【2018/4/3】 #111 リトアニア(2) トラカイ城とユダヤ人博物館
- 2018/04/03
- 23:36
時折イギリスで購入したLonely Planet(海外英語圏で言うところの地球の歩き方)のJapanを見ています。
東京の各地のページを読んでいると色々思うところがあり面白いです。
新宿ラーメンNo1は凪でした。あそこ外人すごいですもんね。
そして東京ラーメンNo1は篝でした。うむうむ。
みなさんもぜひ行ってみてください。
読み方は「かがり」です。
銀座本店は大行列ですが丸ノ内線銀座駅の南側の改札の裏にある別店はめっちゃ空いてます。この情報は流石にLonelyPlanetには未掲載です。本店は3時間並んだりしますよ。あ、川崎駅西側のショッピンモールのフードコートにもありますなんだっけ名前。アディーレじゃなくてラ・パルレじゃなくて。
ちなみに私の2位はカップヌードル塩、3位は日高屋野菜たっぷりタン麺です。
でも篝はマジで本当にうまいのでおススメです。
なおLonelyPlanetでは日本Top12として以下が挙げられてます。
1.東京、2.京都、3.日本アルプス(白川郷など)、4.奈良、5.紀伊山脈、6.直し島、7.広島、8.富士五湖、9.大阪、10.北海道、11.沖縄、12.鹿児島
何調べなのかはまったく不明ですが、大阪が意外と低いです。
日本アルプスがすごい上ですね。
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▼徘徊メモ
・行き先:ビリニュス→トラカイ城
・手段:長距離バス
・料金:2€=260円
・時間:30分
※トラカイへは列車もあるが、本数少ないので止めました。料金は同じくらいだそうです。
▼移動図
▼トラカイマップ
・オレンジ下:列車駅
・オレンジ上:バスターミナル
・赤:トラカイ城
▼ビリニュスぶらりマップ
・オレンジ:長距離バスターミナル
・青:宿 Euro Hostel
・左上のピンク:KGB大虐殺博物館
・その下ピンク:国立ユダヤ人博物館
・赤上から順に
1つ目:聖ペテロ聖パウロ教会
(St. Peter and St. Paul’s church)
2つ目:ビリニュス大聖堂
(Vilnius cathedral)
3つ目:聖アンナ教会
(St. Anne’s church)
4つ目:精霊教会
(Orthodox Church of the Holy Spirit)
5つ目:夜明けの門
(Aušros vartai)
・左の黄色:貨幣博物館
(Money museum)
・右の黄色:ゲティミナス城
(Gedimina’s Tower)
・緑のピン:エストニア料理Forto Dvaras
・茶色ピン:ブログ中に登場する川の土手
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本日はちょっと早起きして、トラカイ城を見に行きます。
遠いわけではなく、外観だけ眺めたいので朝の時間の有効活用です。
宿徒歩30秒のバスターミナルの窓口にて、トラカイ行きたいというと窓口のおばさんが淡々と手続き。流石に2日連続で天使というわけには行きませんでした。
いま7:00。
次のバスは7:25とのことでプラットフォーム29番を指示されます。
トラカイはビリニュスに近いだけあって複数路線の通り道になっているようで、30分に一本ペースでバスがあります。
時間気にせずに日帰りできそうです。
本日のバス
車中より。
緑の森の中にマンションがチラホラ。
ただ作りが画一的です。ソ連統治時代のものでしょうか。
あっという間にトラカイのバスターミナル着です。
ここから城へは一本道。
Iの無いLoveトラカイ。
途中の木々にリトアニア国旗カラーのハートが飾られていてほっこりします。
20分くらい歩いたでしょうか。
見えてきました!
トラカイ城@朝日です。
素敵すぎる。
一ヶ月ほど前にここにきた方のブログの写真は一面雪景色でどこが湖か分からないような状況だったので、ハラハラしてたのですよね。
昨日の十字架の丘も雪に埋もれてましたし。
とはいえ湖は凍っていました。
足でツンツンしてみたらズパッと氷が破れ足元が滑り
危うく召しかけました。
城のある島へ渡ってみましょう。
素敵じゃないですか。
朝8:30ということもあってか人はほとんどおらず、地元の散歩民がちらほらくらいです。
城の周りを一周してみたり、スーパーで購入したエストニア郷土料理のパイみたいなやつをかじってみたりしつつ静かな時間を頂きました。
ご馳走さまです。
1つ誤算だったのは、城の敷地内には入れなかったこと。
城の建物の中に入るには入場料が必要で、その割に内容は、、というような記事があったので、じゃあ景色だけでいいやと思い朝イチに来ましたが、まさか敷地に入れないとは。
門は硬く閉ざされてます。
奥のドアがちょっとだけ空いているのが悔しいです。
写真では入れそうですが、これの手前に鉄格子があるのです。
帰りのバスターミナル。
窓口は無さそうです。
ひとまずVilnius(ビリニュス)と書かれたバス停が2つあるのでそこで待ちます。
30分に一本はありそうです。
早速きました。
ということでかなり簡単にトラカイ城に行けてしまいました。
まだ11:00です。
一旦宿に戻りチェックアウトをし、しれっと荷物をまとめて部屋の隅に置いてまた出掛けます。
本日後半戦は、ちょっと重たいです。
ちょっと知れば知るほど、もっと知っておきたくなったので、国立ユダヤ人博物館に来ました。
入場料3€。
リトアニアのユダヤ人大虐殺について。
私も知らなかったのですが、このリトアニアは、ポーランドに先駆けてユダヤ人への弾圧が始まった国です。
当時のリトアニアはソビエト併合された後の時代なのですが、リトアニア国内に約210,000万人いたと言われるリトアニア・ユダヤ人は、ドイツ軍がリトアニアを占領した後に、たったの約15,000人になったと言います。
つまり約195,000人が殺されてしまったのです。
そして震えるのは、多くのリトアニア人がそのホロコーストに加担し、そして虐殺の口火を切ったということ。
リトアニア人は、当時リトアニアがソ連に占領されていたのでドイツ軍を解放軍として歓迎したんだそうです。そして一部の過激派がナチス・ドイツの反ユダヤ主義にも同調をし、1941年6月25日の夜、リトアニア人の暴徒がカウナス(地名)でユダヤ人に対してポグロム(殺戮)を起こしました。1,000人以上のユダヤ人が殺されたそうですナチスドイツではなくリトアニア人に。
これがリトアニアで起こった最初の殺戮だそうです。
リトアニア人が反ユダヤ主義に同調した背景として、リトアニア人が純粋なリトアニア人国家を築き上げることを望んでいたという点、そしてユダヤ人はソヴィエト政権に協力しているという偏見、があるそうです。
結果的に、リトアニアに降りかかった災難は全てユダヤ人のせいだ、とされたのだそうです。
※もちろん全てのリトアニア人がそうであったわけではないです。中にはユダヤ人を助ける人もいました。そして彼らもナチスにより多くが処刑されたそうです。
イスラエル政府は後にその723名のリトアニア人に正義の人としての称号を与えています。
一方でドイツ軍。
リトアニアのドイツ軍によるホロコーストの歴史は3段階に分けられます。
第1段階はドイツ占領当初。この当時は強制収容所も未完成だったのでただとにかく殺戮していったそうです。
195,000人の犠牲者のほとんどがこの第1段階の6ヶ月間の間に亡くなっています。
第2段階はゲットー(ユダヤ人が強制的に移住させられた居住区)や強制収容所が出来た後。ナチスがユダヤ人を労働力として使い始めたときです。
そして第3段階はゲットーや収容所が解体された後。再び虐殺が開始されたときです。
概要はこの程度にしておきます。
以下wiki、読んでいるだけで震えます。
参照wiki :
リトアニアにおけるホロコースト
博物館内部は、リトアニアでのユダヤ人大虐殺の統計的なデータと、リトアニア・ユダヤ人の功績(虐殺が始まる前)、虐殺の過程・様子、当時のリトアニアのメディア、ゲットーの様子などが紹介されていました。
子供たちの写真もありました。
二階の屋根裏はユダヤ人の隠れ家(再現?本物?)になっていて、そこでユダヤ人に関する映像を見ることができました。
感想は控えます。
安易な意見や表現は許されないと思いますし、まだ私は本件についてなんら正しく理解できておりませんので。
ひとまずは「事実を知る。」をやっていきます。
なおユダヤ人博物館の前には日本人の杉原千畝碑がありました。
杉原千畝氏は世界的にはとても有名です(私は当然存じ上げませんでした)。
日本の外交官で、ドイツとロシアの戦争の事前察知を意図して日本人が1人もいないリトアニアのカウナスに配置され、激しく迫害されて亡命を求めるユダヤ人に、日本外務省の指示に背いて人道的信念から日本へのビザを約6000枚発給し(枚数諸説あり)、ユダヤ人を救った人です。命のビザと言われています。
東関東大震災の際は世界各国のユダヤ人が杉原氏の対応の恩返しだと多くの経済援助をしたと聞いています。
参照wiki:
杉原千畝
こちらも相当読み応えある内容でした。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%89%E5%8E%9F%E5%8D%83%E7%95%9D
そしてその後に訪れたのはKGB大虐殺博物館。
もう、名前が、ね。
KGBとはソ連の秘密警察です。
ソ連の体制に不満を持つものは秘密警察の御用になるわけです。
なおこのリトアニアではKGBはソ連に抵抗する反乱軍「パルチザン」を弾圧する役を担っていました。
建物の前には慰霊碑があります。
なお月曜火曜は閉館で、本日は入れませんでした。
が、ここもとんでもない場所なのでメモだけ残しておきます。自分のために。
別名はMuseum of Genocide Victims。
ジェノサイド=集団殺戮という意味です。。
こちらはドイツではなく、ソ連支配下時代のリトアニア人虐殺の歴史を遺した博物館です。
ソ連時代の虐殺対象者は約4-5万人だそうです。先ほどのナチスによる虐殺が195,000人。
リトアニアの人口は現在300万人弱です。国民の10%近くが殺害されたのですね。
この博物館は、当時の独房、拷問室(防音&遮光室)、そしてなんと処刑室までもが残されています。
処刑室は人間の頭の高さの位置の壁に穴が空いているだけだそうです。壁には黒ずんだ染が広がり、床は砂が敷き詰められているとのこと。もう落とせないのでしょうね、数万人を処刑したときの跡が。
実際に行かれた方は、ここの「臭い」が忘れられないと言ってました。
かつての同盟国ポーランドに首都ビリニュスを奪われ、
ソ連に併合されてリトアニア文化を消失させられ約4-5万人の抵抗勢力が暗殺され、
ナチスドイツにより約20万人が虐殺されたリトアニア。
今ではこんなに平和です。
この国の人たちがどんな想いで今この時代を生きているのか、私にはわかりません。
わかりませんが、考えるきっかけをくれたのは確実です。
※後日追記。
今ではこんなに平和です、と書きましたが、先日のリトアニアメモの通り、リトアニアは自殺率1位でした(今ではお隣のベラルーシが1位です)。
その理由はあまり情報が無く、「天候がどんよりしていて気が沈みがち」や「物価は欧州平均より低めだが給与水準が低く市民生活が苦しい」といった見解くらいしかありませんでした。
同様の国は沢山あるのに、なぜ自殺率が高いのでしょう。
私が垣間見たリトアニアはとても平和でしたが、実情はそんなことないのかもしれません。さすがにこの過去の歴史は現代とは結びつかないとは思いますが。
川沿いの土手。
なんと I love youと描かれてます。
その向かい側
これリトアニア語で「I love you」なんですって。
これやばくないですか。
先ほど色々考えた後だったので、
ちょっと、感極まります。
これは有名な場所なのかなとMaps.meでこの場所を調べると
アドリブ効かせてんじゃないよ。
Maps.meって誰が運営してるんでしょうか。たまにこういったウルトラCかましてきます。
このビリニュスにはユダヤ教を含めて沢山の教会やシナゴーグがあるのですが、ちょっと今日はもうお腹いっぱいなので、お昼食べて宿で(チェックアウト後ですがラウンジに潜入)いろいろと気持ちの整理をしようと思います。
昼。昨夜に引き続きForto Dvaras。
ちょうど前を通りかかったもので。
昨日は地下の洞窟っぽい席でしたが、今日は一階。
リトアニアンな雰囲気、なんだと思いますよこれ。
おしゃれなサラダ Silkiy stuoksninys
ハーリング(ニシン)とポテトやビーツがシャレオツにミルフィーユ。
4.45€。
パンシチュー Miško grubby tirštasriudé duonos kubilélyje
3.75€。
どちらもちょっと癖のある味でした。
でもその方が異国らしさを感じられるので良しとします。
ビリニュスは本当にたくさんの教会があります。
カトリックやロシア正教、ユダヤ教などさまざまなのでしょうが、
本日見てきた歴史の上に暮らしているリトアニアの人々は、
何を祈るのでしょうか。
昨日は夜だったので気付きませんでしたが、夜明けの門の裏側(2F)にも教会ぽいです。
さて、明日はポーランドinです。
22:30夜行バスです。
いま宿のラウンジで充電しながら日記書きつつ時刻17:00。22:00まで粘るつもりです。
ポーランド・ワルシャワ。
ショパンの街です。
いまさらでお恥ずかしながらいつも夜行バスで寝るときだけ聞いているクラシックコンピからショパンを抜粋して聴き直しています。
そしてドイツ軍により街の大半が消失したものの、住民がヒビ一つまでも綺麗に復元して世界遺産となった街です。
楽しみです。
引き続き、曇り空・石畳・教会、という雰囲気になりそうですが、今しばしおつきあいくださいませ。
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記事が参考になった、ちょっと笑えた等々、
少しでも心動かされたましたらぜひこの青い
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