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▼徘徊メモ
・行きさき:グランドキャニオン国立公園で車中泊→フラッグスタッフで宿泊
・交通手段:レンタカー
・所要時間:グランドキャニオンからフラッグスタッフは大体2-3時間
・必要料金:レンタカー代 7日で800$ ※高いのは日本語対応可能なハーツにしたからです
グランドキャニオン国立公園 入場料金 30$
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最初に申し上げますね。
真冬のグランドキャニオンの車中泊はまったくもってオススメできません。
↓グランドキャニオン国立公園マップ
右側が外の街からの入り口です。
グランドキャニオン国立公園内はちょっとした村みたいになっていて、
ビジターセンターが入り口近くにどーんとあり、
その奥に、大きめのスーパー(GENERAL STORE)とロッジ(ヤバパイロッジ)と併設レストランがあります。
最初ビジターセンターの駐車場に着いたのですが、
夜に来ると、建物の電気が消えているため、
建物がどこにあるか全くわかりません。
そもそもビジターセンター閉まっているので、
上記のスーパー(園内ではMARKETPLAZAと表記されている)を目指します。
いたるところに「MARKETPLAZA」と道順案内が掲示されているので迷うことはないのですが、
これに限らずアメリカの国立公園はマップで見るのと、実際とでは、
距離感に大きな大きな差があります。
ビジターセンターからマーケットは気軽に歩ける距離ではないです。
スーパーにつきました!
閉店していました。。。
21時までだったそうです。
到着は21:30です。
スーパーの横にあるトイレも鍵がかかっていました・・。
予定ではここでトイレを済まし、温かいものを用意した上で、車中泊に臨もうと思っていたのです。
一方で駐車場の反対側にあるロッジは営業しています。
その併設レストランもあります。
レストランは21時ラストオーダーだったのでフードの注文はできなかったのですが、
トイレがあったので勝手に借りました。多分勝手に借りちゃダメです。
そしてこの駐車場ならスーパーのwifiが拾えると噂を聞いていたのですが、
確かにwifiは飛んでいるのですが、マエダのiphoneとandroidとPCはいずれもネットが繋がらず・・・。
逆にロッジ側に一番近いあたりの駐車場だとロッジのwifiがギリギリ拾えました。
このあと何度もこのwifiにお世話になるのですが、ほんとに2,3台分のところまでしか飛んでいないようです。
実はこのとき、おもったよりも寒いなとは思っていましたが、
掲題の氷点下7度とは露知らず、もともとの格好+毛布一枚と帽子手袋で、
車中泊のスタンバイをしました。
一旦時間があったので、日記更新等々をしていたのですが、、、、
だんだん寒さの様子がおかしくなってきていることに気づきました。
ちょっとだけエンジンかけてエアコンつけて、でもそのままだとバッテリーがアレだし、と10分くらいで消して、、、を
繰り返しながら、やはりこの寒さでこの格好は力不足だと思い知り、持ちうる布類をすべてまとうことにしました。
・下:靴下3枚+ヒートテック2枚+ズボン
・上:ヒートテック2枚+ロンT2枚
+ラスベガスで買ったコーラのTシャツ(いきなり役に立った)
+ユニクロウルトラライトダウン
これでどうよ、
と
日記更新等々を再開したのですが、1時間くらいで全身が震え出しました。
足の指先が凍りそうです。
なにせアディダスのメッシュシューズですから、通気性抜群です。
・下:靴下3枚+ヒートテック2枚+ズボン
+ズボン(チャック締まらない)+バスタオルで足をぐるぐる巻に固定
+ユニクロカーデガンを膝に巻く+バックパックのナイロンカバーで足全体を覆う
・上:ヒートテック2枚+ロンT2枚+ラスベガスで買ったコーラのTシャツ(いきなり役に立った)
+ユニクロウルトラライトダウン
+の上にエアリズムTシャツを2枚(寒すぎてダウンを脱ぐのが怖かった)
+ハンカチ2枚を口元に巻く+ショルダーバッグをかぶる
もう変態です。 時間は深夜2時です。
でもこのときは必死でした。
本当に死ぬんじゃないかと思ったのです。
そして、
これでも、本当に死ぬんじゃないかと思うくらい寒かったです。
ロッジがまだ明かりがついているので、
ネットで調べてみると一泊150$くらいでした。
生死を彷徨っているにも関わらず、これはこれでナシだなとそのときのマエダは考えました。
そして方針変更しました。
エンジンかけっぱなしで何時間くらいまでバッテリーは耐えられるのか、をGoogle先生へ質問開始。
そもそもが海外のレンタカーなので、諸々リスクはあるのですが、なにかあってもビジターセンターが
この可哀想なビジターをなんとかしてくれるだろうと気持ちを振り切りました。
いろいろな回答がありましたが、3時間くらいまでは行けそうな感じです。
(私、本当にクルマのことあまりわからないんです)
ので、どうせ6時に起きるんだし、とエンジンかけてエアコンつけて快眠しました。
死ぬ覚悟で見上げたグランドキャニオンの夜空は大変に美しかったです。
写真では伝わらないのですが。
ということで、前置きが長くなりましたが、
朝6時半、目が覚めたことを神に感謝し、変態ルックのまま
グランドキャニオン内に多数あるビュースポットの中でも朝日が綺麗だと噂を聞いた
Mather Point(マーサーポイントと読むらしい)へ。
すでに明るくなり始めています。
朝日を受けてキャニオンもうっすら見えてきました。
ここでも例のキモい三脚が活躍です。
手すりに巻き付いてGoproを支えます。
キモさ抜群です。
そして、ご来光です・・・・!!
私、昨夜は真っ暗だったので、
実質この朝日が初グランドキャニオンです。
この開け放たれた景色を目の当たりにした際の衝撃たるや。
周りでは中国語韓国語飛び交っていますが、
耳に入ってこないくらい景色に心が吸い込まれました。
が、全身が震えていることに気づき、ちょっと一旦離れます。
日中の日差しを浴びているグランドキャニオンを見るべく、朝食と仮眠です。
先程までマエダがいた場所(Mather Point)。
ここは朝日を受ける側なので紅く輝く景色がなかなかです。
スーパーにDELIが併設されており、チキンバーガーを注文してみました。
マクダナルズも驚きの15分くらい待ちでした。
が、バーガーは
超絶絶品でした。
パンも肉もあの場で焼いていたようです。
これで10$。
お値段高めですが、バーガーがすんげえでかいので、これまた満足です。
スーパー。
でかいです。ロッジも多いので自炊する人も多いのでしょう。
防寒着も多数取り揃えていました・・・。
トイレは大変綺麗です。
お店の外側にありますが、21時のお店閉店時に施錠されます。
さて、ここで大変なことに気づきます。
クルマのメーターにこんな表示が。
△! と (!)と
The Pressure Low - Add Air ですって。
全然意味がわかりません。
英語以上に、そもそも私はクルマについて詳しくありません。
ただ、ひとまずタイヤの空気が減っているというただならぬ状況なんだろうなということはわかります。
まずいです。
まだまだここからとんでも無い距離を爆走せねばなりません。
Google先生に聞こうにも、どう聞くと良い答えが帰ってくるかわからず、
手探りでGoogle先生に質問を連打します。
断片的な情報を拾い集め、あれこれ確認します。
タイヤに空気を入れるのはガソリンスタンドでセルフできそう。しかも簡単そう。
なんならこの国立公園内でできるとこありそう。
タイヤをチェック→釘や石が刺さってないかを確認。大丈夫そう。
ちなみに空気圧の限界値を確認、と。
などなどしているうちに、
これはひょっとして寒さでタイヤが一時的にどうにかなっているのか説にたどり着きました。
標高が高いのでむしろ気圧的には空気圧がプラスになるのではないかとも思いましたが、
この日の夜の宿が比較的大きい街(フラッグスタッフ)のモーテルがweb予約大成功したので、
大船に乗ったつもりで、一旦無視してみることにしました。
ということで、グランドキャニオン周遊開始です。
グランドキャニオンはでっかい渓谷を挟んで北側(ノースリム)と南側(サウスリム)があります。
北側は冬季は閉鎖されており、今回は南側に来ています。
村レベルで施設が充実しているのは南側です。
冒頭のマップは南側です。
そして南側は東西約50kmに渡って、崖沿いにビューポイントが点在しており、トレイルもできます。
この崖を下って下のコロラド川へ降りるトレイルもあります。
ので、ここからはいろいろなビューポイントから眺めたグランドキャニオンの写真が続きますが、
いざ写真を並べてみると、写真見ただけではなにがなんだかな写真が続きます。
ご容赦ください。
Bright Angel Trail headからの景色。
いきなりですが、足元に冊はありません。
こんな標識があります。
ちょっと絵のヒトはリアクションが漫画を意識しすぎだと思います。
一番下に日本語の記載があります。
中国語やハングルではなく日本語だけあるのは珍しい。
やらかしちゃう日本人がいるのでしょうね。
太陽が東側なので、東方面を撮ると強く影がでます。
一方で向こう側は北側なので明るく映ります。
これはiPhoneカメラの限界ですね。
コロラド川に向かってすり鉢状に大地がえぐれています。
えぐれた先にトレイルコースが見えます。
遥か下です。落差1500mくらいあるそうです。
コロラド川も見えます(写真左のほう、小さく)。
こうしてみると急流部分もありそうです。
ボートでの川下りアトラクションもあるそうです。
とにかく渓谷が東西に長いので、いろいろな景色が見られます。
クルマでこれる最西端まで来ました。Hermits restです。
ここは売店なんかもあるちょっとした休憩スペース&トレイルのスタートポイントなのですが、
景色はそこまでではないです。
ただ森と渓谷のコラボが見れるのはここだけでした。
売店内はクリスマスな感じ。
そういえばクリスマス直前であることなんて微塵も覚えていませんでした。
グランドキャニオンの湧き水がペットボトルに組み放題でした。
さっそくもっていたペットボトルの水を捨て、入れ替えてみました。
・・・ちょっとカルキくさい気がする・・・!
いや、自分が知らないだけで、これこそが大自然の味なのかも・・・!
とちょっとした猜疑心に憚られました。
Mohave Pointはすり鉢状になっているあたりのちょうどど真ん中を拝める場所で、
圧巻でした。
この一角は、中心に高い岩山が残り、周囲はすり鉢状にえぐれています。
中心の巨大な岩がなんだか神々しく見えてきます。
アダマンタイマイにも見えます。
あ、すみません。
途中、このキャニオンの地層について説明されている掲示がありました。
一番上は2.5億年前の地層。
一番下は5.5億年前の地層。
そして地表には見えていないその下には12億年前の地層。
あれ、2.4億年前までの地層はどこに行っちゃんですか。
スケールがでかすぎて、素直に受け止められず変な所を気にしてしまう程、
ピンとこないスケールです。
この写真が地層がわかりやすいです。
展望スペースの足元(影になってしまっている部分です)に、
外に水を流すような穴を発見。
雨水や雪どけ水を流すのでしょうか。
インド人とかここで用を足してしまうのではなかろうか。
ヒャッハー!助かるー!とか言って。
Yavapai Pointに、グランドキャニオンの成り立ちを説明するMusiumがありました。
もともとは平面だったこの一帯を、
コロラド川の侵食で、
こんなワイルドな渓谷を作っちゃったんだそうです。
立体的に示した図
え、それだけ、と思っていたらガチで説明しているコーナーがありました。
13段階で成り立ちが説明されています。
だそうです。
大地ができて、侵食で平坦になり、海になり、そのまま隆起し、
侵食で平坦になり、海になり、陸になり、隆起して高台になり、
コロラド川ができ、侵食した
・・・という感じでしょうか。
逆にややこしすぎて覚えきれませんが、
要は数十億年という年月を掛けて、海、山、川、の力でこの渓谷は形成されているようです。
あひるさん
犬
私
調子に乗り、崖に乗りました。
Grand view Pointで日本人女子2名と遭遇。
なかなか日本人がいなかったので、出会いを喜び、互いに写真を取りました。
といってもこちとら1名なので、
写真とってもらうのもアレな感じです。
ここにも調子にのった奴がいます。
その姿勢危ないって。
ハラハラするからやめてって。
時刻は午後15時。
トレイルに降りていく中国人がいました。
Grand view trailの看板によると、コロラド川まで20km、
落差は1500m近くあるそうです。
あの中国人は二度と帰ってこないでしょうね。
Desert viewには石造りの展望塔があります。
中にはナバホ族?の生活を示した品や絵文字がありました。
そしてそこから眺める夕日の時間です。
西日を受けて東側が輝くだろうと
国立公園の東にあるこのDesert viewに来たのですが、
よく考えたらもっと西側のPointに行くべきでした。
とはいえ
グランドキャニオンは紅く輝いていました。
写真ではそうは見えないかもですが。
ということで朝から夜までグランドキャニオンでした。
夕日が指す頃には車中も温度が高くなります。
すると、なぜでしょう、先程のメーター警告が消えました。
謎です。
とはいえひとまず安心です。
爆走で山を降り、モーテルが取れたフラッグスタッフへ向かいます。
なのですが、山を降りる最中、1回かるくスリップしました。
危うく地層の一部になるところでした。
冬のグランドキャニオン、
多分いいこと一つもないです(雪は降るが雪景色にはならない。路面凍結のみ。)
ぜひ夏に来ましょう。
本日の宿。
普通のチェーンモーテルなのですが、
wifiが爆速。
大興奮で今後の旅について情報収集していたら夜中3時でした。
明日はグランドキャニオン・ウエストに行く予定でしたが、
想定していた以上に遠かったので、
その後の予定を前倒してちょっと余裕あるスケジュールで組み直しました。
明日はニューメキシコ州のロズウェルへの長時間ドライブです。
それでは引き続き今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
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