#194 イスラム聖地とホロコースト inイスラエル(5) 2018.6.25
- 2018/06/27
- 17:00
とうとう最終日です。
本日はまだ行けていない場所をパラパラと参りませう。
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▼徘徊メモ
・行き先:エルサレム市内
・手段:徒歩&トラム
・料金:トラム1乗車5.9シェケル
・時間:ー
↓地図マップ
(英表記はMaps.me上の表記)
<広域>
・右のごちゃごちゃが旧市街
・中央上部のオレンジ:セントラルバスステーション
・その右下紫:グレート・シナゴーグ
Great Synagogue
・その左の赤:イスラエル博物館
Israel Museum
・その左の赤:ヤド・ヴァシェム(ホロコースト記念館)
Yad Va'Shem
<詳細>
・オレンジ:ダマスクス門前バスターミナル
・青:宿 Palm Hostel ドミ平日一泊1500円くらい
・宿近くの茶色:ダマスクス門
・右側の茶色:ライオン門
・紫のピン各種:ヴィア・ドロローサの各ステーション
一番左が聖墳墓教会
Edicule temple of the Holy Sepulchre
※各ステーションの詳細は次の日記にて。
・右の赤:オリーブ山
・中央右の赤:岩のドーム
Maps.me上も日本語
・中央左の赤:嘆きの壁入り口
Western Wall Tunnel
・左の赤:ダビデの塔
Tower of David
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まずは朝7:00起きで、まだ行けていなかったエルサレム最後の聖地、イスラム教の聖地「岩のドーム」へ向かいます。
毎度お馴染みのダマスクス門。
まだお店も開いてなく静かです。
そして嘆きの門の広場へ向かい、
やって来ました朝の嘆きの壁。
朝から多くのユダヤ教徒の方がお祈りを捧げていました。
んでもって岩のドーム。
この壁の上にドームがあるのですが、どっから入るのかいまいち分からず。
嘆きの壁の右側に入り口がある、
という情報しかないのですが、
右は広場の出口なんですよねぇ。
一旦出てみて周囲をウロウロ。
ここかな?
と思って入った場所は瓦礫の山遺跡でした。
うーん。
!!!
ありました。。
こ、これが世界のイスラム教の聖地の入り口ですか。。!
場所ここでした。
さっきの嘆きの壁の右手側の写真にテキスト重ねるとこんな感じ。
毎度すみませんね、パソコンがあればもっと綺麗に説明できるのですが。
この岩のドームは一般公開の時間が制限されており(宗教施設はそうあるべきなのだとは思いますが)、7:30~11:30(冬季10:30)と 13:30–14:30の一日2回のみ。かつ金曜日・土曜日、イスラム教の祝日は終日入場不可。という厳しい条件なのです。
そしてセキュリティチェックも大変に厳しいため常に大行列と聞いておりました。
が、朝7:30は
スッカスカでした。
カバン持ってないのでセキュリティチェックも一瞬です。
岩のドームがある神殿の丘までは木でできた通路を渡っていきます。
嘆きの壁の写真で行くとココ。
あの神殿から生えてるでかい管は何だろう、まさか通路じゃないよね。と思っていたのですよね。
通路でした。
なのでその通路からは
ユダヤ教徒が嘆きの壁でお祈りする姿が見下ろせてしまいます。
とてもカオスです。
さて、ここが神殿の丘です。
昔はここにユダヤ教徒の聖地、エルサレム神殿がありました。
エルサレム神殿無き今、ユダヤ教徒は残された神殿の西壁に手をついて祈りを捧げ、イスラム教徒はその丘の上で祈りを捧ぐ。
凄まじい街です。
モスクとぬこ。
ここ岩のドームはイスラム教にとって、メッカ、メディナに次ぐ第三の聖地なのだそうです。
この場所が預言者ムハンマドが一夜のうちに昇天する旅(ミウラージュ)を体験した場所とされるのだそうです。
そしてすみません、ここはモスクではないそうです。ここにある聖なる岩を祀った堂なのだそうです。
イスラム教徒以外は中には入れないので、聖なる岩がどういったものなのかは分かりませんが、外観だけでも十二分に美しい。
神殿の丘にはエルサレム神殿時代のものと思われる柱の痕跡も。
武装した兵士がそこらじゅうにいます。
ぬこ
そういやエルサレムって、野犬がいません。
帰りは例の通路ではなく、正面入り口のようなところから退場でした。
ムスリムの皆さんはここから出入りするようですね。
観光客はセキュリティチェックのためにわざわざ嘆きの壁側の入り口を設けているものと思われます。
さてこの勢いで、エルサレム旧市街の東にあるオリーブ山に行ってみます。聖書にも登場する場所です。
ライオン門から出て
エルサレム旧市街が一望できるわけです。
こんな三行で記しましたが実際には登る道を誤るといくら上っても住宅街でエルサレムの街が見えず失意のどん底に陥るのでご注意ください。
ここです。
Maps.me「Rehavam Observation Point」でご検索を。
先ほどまでいた岩のドーム。
この景色に、
キリスト教とユダヤ教とイスラム教の聖地があるわけです。
眼下にはものすごい数のお墓。
旧約聖書では最後の審判の日に神が立ち死者が蘇る場所とされるため、墓地が多く作られたのだそうです。
さて、
ここから目指すは一路ダビデ門。
ダビデの塔で行われるプロジェクションマッピングのチケットを買いに来ました。
一昨日夜に来た時はもう今夜はソールドアウトだよ、と言われたのでそのリベンジです。
「ごめんなさいね。次の空きは土曜日よ」
だそうです。
今日は月曜日。
どうしちゃったんですかエルサレムの皆様。
ということですごすご宿に戻り、一旦お昼。
新市街にあるMorduchというアラブ料理屋かイスラエル料理屋かのどっちかのお店に来ました。
前者はミネストローネに卵をインしたようなスープでした。美味。
後者は、、、ひき肉をかみごたえある強めの皮で包んだ団子をセロリテイストのスープで煮込んだ感じ。美味いのですが、もっと柔らかい団子のイメージで臨んだのでギャップが凄い。
店内にはユダヤ教の食物規定カシュルートの基準を満たしていることの証明書も。
おググり頂くと分かりますが、ユダヤ教徒の食物規定はものすごい細かいです。
このお店は新市街Mahane Yehuda駅の近くにあるのですが、ここには市場もありました。
とはいえやはり値段は高いので指をくわえて眺めるのみ。
さて。
小腹を満たして次に目指すはヤド・ヴァシェムというミュージアム。
ホロコースト記念館です。
このエルサレムにも、ユダヤ教徒迫害の歴史を展示する場所があるのです。
トラムでMount Herzl駅へ。そこから徒歩10分。
あれです。
入り口には数多くの国の国旗が。
先頭がドイツでした。
入り口。
これは凄いなと思うのですが、入場は無料です。
内部。
三角屋根の建物の下に、展示が続いています。
内容はナチ党の勃興から大戦後までの経緯を写真や映像、生存者インタビューを用いて展示しています。
印象的だったのはこちらのお二人。
ユダヤ教徒の正統派の若者。
ここに来るのは初めてなのでしょうか。
へぇーー
なんていうような軽そうな(いやホントに)ノリでホイホイと展示を眺めていました。
人によって温度感は様々、、、なのでしょうかね。
ナチ党の勃興。
ヨーロッパでは見ることがなかったヒトラー著書「我が闘争」。
国別の犠牲者数。
約600万人もの方が犠牲になったとありました。
瓦礫となったポーランド・ワルシャワの街。
焼かれたシナゴーグ 。
ここエルサレムのミュージアムがヨーロッパのそれとは違うなと思った点の一つ。
ヨーロッパ各国のホロコーストの状況が説明されていることです。
これまで私はリトアニアとポーランド、そしてドイツのホロコースト関連ミュージアムを見学して来ましたが、ここにはギリシャやフランス、チュニジア(北アフリカ)といったような幅広い国でのホロコーストの様子が学べます。
大きな穴に山積みになった同胞の死体。
その淵で銃口を突きつけられる男性。
この写真、誰がどんな気持ちで撮影しているのだろうか。
アウシュビッツ強制収容所にもあった、ガス室の模型。
アウシュビッツと違うのは、この模型ではガス室内にもがき苦しむ人たちの様子が再現されていること。
このあたりも含め、多くの展示がアウシュビッツやワルシャワ、ビリニュスで見学した内容とオーバーラップするのですが、、、
この強制収容所展示のラストの映像の一部があまりに衝撃的すぎてその場を動けませんでした。
ガリガリにやせ細った死体の山と、それをブルドーザーでゴミ同然に穴に押し込む様子。腐敗してるのでしょうか、遺体の顔はもうよく分かりません。
最後の部屋。
ホロコーストで犠牲になった方々の写真で埋め尽くされていました。
そんなヤド・ヴァシェムでした。
ホロコーストで大きな痛みを負ったユダヤの人たち。いまではドイツとも国交を回復し、前向きに取り組んでいるそうです。
一方でこのパレスチナの地にイスラエルという国を一方的に建国し、武力で世界に認めさせ、パレスチナ人を壁で囲うイスラエル。
国連はこれを非難していますが、イスラエルはその動きを止めません。
イスラエルはなにかと非難されがちですが、このホロコーストの歴史をもってして、どうでしょうか。
どちらかを擁護するという話ではないのですが、いずれに対しても、安易に非難の声をあげられるものではないなと思います。
もっともっと、この世界のことを理解していかねばです。
はいーということでエルサレムはこれにて終了です。
明日は友人氏との二人旅を解散し、私は一路ヨルダンへ戻ります。
イスラエル出国は難易度低いそうですが、何か面白いことが無事通過出来ますように。
明日もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
トダラバ!!
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