#191前編 いざ死海文書と対面 inイスラエル(2) 2018.6.22
- 2018/06/24
- 08:00
ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の聖地が重なるこのエルサレム。
各宗教にとって金曜日はとても大事な日です。
ユダヤ教は金曜の日没から土曜の日没までがシャバットという安息日になり、一切の労働が禁じられます。公共交通機関やお店もオールシャットアウトです。そして嘆きの壁には大勢のユダヤ人が集まり、お祈りを捧げます。
イスラム教は金曜日が礼拝日。皆が皆、モスクでお祈りを捧げます。
キリスト教徒は旧市街でヴィア・ドロローサというキリストが磔の刑を受けてから磔に処されるまでの道を、お祈りを捧げながら行進します。
幸運にもそんな金曜日にこの聖地に訪れることができたので、今日は午前中はイスラエル博物館、午後は旧市街でエルサレムの人々の在り方を感じさせて頂こうと思う次第です。
日記も午前午後で前後半に分けます。
――――――――――――――――――
▼徘徊メモ
・行き先:エルサレム市内
・手段:徒歩&トラム
・料金:トラム1乗車5.9シュケル≒180円
・時間:ー
↓エルサレム地図マップ
(英表記はMaps.me上の表記)
<広域>
・右のごちゃごちゃが旧市街
・中央上部のオレンジ:セントラルバスステーション
・その右下紫:グレート・シナゴーグ
Great Synagogue
・その左の赤:イスラエル博物館
Israel Museum
・その左の赤:ヤド・ヴァシェム(ホロコースト記念館)
Yad Va'Shem
・オレンジ:ダマスクス門前バスターミナル
・青:宿 Palm Hostel ドミ平日一泊1500円くらい
・宿近くの茶色:ダマスクス門
・右側の茶色:ライオン門
・紫のピン各種:ヴィア・ドロローサの各ステーション
一番左が聖墳墓教会
Edicule temple of the Holy Sepulchre
※各ステーションの詳細は次の日記にて。
・右の赤:オリーブ山
・中央右の赤:岩のドーム
Maps.me上も日本語
・中央左の赤:嘆きの壁入り口
Western Wall Tunnel
・左の赤:ダビデの塔
Tower of David
――――――――――――――――――
↓ブログランキングに登録してみました↓
にほんブログ村
↑
記事が参考になった、ちょっと笑えた等々、
少しでも心動かされましたらぜひ上記のテキストを1クリック頂けると幸甚です mm
クリック数でランキングが上下します。
現在15-20位あたり。
――――――――――――――――――
※コメントは非公開形式での投稿も可能です。お気軽にコメントください。
――――――――――――――――――
エルサレム、当宿の朝。
テラスのある宿はやはり最強です。
イスラム教のお祈りをお知らせするアザーンが流れ、キリスト教の教会の鐘の音が鳴り響くエルサレムの朝です。
こちらはアザーン。
イスラエルってユダヤ人が作った国ですが、宗教の強制はしていないのですよね。
いくつもの宗教の聖地が重なる場所ということは分かってはいましたが、色々理解が深まっていくにつれ、そのことの凄まじさが感じられます。
さて、エルサレム観光一発目となる本日午前中は、死海文書を見にいきます。
エルサレムと言えば嘆きの壁や石のドームが筆頭ですが、今日は金曜で色々制限がかかるので第一弾は死海文書が眠るイスラエル博物館へ行くことにしました。
そもそも死海文書ってなんだっけ、ですが、1947年にクムランという街で発見された世界最古の聖典です。紀元前3から2世紀に書かれたであろう巻物が、状態の良いまま600以上も残っており、20世紀最大の発見とも呼ばれているんだそうです。
私を含む厨二患者にはもう堪らない響きだと思いますが、私もこれを機に久々にいろいろ発火してしまいそうなので巻き添いを増やしたくこのURL貼っておきます。
http://www.eva-fun.net/zeele1/zeele_1.html
さて。
ダマスクス門近くの宿からはトラムでセントラルステーション駅からバスに乗るようですが、45分で歩けるっぽいので街歩きも兼ねて徒歩で行くことにしました。
ダマスクス門前の広場。
ここから歩いて丘を登っていきます。
この先は新市街。
ユダヤ人が多く居住する綺麗なエリアです。
トラムも超綺麗。
建物も白く輝いてます。
I love Jerusalemのモニュメント。
24と書いてあるのでコンビニ的なところかもですが、ここでひとまず物価チェックとします。
先に申し上げます。
壮絶です。
水500ml=6シュケル≒180円
ジュース1リットル=10シュケル≒300円
パン1斤=20シュケル≒660円
パスタ500g=9.9シュケル≒297円
あ、あの、北欧超えてるんですけど。。。
このエリアがユダヤ人地区ということだからでしょうか。こんな高いと思いませんでした。特にパン。何か神聖な味付けされるわけではなさそうですが、凄いです。
アラブ人系スーパーもどっかで覗いてみたいと思います。。
これ以来、私の目にはユダヤ人皆さまがスーパーセレブです。
スーパーセレブについていくとショッピンモールに着きました。
もしやここにATMあるのでは。
※ダマスクス門周辺のATMはどこも新生銀行カード、VISAカード共に使えず現金難民中。
!!!!
ありました。。!
ダマスクス門周辺にあったものとは異なる普通タイプのATMです。
緊張のカード入刀。
行けましたー!!
感動。
実はこの直前に、やっぱATMねえなぁと思い40ユーロを両替して手数料500円取られたばかりだったので、無念ですがもう良しです。
ATMここです。
とかATMを神格化してみましたが、このあと新市街ではそこら中にありました。押忍。
しばらく歩くと、エルサレムで最大のシナゴーグ (ユダヤ教徒の会堂)であるグレート・シナゴーグがありました。
金曜日はユダヤ教徒以外も入れる、、とネットで見かけたのですが、中をのぞいても誰もいません。入って大丈夫なのでしょうか。。一応長ズボンで参りましたけれど。
このシナゴーグは1982年というごく最近建てられたもので、ホロコーストで犠牲になった600万人の犠牲者を悼んで建てられたのだそうです。
二階にホールがありました。
、、、誰もいません。
ここを訪れたブロガーさんが写真を撮られていたので、大丈夫だよねきっと、、と思いながらお写真失礼致しました。
ステンドグラスがとても綺麗です。
ホールの左右の壁にもステンドグラス。
ユダヤ教の聖典であるタナハ(旧約聖書)か神の言葉をまとめたというタムルートか、と思われまる書物がズラリと並んでおります。
途中見かけたメッセージ。
"The world is built by lovingkindness"
本当にそうだと思う瞬間がこの度では何度もあります。
日本に帰るまでに、もっと多くの、もっと様々な人々の、そんな瞬間を得ていきたいです。
と一人抜き足差し足忍び足でウロウロしてたら突然ドアが開き女性がOh..!!と。
私「すっみっませぇぇん。。!」
と超低空飛行腰でお詫びのポーズで歩み寄ると彼女も観光客だったようで私をスルーしてホットパンツ+キャミ+バックパックでズカズカとホールへ進んでいきました。
私の数少ない得意技を無視しないでください。
とても静かで綺麗です。
この向こうの丘に博物館や行政機関があるエリアがあります。
マラソン中のユダヤ教徒の少年。
マラソン中もキッパ(ユダヤ教徒の方が頭にかぶる小さな帽子のようなもの)を載せていました。
まもなく博物館。
9,14,32のバスに乗ればここへ来れそうです。各々どこから来てるか不明ですが、この中の一つはトラムのセントラルステーション駅から出てるはず。
エルサレムは路線バスがGoogleMap対応していなく、ネット上にもバス番号の情報が無いので上記、参考になればと。
ということでやって来ましたイスラエル博物館。
金曜は14時まででしたが、
土曜は普通に営業してるようです。
入場料は54シェケル≒1,620円。
オーディオガイドは無料だそうですが日本語がありませんでした。。
いざー!
ここイスラエル博物館はいくつかのミュージアムに分かれており、死海文書はShrine of booksという名の棟に展示されています。
ちょっと見えてるアレです。
ふざけて無いです。
こちらが死海文書を展示している、死海写本館です。
この形は死海写本が入っていた壺の蓋をイメージしてデザインされたものらしいです。
ちゃんと由緒正しき形なのです。
誰ですかブゥとか言ってるのやめて下さい本当に。
そしてこれどこから入るんですか。
入り口ないんですけど。
隣には昔のエルサレムの街の模型がありました。
エルサレム神殿。
これがエルサレム。。。
ちょっとこの絵は、模型ではありますが、私にとってすごく大事な景色です。理由は後日書きます。
とうとうここまでやって来たんだなぁ、
という感慨が鳴り止みません。
しばしそこで立ち尽くしたのち、
そういやあのブゥ的ななにかの入り口どこやねんと我に帰り、周囲をウロウロ。
ありました。
私が眺めていたエルサレムの模型が見える場所から階段降りた手前側にありました。
これ分かりづらすぎないか!
内部は死海文書発見までのストーリーと、実際の死海写本の一部とその説明などが続きます。
もう燃えかすみたいな小さな紙切れが展示されており、なかなかな心持ち。
そしてその奥、ちょうどブゥ的な何かの真下と思われる場所に
死海文書写本が展示されていました。
ものすごい良い保存状態です。
しっかりと文字を読み解くことができます。
内容はヘブライ語で書かれている旧約聖書と、その関連ですが、まだまだ謎だらけだそうです。
なにがどう謎で、どこからどこが謎じゃないか私には全く分からずもはや「どこに使徒の記述があるのかな」などとウテウテブギウギ眺めていました。
なおこの死海文書。
イスラエル当局がGoogleとともにオンライン公開をしてます。物凄いことですね。世界中の人がこれを無料で見れます。新しい発見につながると良いですね。
https://www.google.com/intl/ja/culturalinstitute/about/deadseascroll/
そのあとはまた別の建物になるイスラエル博物館へ。
ここがなかなか広い。
毎度恐縮ですが、写真だけさらっとで行きたいと思います。
▼古代イスラエル時代の展示
昨日の歴史にも書いた、カナンの地と呼ばれていた頃から、ユダヤ人が出エジプトしてイスラエル王国を立ち上げ、アッシリアと新バビロニアに滅ぼされる頃までの、出土品や遺物の展示エリアです。
▼美術エリア
意外にも西欧有名画家の作品が多数展示されていました。
この立入禁止線に気づかず踏み越えたところ警報が響き渡りました。
もうちょっと音量下げてくれませんか心の臓がその動きを止めてしまいそうです。
お恥ずかしながら絵画については依然として詳しいことが全くわかりませんが、なんとなくながらエミルタージュ美術館あたりからちょっとずつ印象派の作品が好きになってきており、思わず良い経験が出来ました。
▼まさかの日本エリア
まあ「アジア文化」の1コーナーですけどね。
もっとエリアはあったのですが時間の関係でここまで。
最後にミュージアムショップに行きましたが、奇抜なアイテムはあまりなく退散。
大英博物館のヒエログリフのジグソーパズルのような悪ノリアイテムを期待したのですが。死海写本が入っていた壺の蓋の形の帽子(ブゥ的な)とか。
さて、一旦宿に戻ります。
帰りはトラムを使いました。
博物館から最寄りのセントラルステーション駅まで徒歩20分くらい。
乗車後、車内の機械にガチャンと入れます
トラムは最近できたらしく、めっちゃ綺麗&超絶涼しい。最高です。
出迎えてくれる宿のぬこ
決して近づいてきてはくれないのですが。
さて、宿で一旦気持ちを整え、
本日のメインイベント、旧市街へ向かいます。
続きは後編にて。
―――――――――――――――――――
↓ブログランキングに登録してみました↓
にほんブログ村
↑
記事が参考になった、ちょっと笑えた等々、
少しでも心動かされたましたらぜひこの青い
テキストを1クリックいただけると幸甚です mm
クリック数でランキングが上下します。
―――――――――――――――――――
※コメントは非公開形式での投稿も可能です。お気軽にコメントください。
――――――――――――――――――