#152 トゥルッリがヴェリィッスィモなアルベロベッロ inイタリア(15) 2018.5.14
- 2018/05/16
- 18:00
アルコールでべろんべろんみたいな掲題ですが、
そう言う街の名前なんです。
そして唐突ですが約2週間弱過ごしたイタリアも本日が最後です。
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▼徘徊メモ
①行き先:マテーラ→バーリ Bari
・手段:長距離バス(FLIXBUS社) Napoli行き
・料金:4.99€
・時間:1時間弱 7:15発、8:25着
↓移動図
②行き先:バーリ⇆アルベロベッロ Alberobello
・手段:私鉄スド・エスト線(Ferrovie del Sud Est)
・料金:片道4.9€
・時間:往路 1.5時間 10:00発、11:34着
復路 1.5時間 14:15発、15:45着
↓移動図
③行き先:バーリ→ブリンディジ Brindisi
・手段:列車(旧国鉄トレニイタリア)
・料金:8.4€
・時間:1.5時間 16:05発、17:30頃着
↓移動図
↓バーリぶらり地図
・黄色:FLIXBUSが止まる場所
・オレンジ:バーリ中央駅
・赤色:スドエスト線ホーム&券売所
・緑:マック
・オレンジ:アルベロベッロ 駅
・茶色:ポポロ広場
・赤色:カサダモーレ 観光案内所
・右の緑周辺:アイア・ピッコラ地区
・左の緑周辺:モンティ地区
・中央の紫:サンタルチア教会
Parrocchia di Santa Lucia
・左下の紫:サンタントニオ教会
Chiesa Sant'Antonio
・一番上の紫:トゥルッロ・ソブラーノ
Trullo Sovrano
・その下の紫:サンティ・メディチ・コズマ・エ・ダミアーノ聖堂
Basilica minore dei santi Cosma e Damiano
・オレンジ:ブリンディジ駅
・右上のピン達:ギリシャ&アルバニア行きフェリー
※フェリー周辺図は記事内にて。
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さて。
マテーラの洞窟住居宿を出発です。
洞窟住居に宿泊できたのは嬉しい誤算でしたが、地下のキッチンのカビ臭さにちょっと酔ってしまったのも誤算でした。
私、総じて嗅覚モノにはちょっと弱いのかも。
あと聴覚モノね、口閉じて食べないやつ。
マテーラバスターミナルはやっぱりただのバス停ですが、FLIXBUSの看板があるので安心感が半端ない。
ここからはアルベロベッロという街に行くべく、スド・エスト線という私鉄に乗ります。
これがなかなかの自由っぷりらしく、遅延は当たり前、なんならたまに早く出発、そして週末は運休、という生真面目な日本人からすると頭沸いてんのと言いたくなる路線なんだそうです。当然本数も少ない。
本日はアルベロベッロまで日帰りした上でブリンディジまで移動しそこから船に乗るという結構なチャレンジっぷりなので、ミスは許されません。
事前にスドエストやトレニイタリアのホームページで時刻表を調べるなどして、どっかの移動を一回乗り過ごしても大丈夫な試算ができたので、決行します。
ということで、
スドエストのホームに向かいます。
バーリ中央駅の一番南側のホームがスドエストの発着所兼チケット売り場です。
思ったより普通です。
アルベロベッロ〜、と言ったら普通に買えました。
まあそりゃそうでしょうけども。
路線図がありました。
バーリ周辺
↑よりも南エリア=レッチェ周辺
ホームは一つ、線路は左右の二つしかないので迷いません。あとはどれに乗ればいいか。
電光掲示板にはGNANO行きとMARTINA FRANCA行きがあります。
先ほどの路線図を見ると後者に乗れば良さそうです。
10:00発。
うむ、事前にホームページで調べた通りです。安心。
本当はマテーラからのバスが到着する8:25の2分前の列車があったのですが、バスがちょっと早く着くだなんてことはやっぱり無く、目の前で一本前の列車は出発しました。
ということで1時間半暇です。
まずは荷物預けられないかバーリ中央駅内を彷徨う。
ありそうです。
イタリアの駅の案内板の「→」ほど難易度高いものはありません。その通りに進んでもほぼほぼたどり着きません。
今回は「←」でしたが、実際は「←↑←←←←↓」でした。
波動拳打てそうです。
荷物預け所。
初回4時間6€、以降1時間毎に1€クソ高い!
のですがきっとアルベロベッロも石畳凄いだろうなと想定し、意を決して預けました。
そしてまだ時間があるのでバーリの街をちょっと歩こうかなと、
沈没決定。
しばしこちらのマックで茶をやってました。
※WiFiあり、電源なし、トイレあり(無料)、トイレットペーパーあり。場所は冒頭地図参照。
ということで9:50、スドエスト線のホームに戻ってきました。沢山人がいます。
列車到着。
あら、時間通りじゃないですか。初っ端から遅延するかと思ってました。
そして列車が綺麗です。
チルクムヴェスヴィアーナ鉄道の方がよっぽどアレです。
到着ー!
アルベロベッロ駅に着く前に車掌らしき人が、アルベロベッローー、と言い歩いてくれたので分かりやすい。
同時に思いました。アナウンスという利器は無いのでしょうね。
帰りの列車の切符を買っておこうと思い窓口まで行きましたが、
この石のとんがり屋根たちがこのアルベロベッロの街並みです。
この家をトゥルッリと言います。
広場に来ました。ポポロ広場と言うそうです。
この近くに、カーサ・ダモーレと言う歴史的な建物があり、観光案内所も兼ねているそうです。
扉は全て閉まっています。
昼寝中でしょうか。
ダモーレと打つと大モーレツと変換しようとするモーレツな私のiPhone。
そしてこちらが同じくポポロ広場にあるサンタ・ルチア教会。
昨日のマテーラと言い今日のアルベロベッロと言いヴェネツィアの駅名と言い、サンタルチアってなんざんしょ、と思っていましたが、女性の聖人なんですってね。シチリア島・シラクーザの守護聖人らしいです。ローマ帝ディオクレティアヌスによるキリスト教迫害で殉教したのだそうな。拷問を受けた際に両眼を抉られたらしく、肖像画は「目」が特徴的に描かれているんですって。
。。。っていま日記書いてて知ったわけでして、肖像画の写真はありません。
そしてこの教会はちょっとだけ小高いところにあり、そこから眺められるアルベロベッロの景色がこちら。
真っ白な家々に石造りの屋根がとても映えます。
綺麗です。
この街には1400以上のトゥルッリがあるそうです。
ちなみにこのトゥルッリ群は世界遺産です。
そしてこのトゥルッリは簡単に解体できるのだそうです。
その背景は、このアルベロベッロのトゥルッリは、昔の領主が、住居数に応じた納税負担を削減するために、政府のチェックが入る際に家を解体して納税額を減らしちまおうと策略したアイデアがこのトゥルッリなのだそうです。
私としてはなかなか良いアイデアかと。
一方で残された1住居あたりの人口が大変愉快なことになったはずですが、そのあたりどうなんでしょうか。
「アルベロベッロの人たちはみんなは大家族だねぇ!ワッハッハー」
なんて政府の人は感心したのでしょうか。南イタリアですし。
アルベロベッロはしっかり観光地です。
この辺りがモンティ地区。
レストランやおみやげ屋がそこら中にあるエリアです。
冒頭の地図でもう一箇所、アイア・ピッコラ地区の場所も明記しましたが、そちらは観光地区ではなく生活地区なので行くのをためらいました。
内部を公開しているトゥルッリも多いです。
こちらのお宅は機織り機で織物をしている最中でした。
こちらのお宅は、ただただ寝床のみがありました。
隣に寄付箱のようなものがありました。
なかなかな欲しがり屋さんですね。
この辺りのメイン通り。
いくつかのサイトには「客引きが強引だから気をつけて」とありましたが一切客引きされない私は招かれざる客でしょうか。
それともみんなこう見えて昼寝中でしょうか。
サボテン。
石屋根にそれぞれ紋章みたいのがありますね。これなんでしょう。
このワイナリー一家の紋章は、ワインのラベルになっておりました。
家紋?
儀式とか始まりそうじゃないですか。何か買うまで終わらなそうな儀式。
今のお店も、以下のお店も、日本語あり。むしろ日本語が目立つ。
日本人観光客まったくいないのですけどねぇ。
サンタントニオ教会。
ここは唯一、トゥルッリの教会です。
確かにトンガリ石屋根です。
内部は意外と小さく、真正面にフレスコ画。
生命の樹です。たまに美術館でも出くわします。
サグラダファミリアにもありました。
こんなお店を発見しました。
日本人が経営、、?
と思って覗くとイタリア人の男性がこんにちは!と。
「こにちは」では無いあたり、モノホンの匂いがします。
どぞどぞ!!
と中へ案内されます。
どうやらテラスをご案内いただけるそうです。
どこから来たの?と言われ、
「Tokyo」と答えると、
おじさん自分を指差して「ちば」とまさかの返答が来たので、
私も正直に「ごめんなさい、実は私も千葉です」と丁寧な日本語で丁重に白状しました。
テラス!
これ先ほどの紋章屋根の家々ですね。
なんだろう。
洗濯物のある風景も素敵。
階下に降りると、
おそらく陽子さんと思われる方がいらっしゃいました。
お聞きしてみると、石屋根の紋章はそれぞれのご家庭の信条や思想を表現したもので、魔除けでもあるそうです。
家紋、とは若干意味合い、というか用途が違いそうですね。
お店は全て日本語で説明が書かれておりました。
ジェノヴェーゼソースとか本気で買おうかと思いましたが、もうカバン破裂寸前なので諦めました。パスタ1kg入ってるんですよ。イタリアにいるうちに買っとこうと思ったのです。
ぬこタソ氏。
やはり私は招かれざる客ですか。
目を背ける犬。
ちなみに野暮な説明ですが、
ねこさん
ねこたん
ねこタン
ねこタソ
ぬこタソ
です。
度々私がタソタソ喚いているのはこの進化の過程があります。
ちょっと改めて文章にすると沸いているのはやはり私の方ですね。
先ほどテラスから見えた二つの尖塔の教会です。調べ直したら聖堂でした。
そしてその奥に、トゥルッロ・ソブラーノ。
12の屋根を持つアルベロベッロ最大のトゥルッリだそうです。
トゥルッロの複数形がトゥルッリです。
打ち間違いじゃないですお。
別名「君主のトゥルッリ」。
城的なものかと思ったら、ご邸宅だそうです。
入場料1.5€。入っておりません。
近くのお土産屋に昔のトゥルッリ生活を再現した模型みたいのがありました。
、、、アルベロベッロに着いて1.5時間で、当初見ておこうと思ってた場所が全て見終えてしまいました。
「絵本の中から飛び出したような」世界観が大好きな人は一日中いても時間が足りないと思いますが、「ほぅ」で終えてしまう私のような絵本よりもkoboでしょな人はちょっと退屈するかもです。
一方でスドエスト線の自由っぷりも気になるので、もう駅に行っちゃおうと思います。
なお駅までの道中で、食パン買い足そうと思ってスーパーに入ったのですが、店員も客も誰もいなかったので諦めました。
※営業時間が書いてあり、13:00は営業中のはずですが、昼休憩が13:30からでした。
もう昼寝中でしょうか。
帰ってきたアルベロベッロ駅。
おそらく私が11:30着組の中で一番乗りでしょう。
切符売り場が開いてました。
料金をお札で払い、お釣りを待っていたら係員が奥に行きタバコを吸い始めたので唖然とするふたり。
係員、お釣りをすっかり忘れてたようです。
そして私の番。
相変わらず片手で全ての仕事を終える南イタリア人。
チケットは買えましたが、
私が渡した小銭そのまま置きっぱでタバコ吸いに行っちゃいました。
あと今更ですがスドエストも打刻機があるので乗車前に忘れずに。
色々適当なこのスドエストにおいて「打刻しなきゃ」みたいに思わされること自体が不服ですが。
そして衝撃の時刻表。
今13:15です。
分かりますか、私が言いたいこと。
いや、画像見えづらいか。
一番上、Bari centro(乗りたい方面)の列車、11:54と書いてあり、その右に「15min」遅延と書いてます。
今13:15です。
14:15です。
2時間ちょい遅れとる。
これがスドエストなのですね。
安定の遅延感です。ありがとうございます。
私14:30発の列車がデッドラインでしたが、自ずとデッドラインになりました。
さすが私。そしておそるべしスドエスト。
ちなみにこの人たち、茂みで分かり伝いですが、アルベロベッロ 駅のスタッフです。
ベンチで談笑しています。
私が11:30にこの駅に着いた時からずっと談笑しています。
と思ったら南へ向かう列車に楽しそうに乗り込んで行きました。
サザエさんのエンディングかと。
列車は15:50にバーリ着。
荷物を拾い、駅併設のスーパーSPARで食パンを買い、預けていた荷物を拾っていざ券売機。
BrindisiへはLecce行きの列車のようです。
予定よりも1時間早く16:05の列車に乗れました。
17:30、ブリンディジ着ーーー!!!
というところで唐突ですが日記を区切りたいと思います。
なぜなら明日の日記が極薄だからです。
嘘です。いや嘘ではないですが、
ブリンディジ→パトラの船の情報がネット上に無さすぎたので、その点にフォーカスして日記を始めたいなと思いまして。
そんなこんなで。
訪れる前は溢るる夢と妄想を抱いて訪れた国イタリアですが、総じて天気が良くなかったのと、衛生面の悪さや、思ったほどイタリアン料理に感動できなかったのもあって、高まり切らなかったであります。
南イタリアはもうちょっと時間割くべきでした。物価も安めで時間の流れもゆっくり。銃のない南米という感じでした。
てな訳で、私事にて誠に恐れ入りますが、明日もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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