#206 ファラオめくるめく。inエジプト(11) 2018.7.7
- 2018/07/09
- 12:00
エジ下痢ーヌ、私です。
ルクソール2日目。下痢は4日目。
本日はナイル川を超えて死者のエリアと言われる西岸エリアに参ります。
王家の谷。
歴代の王=ファラオたちが眠る谷へ他人任せの墓参りです。
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▼徘徊メモ
・行き先:王家の谷
・手段:ツアーバス
・料金:100ポンド≒600円 ※入場料含めず
・時間:6時間 8:00発、14:00着
↓地図マップ
(英表記はMaps.me上の表記)
・右下赤:ルクソール神殿
・緑:王家の谷 券売所&入り口
・青:王家の谷 ※このエリアに多数の王の墓の入り口がある
・黄:ハトシェプスト女王葬祭殿 券売所&入り口
・赤:ハトシェプスト女王葬祭殿
・紫:メムノンの巨像
大概がツアーで参加すると思うのですが、中にはレンタサイクルで自力で行く人もいると思うので上記参考になれば。私は次の機会があったらツアーじゃなくてチャリで自由に墓参りしたいです。
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朝5時起床。
この朝焼けと、
熱気球を見るためです。
ルクソールも気球が上がるんです。
しかも巷では「世界で最も安く乗れる気球」と俄かに騒がれています。
確かにカッパドキアでは(私が訪れた6月上旬は)15600円とかしましたが、ルクソールは10000円ちょい、かつこのoasis hotelのオーナーHassanが言うには当ホテルは最安6000円でご提供なのだそうです。
ただすみません。
エジプト人たちと気球に乗ることほど無鉄砲、いやある意味で鉄砲玉みたいなスリルは無いと思い、お断りしました。
で、宿のテラスから見学。
テラスと言ってもやはりここはエジプト。
瓦礫の山のとなりに干からびたソファがいくつかあるだけですが。
熱気球は空高くから王家の谷を見下ろすことができると言う、やもするとツタンカーメンの怒りに触れやしまいか、なフライトだと、Hassanに聞いていたのですが、
この左の気球の進行方向は凄まじく否です。
これぞエジプト。
その後も続々と熱気球たちは王家の谷の手前で打ち上がり、王家の谷の逆方面へ飛んでいきました。
もしかしたらそういうもんなのかも。
でもエジプト人ですからね。
風向きが理想通りじゃないとしても外貨欲しさに熱気球ぶち上げちゃいそうですけど。
そして帰り際に気づいて軽く悲鳴をあげてしまったのですが、Hassanも寝てました。
Hassanパンイチだったのですが、瘦せこけすぎててカイロ考古学博物館のTHE MUMMYS ROOMでみたミ
王家の谷ツアーは8:00出発。
まだ時間があるので日記更新などしていたらおおおおおお!!!!
やりました!
ビザ取れました!!!
近々行く国のビザのオンライン申請にめっちゃ苦戦してまして、それが解決しました。。!!
ただでさえ入力項目80以上あって、過去行った国を申告したり親の生まれとかその国が敵視している国の渡航履歴とかあれこれ書かせる挙句に顔写真はJpeg、パスポートはPDFでupするというパソコン無しには鬼のような仕打ちの入力フォームをなんとかクリアしたら今度は決済がエラーし、『何か問題があったらここにメールしてね』と爽やかに書かれてたメアドに問い合わせたら帰ってきたメールが
ーーーーー
あなたの問題をすぐに解決します!
それが僕らのHappyですからどうぞご遠慮なく!
詳細はこちらへ!>http://ビザ申請サイトのURL
ーーーーー
という開いた口が2時間塞がらずアゴが外れそうになる返信が来てしまったので再度申請し直すという死闘を繰り広げていたのです。
わかる人にはわかると思います。
もう間も無くこのクレイジーカントリーに到着予定です。
もう今から洗礼を受けております。
さて8:00。
本日のツアーバス。
このおっさんがポーズを決めたがり何枚も撮らせるんですけどすみません、貴方誰。
ナイル川には橋がかかっていないのにどうやって車で向こう岸に行くのかなと思っていたら
すんごい南に橋がありました。
片道1時間くらいかけてようやく西岸エリアにやってきました。
死者の地区と言いながらめっちゃ穀倉地帯です。普通に街もあります。
途中わかりやすくお土産屋ストリートを通りますが、ガイドさんが事前に「ここのエジプト人たちはすんごい吹っかけてくるから騙されないように」とアドバイスしてくれました。
さては貴方、エジプト人では無いですね。
※アスワン生まれのエジプト人だそうです。
王家の谷マップ。
★
私は事前情報として、この周辺にめっちゃたくさんの王の墓があってタクシー使うかツアーでないと回れない、などという難易度の高いものをイメージしていたのですが、違いました。
王家の谷というエリアは一つで、入場口は一つ、そしてそのエリア内で自分が見たい王の墓を見に行くというものでした。
なんだ、簡単では無いか。
ビジターセンター。
めっちゃ分かりづらいですが、王家の谷の地下の様子。
64もの王の墓が、このエリアの地下に眠っているそうです。
現在公開されているのはたった11。他は修復や発掘作業の途中なのでしょう。
そしてまだ見つかっていない墓もきっとたくさんあるんだと思います。なんてったって古代エジプトの王=ファラオさんはめっちゃたくさんいらっしゃいますから。
この施設の運営に日本も協力したようで、モニュメントがありました。
ここのチケットはちょっと変わっていて、160ポンド≒960円で以下から三つの王の墓を見学できます。
ラムセス7世
ラムセス9世
ラムセス4世
メルエンプタハ
ラムセス3世
タウセルトーセトナクト
セティ2世
サプタハ
そして追加料金で以下
ラムセス5世&6世
セティ1世
ツタンカーメン
そして無念。
私、このツアーは各自が見たいものを自由に見れると思っていたのですが、否でした。
見ておきたかったラムセス5世&6世とツタンカーメンは今回はパスとのこと。
※追加料金数千円するらしいですが、それでも見ておきたかった。。
ネゴればなんとかなったかもですが、実は今日私帽子を忘れており、すでに頭がやられており、そんな体力は皆無でした。
今日は(も)、おとなしくみんなに着いていきます。
チケット。
ここから入り口まで500mも無いのですが、この謎のトレイン乗車を強要されました。
4ポンド。
当然小銭ないので5ポンド札を出すと「釣りはない」とかふざけたことを言うので釣りはいらん、とチケット購入。
もう最初から5にしておいてくれ。
当然500mもないので数分もかからず入り口着。
この入り口でカメラ持ちの人はカメラ預けます。実は王家の谷にあるお墓内は全て撮影禁止。こっそり撮ってバレるとその場で1000ポンドの罰金なんだそうです。
ただ今気づきましたがチケット売り場の写真の右にありましたね。写真代300ポンドと。
1,800円と高額ですが、グループで誰か一人が写真撮って後でシェアするなら大アリだと思います。
古代エジプトの壁画やレリーフは奥深いので持ち帰ってアレコレ調べながらよだれ垂らしてニヤニヤしたかったです。
王家の谷マップ。
私もう溶けそう。
その前に紫外線でハゲそう。
ラムセス7世のお墓です。
ここから先は写真NGなので、構造は上記の図の写真をご参考ください。
基本的にはぽっかり開いた入り口から直線的に下り道が続き、奥に玄室があります。
その通路や玄室のレリーフや壁画が、長らく地下に埋まっていてかつ発見後も保存状態が良いために、大変美しく遺されている、と言うのが見どころです。
なので写真がないとほんと退屈な日記ですことお詫び申し上げます。こっそり撮ってエジプト人と揉めることほど無駄な消耗も無いので、やってません。
ただここがこれまでの神殿と大きく異なり、かつテンションぶち上げなのは、やはりここは最高権力者であるファラオの墓であり、それが故に大層豪華なお供えの品があったわけで、外部からの侵入者を強烈に拒む意思が壁という壁、天井、床から滲み出ているのです。
まず入った瞬間に、両側の壁に目玉。
ギョロリと見つめてきます。
天井には大きな翼を広げた鳥。
そして両壁のそこら中にコブラ。
奥に進むにつれ増えてくる太陽の絵。
太陽神ラー様ですね。
そしてそれを転がすスカラベさん。
もうフンコロガシから神転がしに大出世です。
しかもこれまでの壁画やレリーフと比べて圧倒的に強い色彩。
これまで漫画を見ていたように見れていた壁画やレリーフがまるで生きて動き出すかのような生々しさがあります。
急な下り斜面と相まって足を踏み入れるのを躊躇しそうになる程です。
そんな神聖な場所をハッハー!言いながらズカズカ進んで行くメキシコ人たちのお陰で私も躊躇なくズカズカ土足でお邪魔させていただきました。
うん。
ここに至る途中で私、ガイドに「ラムセス5世の墓が日本人旅行者に評判だったから是非見たかった」と言ってあったのですが、ここに入るときにガイドが『ここがラムセス5世だよ!良かったね行き先にあって。エンジョイ!』とか言われました。
このFFオタクの私にアラビア数字は誤魔化せません。入り口にいたスタッフに5?(Ⅴ)と聞くと「ノーノー!Ⅸ!」と当然の返答。
ガイド「Oh...」
ガイドさんは本当にいい人なので、悪意なく純粋に間違っていたのかもですが、逆にそうなると本来有料の5と間違えるあたり、マジでおめでたいガイドということになります。
ちなみに17歳の時からガイドしてるそうです。
やっぱり貴方、エジプト人ですね?
それはさておきラムセス9世のお墓も素晴らしいです。
7世よりもお墓は大きく、レリーフや壁画もそれ以上でした。
7世の墓の蛇はちっちゃいニョロニョロがズラッと羅列していたのですが、9世の蛇はまず床から天井まで直線的に長く伸びた蛇がわーーーっと並んでいて、その隙間を、7世の蛇以上に葛折りの密度が高い蛇がゾロゾロゾロっと密集しています。
。。。伝わらないですよね。すみません。
他には昆虫の壁画や逆さまの鳥の壁画などもたくさん。ガイドの説明の意味が汲み取りきれませんでしたが、しっかりとした意味があるようです。
お次はメルエンプタハ。
ラムセス2世の息子です。
ここは王家の谷にある墓で一番深さがある、、、だったかな?
入ってすぐにあったのが、とても重要で貴重で格式の高い神さま。。のレリーフだそうですガイド曰く。
ちょっとすごい大事なことを言っていたのですがよく理解しきれなかったので分かり次第ここは後日追記します。
仮面をつけて太陽を頭に乗せその太陽の前面にコブラがいる神様です。
コブラを子豚と変換しないでくださいこの馬鹿iPhone。太陽の前面に子豚がいたらそりゃ美味しく焼けそうでしょうけど。
なお最深部の玄室はラムセス7世&9世よりも全然広かったです。そんなに偉大な人なんですかね?
ラムセス2世の息子でありながら名前は継げなかったのもなぜでしょう。ラムセス2世が俺大好きすぎて名前を譲らなかったのでしょうけれども。
古代エジプト史はそんな邪推的な観点で面白いです。
そして玄室には三角定規の形の直角三角形(90°、30°、60°)が互い違いになって重なっている図などもありました。
幾何学的な壁画は初めてです。
古代エジプト人もサイン、コサイン、タンジェント!とかやってたわけですね。
なおこの玄室への下り道はなかなか勾配が強く、帰りは結構バテました。なんだか高温多湿な感じですごい疲れるんですよね。ファラオの念でしょうか。
脱出後の景色。
すぐ近くにあるラムセス5世&6世の墓と、その下にあるのがツタンカーメンの墓。
ここには今回行けませんが、写真だけ。
この王家の谷の墓はほぼ全て盗掘にあっていたものの、このツタンカーメンの墓だけはラムセス5世&6世の墓の真下にあったことで誰にも気付かれず、例の黄金マスクを始め埋葬品が残っていたそうです。
王家の谷はこれにて終了。
あっという間に入り口まで帰ってきました。
それもそのはず。
入り口からもっとも近い三つの墓にしか行ってませんからね。
今回の三つを選んだ理由は?と聞くと「特に綺麗で重要な三つさ!」とガイドは言うてましたが、この事実は偶然か、はたまた。
まあ見応えあったから良いんですけども。
ツアーはこの後、丘を挟んだ向こう側にあるハトシェプスト女王葬祭殿に参りました。
ここも西岸エリアの定番スポットです。
ハトシェプスト、昨日のカルナック神殿にオベリスクがありましたね。珍しい女性のファラオです。
チケット80ポンド。
そしてもうチケット売り場から神殿は見えているのですが、トレインチケット購入とのこと。2ポンド。もはやチケット代に入れてくれ。
この広がりが堪りません。
そしてここ、ご存知でしょうか。かなり前にルクソール事件という大変恐ろしい事件があった場所です。1997年にここでイスラム過激派6名が観光客200名に対し銃撃しまくり日本人10名を含む62名が死亡というとんでもない事件です。
今はウジャウジャと兵士がいるのでそんなことは起きなそうですが、ちょっと不安にならざるを得ない場所です。ほんと逃げ場ないですからねココ。
まあ兵士はずっと携帯いじってますけども。
天空神であり隼の形をとるホルス神が見守ります。
最初は神殿左脇の場所(ハトホル女神の礼拝堂)へ。
雄牛のレリーフ。色々と意味があるそうですが私もう熱中症気味で日陰に避難中。
この正面の像たち、以前は赤く装飾されていたことがわかります。
さらにその奥の間。
至聖所です。
アメン=ラー神の聖域、、だそうです。
ここのレリーフや壁画はところどころながらかなり色が残っている箇所があります。
このハトシェプスト女王葬祭殿はオール写真オッケーなのですが、この間でもエジプト人がフォトオッケーフォトオッケーと色々なフォトスポットを指差してきますが、以前これに乗っかってチップ求められたので、指差しを無視してパシパシ撮り、ワンテンポずらして指さされた場所をパシャリ。
いちいち面倒。
この至聖所について、
細かいことは掴めなかったので後で読もうと思っている(けど多分読まない)説明書きの写真を貼っときます。
右脇には太陽神の祭壇。
ってことをこのとき知らずに何気なく撮った一枚しかありませんが。
ハトシェプスト女王葬祭殿の階段上部からの景色。
周囲は砂漠ですが、奥のナイル川近隣は深い緑が広がっています。
ふぃーー。。。
このカバンに入れてる水が熱湯です。
体温より高いんじゃないでしょうか。
それでも飲みますけども。
熱中症始まるとほんとツライので。
アラバスタという石を加工する職人さんたちの工房。
ハトシェプスト女王葬祭殿のすぐ近くです。
ここもツアーの定番コースになっており、お土産買って買ってコールに揉まれる場所です。
石の加工の体験が出来たり(みんなして盛り上げようとしてくる。決してオーディエンスは盛り上がってはいない)、
これ見ての通り、一品一品結構重たいです。
もうちょっと軽くて手軽なアイテム増やせば良いのに。
これミイラにするときに取り出した内臓をしまう壺ですね。どうですか、内臓しまいたい人いませんか。
ガイドが「これタダだからガブガブ飲んどけ!」と言っていたハイビスカスジュース。
なんだろう、不思議な味。
さっぱり目で甘い味。ぶどうに近いようで近くない。。
そのあとやってきたメムノンの巨像。
写真だけ撮ってそそくさと車へ退避。
下痢リーヌ中ですが、であるがゆえかめっちゃ腹減ってたので普通にモリモリ食べてしまった。
エジプト滞在中で一番まともに食えたかも。
食べた後はこの後くるであろう胃痛に備えてバファリンも戴きました。ご馳走さまです。
その後ツアーは終了しホテル前で下車です。
時刻14:00過ぎ。
本日の夜行バスは21:00。
それまで
この角度の絵図以外は荒涼たるテラスにて洗濯物干したり靴洗ったりして時間潰してました。
死者の谷に落ちる夕陽
ということで本日のバス。
例のごとく極寒でした。
そして明け方。
怒号で目が覚めました。
運転席の方で、バススタッフ同士がすんごい口論しています。そのうち乗客も怒号を上げ始めます。そして誰かがバスを降りて行き静かになる。
これがエジプトの民度。
ということで明日はTHEエジプトなピラミッドを見に行きますよ。
詐欺師ペテン師エジプト人全部のせの戦慄テーマパークを私なりに楽しんでくる予定です。
明日もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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