シナイ山とはシナイ半島にある山でモーセが十戒を授かった場所とされています。
このシナイ山はあくまで聖書に出てくる地名であり、実際にはジェベル・ムーサー(Jabal Mūsā)という山がシナイ山であるとされてます。
※一部学者はこれを否定。
その後モーセはエジプトから逃げ出したユダヤ人の先陣を切ってあの海をバッカーンと真っ二つに割る例のやつをやり、ユダヤ人をパレスチナの地に無事辿り着かせ、追ってきたエジプト兵士は海の藻屑に帰すという例の伝説を遺します。
そんなシナイ山(ジェベル・ムーサー)登山。
なんなんですかコレまじガチ登山なんですけど。
詳細は下記。
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▼徘徊メモ
・行き先:シナイ山
・手段:ツアー
・料金:250ポンド≒1,500円
・時間:ー
↓移動図
↓シナイ山地図マップ
(英表記はMaps.me上の表記)
上記地図の南側
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前日の22:45。
昨日から同じ宿に来た死海でも出会った20歳の若者の「自分なにがやりたいのかよくわかんないっす」という青々しいお悩みに「わかんなくて当たり前だからわかんなくていいんじゃない」などと適当なことを吹き込んで遊んだ後、ツアー会社へ。
※ちゃんとアドバイスもしつつですよ。
チケット
購入後に参加日が明日の日付になってたことに買った後気づき、すぐに訂正してもらいました。チケットは買う際に必ず確認ですね。
本日のツアーバス。
シナイ山の入山口までダハブからバス2時間くらいでした。
途中3回くらい検問があったのかな。
パスポートは必須です。
やってきました入山口。
バスを降りた途端にアラブ人達による
「頂上は寒いよ、ポンチョポンチョポンチョポンチョはどうだい」
「道中は暗いよ、ライトライトライトライトはどうだい」
が催眠術のように右から左からやってきます。
そして結構買ってる人がいました。
というのもここすでに結構寒いです。
20度くらいでしょうかね。
私は長ズボン+ウルトラライトダウン+巨大マフラーブランケットを所持しているので無問題です。
良かった。私なりの最強装備をしてきて。
アラブ人の一人がスイッツァーランドのおじさん(半袖半ズボンの強肩なおじさん)に杖を執拗にお勧めしブチ切れられてシュンとなってました。
入山前には結構綿密な手荷物検査がありました。カバンの中まで手を突っ込んでしっかりチェックです。
ゲート周辺は猫だらけ。
本日のガイド。名前失念。
飄々と歩いて行きます。
本日の相棒たち。
全く写真には写りませんが、月に照らされた岩の丘陵が大変に幻想的なラクダうんこロードをひたすらに進みます。
次第に街灯が消え、完全に月灯りのみとなりました。
みんな月灯りを頼りに歩いてますが、ライト持参と言われていたので私はしっかり持ってきました。
夜登山にライト無しとかあり得ません。持って来ないだなんてなんちゅう神経してるんでしょうか。
※インストラクターさんありがとうございます貸していただいて。
ということで早速足元を照らすと、そこら中に散らかるらくだのうんこと、それをガシガシ踏み散らかす人間の皆様。
これは見なかった方が良かったかもしれません。
夜空がめちゃめちゃ綺麗です。
写真はいつも通りなにも写りませんが、形だけ。
こんな闇夜にも、灯りもなくラクダ乗りの勧誘激戦が繰り広げられてます。
急にニュッと
ラクダが登場すると結構恐怖ですが、彼らは明るかろうが暗かろうが、カメラを向けるとカメラ目線をくれるおもてなし精神です。
チームの一人であるムスリムの女性がギブアップしてラクダにライドオン。
グイグイ突き進み一気に先頭集団へ。旦那だか彼氏だか分かりませんが、ヒィヒィ言いながらそれを追っかけてます。
私もなんだかんだで先頭集団。
私のライトがあまりに強いので私の周囲に人が集まります。
やはり持つべきものはライトです。Follow me!
※インストラクターさんありがとうございます貸していただいて。
なんてやりながら歩くこと3時間。
ちょっとずつ東の空が明るくなってきてます。
ラストは階段800段。
これがマジで強烈にシンドいのですけど。。
足がフラついてDive to Sinaiしそうです。
ホントに危ない。
振り返ると絶景が見守ってくれているのですが、安易に振り返るとそのままフラッとその場でトリプルループ決めながらDive to Sinaiです。
少しづつ明るみを帯びてくる登山道。
まもなく山頂。。。死ぬっっっっつ。
一足先に山頂近くでゴミを漁ってた相棒。
もっとさぁ、ねぇ。
時刻4:30過ぎ。
ようやく山頂です。。
しばらく過呼吸でシャッター切れませんでしたが。
この崖の上で朝日を見守ります。
Goproでタイムラプスをセット。
そういえばこのキモ三脚、NYロストバゲッジで失いましたが最近また手に入りまして。
アメリカグランドキャニオン以来の登場です。
こんな感じで各々が崖に張り付いて鑑賞タイム開始。

西の空はすでにピンク色です。


山頂の礼拝堂。
以下、シナイ山から臨む、アラビア半島の日の出です。
Gopro
※Goproのタイムラプスって動画じゃなくて連続写真にしかならないんですね
iPhone
こっちの方が太陽がくっきり写りました。
こっちでタイムラプス撮ればよかったな。。。
素晴らしい。
素晴らしきかな此の朝日。
色々なところで朝日を見てきましたが、この「旅行客は入国が許されない謎の国サウジアラビアから出ずるアラビアの太陽」というのがまた堪りません。私のロマンゲージ振り切ってます。
。。。なんてこと書いてみましたが、いや嘘ではないのですが、私この朝日待ちがもう失神寸前なくらい眠く、かといって横にフラッと行ったらあっという間に奈落の底でシナイ山の藻屑ですし、思い切って寝っ転がってたらガチで寝てました。
なので、
あ、朝日だ!
という感動がないまま、
あ、明るくなってた。
なのでございました。
。。。うん、でも十二分にシナイ山の神々しさは堪能しました。
これなら私も十戒を授かれるでしょう。
戒めという意味の十戒を。
下山です。
いやもう足がガックガクですからね。
花崗岩に砂地の斜面は転倒者続出。
同グループのエジプシャンボーイがすっ転ぶすっ転ぶ。頑張れエジプト代表。
知ったこっちゃない相棒。
途中ではピラミッド型の石が売られてました。
そして下山道中で少年たちが急に現れてこの石を見せてワンダラーワンダラーまとわりついてきます。
同グループのスイッツァーランドのご婦人、なかなかのガッチリ体型(タンクトップ)なのですが暑さでもう相当イライラしてるらしく少年たちに物凄い威圧感で「£€$£€$£€$£€$!」と一発で退散させるので心強いです。※多分ドイツ語。
そのうちご婦人の血管が破裂するんじゃないかとそっちが心配です。
往路では拝見できなかったラクダ君たちのご尊顔。

安定のカメラ目線。
にしても。
往路ではでは見えてなかったですが、シナイ山ってこんなにゴツゴツした岩山だったのですね。。
だいぶ降りてきました。
さっきまであそこにいました。
ここ(拡大)。ちょこんと礼拝堂が見えてます。
こうしてみるとすごいとこ登ったな。。。
降りてきました。
もう途中からみんなの歩幅がバラバラになり、私一人です。
道も途中いくつか分岐があったりして大変不安ですが、最初のゲートの近くにある聖カタリナ修道院で待ち合わせだったようで(私そんなの聞いてませんが)、そこで他の人と合流できました。
一人参加する人は聖カタリナ修道院の場所をMaps.me入れとくと安心ですよ。
なお聖カタリナ修道院周辺はもうもうぬこ天国です。
誰かがカバンを開けると食い物のオイニー嗅ぎつけこの様相。
そして食い物を放ってみると猫同士がガチの取り合いを始めドン引きです。引き裂き殺されるんじゃないかと思う猫がいたりして不憫です。
少年がパンか何かを猫にあげようとして猫祭り。
聖カタリナ修道院は9:00開門。
我々7:00過ぎについたので実に2時間近くも屋外で待ってました。
ようやくの開門時間。
みんな待ってましたと言わんばかりに入って行きますが、決して大きくない修道院なので内部は大あらわです。
さてこの修道院。
なんとモーセが十戒を授かった場所に立てられました。
その場所がこちら。
この右の柴。
こちらが「燃えているのに燃え尽きない柴」でモーセが神の言葉を聞いた場所なのだそうです。
だなんていうとじゃあちょっと燃やしてみようよという輩もいるのでしょう、この柴は遠くから眺めることしかできません。
修道院は立ち入りできる箇所は少ないですが、大きな施設になってます。
イコン画も多数。
他に教会もありますが撮影NG。
ここはキリスト教正教会最古の教会とのことで、内装も正教会らしい金色の重厚感ある様子でした。
写真の写真ですが、聖カタリナ修道院の全景。
城壁のような高い壁に囲まれています。
エジプトとパレスチナとアラビア半島に挟まれたこの地は昔から争いが絶えないのでしょう。
ここで問題発生。
修道院を各々散策していたのですが、エクアドル人の女の子とイタリア人の男性、エジプシャンボーイが帰ってきません。
エジプシャンボーイの母ブチ切れ。
9:00に車に戻られないといけないのに!!って。
※ただ今9:15。
※私9時集合とか聞いてない
※さっきまでアイス買いに行ってて私も気まずい
一向に現れない三人をほっといて車に戻ろうとエジプシャン母が提案し、車溜まりに行くも車見当たらず、エジプシャン母がツアー会社にブチ切れの電話。
暇そうに携帯をいじる無関心なエジプシャン母の娘。
そこに空気読まずマニーマニーやってくる物乞いボーイズ。
スイッツァーご婦人が発狂。
悲鳴を上げて逃げ散らすマニーボーイズ。
まあまあとなだめながら行方不明の三人を探していなくなるスイッツァーおじさん。
先に車に帰る、と先に進むムスリム女性(ラクダ乗ってた人)。
もう七色カオスです。
みんな寝不足+体力の限界で殺伐です。
観光客に群がるマニーボーイズは観光客のカバンに手を突っ込んだりして結構危ない。
一番右がスイッツァーご婦人。
なまじ強そう。
最終的に一人また一人とゲートを出て行きその先に車を発見し倒れこむようにしてみんな寝る(こっちに車があるよと教えに戻る気力すらない)。
最終的な車内。
誰一人行方不明の件を咎めずに寝落ち。
そして私も右に同じ。
死んだように宿に戻り、死んだように熟睡でした。
以上です。
明日はダハブ最終日の予定。
何するかは朝のテンションで決めますー。
明日もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
シュクランでした。
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