いまバラナシの宿にいるはずなのですが、
Maps.meのGPSが
ガンジス川ど真ん中を指すんですよね。
なんの暗示でしょうか。
沐浴せし、ということでしょうか。
沐浴云々以前にこんな川の中心に放り込まれたら流されて死にます。
ささ、本日は仏教始まりの地、サールナートへ行ってみました、というお話でございます。
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▼徘徊メモ
・行き先:バラナシ→サールナート
・手段:リキシャ
・料金:150ルピー(言い値200ルピー)
・時間:30分くらい
↓移動図
↓サールナート地図マップ
(英表記はMaps.me上の表記)
・真ん中寄りの赤:ダメーク・ストゥーパ
Dhamekh Stupa
・左寄りの赤:アショーカ王の石柱
Ashokan Pillar
・右側の青:ダメーク・ストゥーパがある遺跡公園入場門
・左側の青:チケット窓口
・ピンク:サールナート考古学博物館
Archaeological Museum
・そのすぐ上の紫:ジャイナ教寺院
・その右の紫:ムルガンダクティ寺院
Mulgandhakuti Vihara
・右下の紫:日本寺 日月山法輪寺
Japani Temple & Monastery
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朝。

大雨です。
昨夜、この朝の朝日ボートツアーに申し込んだ日本人の方に「今日は夕日が見えてたので明日の朝日きっと大丈夫ですよ!」なんて薄っぺらいこと言っちゃいました。すみませんね。
そんな雨の日も、路地裏は牛だらけ犬だらけ。
そんな雨の中、リキシャで向かったのは、
バーラト・マーター寺院です。
マハトマ・ガンディーさんが創始した寺院だそうですが、その内容が斬新です。
そうなんです。
762枚の大理石を使った地図、が祀られているのです。
いろいろ「?」ですが、ここはインド。意味を考え出したら負けです。
スリランカ。
行けたら行ってみたい国です。
こうしてみると橋で渡れそうなものですが、橋どころか今は船も無いそうです。
この辺りがエベレストでしょうか。
エベレストが高すぎるから、だと思うのですが、比較するとインドは本当に平べったい国土ですね。
エベレスト周辺を横から。
左がインド側、右がチベット側。
チベット側って結構平坦なんですね。
インド北西部。
奥に見えるやや高い部分がパキスタン&アフガニスタンかなと。
インダス文明発祥の地、行ってみたいですが、例の通り今は行けません。
そしてこの寺院、地図しかないんですね。
いやこの地図を見たかったので良いのですが、ほんと振り切りましたねガンディーさん。
バラナシ駅に来ました。
明日バラナシを離れるのでチケットを買いに来ました。
駅構内入ってすぐ左にRESERVATION CENTERがありました。
。。??


なんか超綺麗なんですけど。
さすが大観光地バラナシです。
それに比べてチケットスタッフのおじいさんのポンコツぶりが甚だ酷く、エラい時間掛かりました。てかなんでインド鉄道のチケット窓口の人はみんなキーボード人差し指でポチンポチンなの!
チケット。
次はブッダガヤまで行くのですが、明日はバラナシ・ジャンクション駅発のチケットは全て売り切れで、結果「ガラム・サライ・ジャンクション駅」というガンジス川の東側の駅出発となりました。
ということでようやくですが、サールナートへ向かいます。
サールナートは仏教四大聖地の1つです。
↓四大聖地
釈尊生誕の地:ルンビニ
出家成道の地:ブッダガヤ
初転法輪の地:サールナート
入滅の地:クシナガラ
サールナートは初転法輪、初めて法の輪を転がした場所、つまり釈尊さんが初めて自らの教えを説き、弟子ができた、いわゆる仏教教団が成立した場所がこのサールナート(鹿野苑)なのだそうです。
ヒンドゥー教の聖地のわずか10km北に、仏教始まりの地。
やはり凄いところですね、このインドは。
サールナートまではリキシャで向かいます。
そしてバラナシ駅前のリキシャたちは大変賑やかです。
私→リキシャA「サールナート、ハウマッチ」
リキシャA「200だ」
私「150」
リキシャA「ノーノーマイフレンド!」
すかさず
リキシャBCD「ハローマイフレンド!」
リキシャBCD「ウェアアーユーゴイン?」
リキシャA「ノー、ミー!(意訳:これは俺の客だ、あっち行け!」
私「サールナート。150ルピー。」
リキシャB「200!」
リキシャC「200!」
リキシャD「200!」
リキシャA→ドヤ顔
すかさず
リキシャEFGHI「ハローマイフレンド!」
リキシャEFGHI「ウェアアーユーゴイン?」
リキシャABCD「ノー、ミー!(意訳:これは俺の客だ、あっち行け!」
私「サルナート。150ルピー。」
以下一斉に発声
リキシャA「イッツ10kmだよミスター?」
リキシャB「勘弁してくれよミスター!」
リキシャC→無言で立ち去る
リキシャD「200、オッケーカモン!」と勝手に交渉成立させる
リキシャE→爆笑
リキシャF「ウェアアーユーフロム?」
リキシャG「180はどうだ?」
リキシャH「190はどうだ?」
リキシャI「じゃあ1人100ずつはどうだ?」
もちろん正確なセリフなぞ覚えてすらいませんが、
概ねこんな感じでインド人共が賑やかです。
リキシャのオッサンに囲まれる私。
このオッサン共全員リキシャマンです。
10人くらいいます。
こいつら全て無視して150で承諾したこちらに乗車。
その時の先ほどのオッサン共の悔しそうな顔共がたまらなく愉快。
途中インド人が乗り込んでくる。
やはり150では赤字なのかもしれない。
てか運転席に3人て。
サールナートまで30分くらいだったでしょうか。結構離れとります。
冒頭地図の通りですが、メインの「ダメーク・ストゥーパ」があるエリアと、博物館の入場チケットを購入。
ダメーク・ストゥーパエリア(Excavated siteというらしい)は200ルピー、
博物館はなんと5ルピーでした。
まずはダメーク・ストゥーパエリアへ。
整備された庭園がお出迎えです。

そしてこちら
ダメーク・ストゥーパです。
こ仏舎利塔が建っているまさにこの場所が、ブッダさんが5人の元修行僧仲間とたくさんの鹿たちに説法をした場所なのだそうです。
私「ブッダ」は未読なのですが、このシーンは知っております。
まさにこんな感じだったのでしょうか。
まあいま周囲に鹿は一切いませんけども。
もうちょっと奈良公園のような、そこら中に鹿がいるイメージでいました。なんなら奈良公園ばりに旅行者のカバンを食いちぎるくらいのアグレッシブな鹿たちを想像してたのですが、どこへ行ってしまったのでしょうか。
ブッダさんの説法を聞いた偉大な鹿たちの末裔だというのに。
ダメーク・ストゥーパ6世紀頃の建造と言われているそうです。その周囲には細やかなレリーフが見てとれます。

この辺りは焦げて?ます。
イスラム勢力に迫害を受けたのでしょうか。

ちょっとナウいお坊さんがダメーク・ストゥーパの周囲をひたすら歩いていました。聖地ですしね。

遺跡公園内には多くの遺跡がありますが。いずれも残されているには基礎のみ。調べてみると、やはりイスラム勢力の侵入で13世紀ごろに壊滅してしまったそうです。


小さな仏塔がいくつか残って(復元されて?)ました。

仏像のレリーフには金箔がちょっとだけ。
昔は金ピカだったのでしょうか。
屋根が残る遺跡はワンコたちの巣窟になってます。



MULAGANDHA KUTI跡。
これもかなり大きい寺院だったようです。
ブッダさんが瞑想をした場所、と説明がありました。

ここでも金箔の跡が。
寺院の床があるべき場所はもはや水田のようになってました。
アショーカ王の石柱。


アショーカ王とは紀元前3世紀のマウリヤ朝の王で、仏教に大変熱心かつ重きを置いた政治をしたそうです。そして多くの仏跡を訪れてはこうした記念の石柱を建てて当時の様子などを記したため、考古学的に大変貴重な記録になっているそうです。
続いてやってきたのはここ、
サールナート考古学博物館。
先ほどの5ルピーチケットのミュージアムです。
ただこちら、手荷物全て預け入れでした。このため写真はありません。
見所は2つ。
1つはアショーカ王の獅子石柱。
ご参考:
先ほどの石柱の先端部分です。
インド国章はこの獅子が取り入れられているのだそうです。
国章。Wikipedia先生より抜粋↓
ほんとだ。
そしてもう1つが初転法輪像。
仏陀さんが初転法輪なさっている様子です。
ご参考:
これ確かにとても綺麗でした。
ブッダさん、とても優しい表情です。
なお初転法輪という言葉ですが、
古代インドでは輪(チャクラム)は最強の武器だったそうです。
そして仏陀の教え(法)は邪悪なものを倒す力がある、という意味で、説法を法輪と表現し、初の説法を「初めて輪を転がした」として『初転法輪』という言葉になったのだそうです。
ふむふむ。
これ以外にもいろいろありましたが、そんなに大きくない博物館でした。
サールナートにはジャイナ教寺院もあります。
なんとこちら、入る前に「手」と「口」を聖なる水で清めよ、とありました。
聖なるお水。
すみません、手はまだ良いとして、口は絶対無理です。
ただ、
入れちゃいました。
詳細は後ほど。
ジャイナ教寺院はジャイサルメールのあの狂気じみた細かすぎるレリーフに圧倒されたイメージが強すぎるのですが、この寺院は



なんなら金ピカな部分もあり、ますますジャイナ教が掴めません。
なお、ここはジャイナ教空衣派の寺院のようで、お約束の
インド人全裸僧侶様の神々しいお姿の写真がたくさんありました。
これ、もっとイケメン僧侶の写真に変えたら信者増えると思うのですが。あ、女性はダメか。え、ダメなんですかね?
なお入場に際してですが、入り口にいたインド人が
これは何ルピーの価値があるんだ?
と聞いてきました。
どうやら日本人からもらったようです。
ただ空港や日本人宿でも行かない限り両替ができないので困っていると。
姉、交換してあげるようです。
私の手元の為替計算機は618ルピーなのですが、600ルピーと交換したようです。一応透かしも入ってましたが。
そんなこんなしてたら、入れてくれたのです。
完全に私欲ですね。
その近くにあるのがこちらのムルガンダ・クティ寺院。

スリランカ人が建てた仏教寺院なのだそうですが、内部にはなんと


これ、日本人画家の野生司香雪という人が書いた仏陀の生涯のフレスコ画なんだそうです。
なぜここで日本人。
祭壇もありました。
その奥にはMINI ZOOと書かれた動物園らしきものが。
そしてここでなぜか姉が、動物園に行きたい、鹿が見たい、と仰り始める。
仏陀さんに感化されたようです。
姉は鹿に何を説法するつもりなのでしょうか。
入場料。
ここで初めて「Asian Foreigner」という料金枠が登場しました。
アジアンピーポーを純特別扱いする理由が皆目見当つきません。
いざ中へ。
うん、
、
、
、
鳥、、、くらいしかいませんね。
なんなんでしょうかここは。
いくらMINI ZOOとはいえ開き直り過ぎじゃありませんか。
そしてそんな動物園にインド人が溢れかえってるんですがなんなんですかこのひとたち。
唯一見かけた鳥以外の動物。

ワニです。
そしてワニの檻の
この安易な檻はやはりインドだなと思います。
あ、忘れてました。
鹿コーナーがありました。
仏陀さんの説法を受けた光栄な鹿たちの末裔が街中にいないと思ったらここで保護管理されたのですね。
一匹たりともいませんけども。
どうしたんでしょうかワニに食われたんでしょうか。
仏陀さんが悲しみますよ。
もうホントそれくらいです。
この動物園で私が感じたことは。
これでもよう絞り出したと思います。
自分で自分を褒めたいと思います。
サールナートにはいろんな国の仏教寺院があるのですが、となるともちろん、

日本寺もございます。
日月山法輪寺と言うそうです。
なかでは仏様がまったりしてました。
仏様の寝台に掘られた菩提樹の樹
NA MU MYO HO REN GE KYO!
御堂
木のぬくもりってインドには一切無いのでこのお寺は大変心休まりました。
鶴の折り紙も。
なおこの日本寺は、お勤めを共にすることを前提に宿泊者の受け入れもしているそうですよ。
そんなサールナートでした。
バラナシと比べて静かな田舎町という感じで緑も多く、とても居心地が良いです。
時間があれば日本寺での宿泊も大アリだったなぁと。
バラナシに戻ってきました。
やってきたはここ、


I:baカフェです。
日本食が頂けると聞きまして。
メニュー
、、、高!!
先日のMEGU CAFEは大体メイン一品250ルピーでしたが、ここは一品400ルピーです。
しかもコレ。
やめてください。
可及的速やかにやめてください。
インド人から逃げたくて日本食を求めに来ているのにここでインド人が手打ちしたらもうそれはインド人の料理じゃ無いか。
ひとまず餃子。
コレはプリプリでイケてます。
しょうゆラーメン。
麺はまあまあですがスープが大味でした。
結局頼んでみた天ぷらうどん。
麺が沈んじゃってて見えません。
ただインド人手打ちの麺とやらは確かに手打ち感があり、悪くないです。
しかしツユの出汁が弱すぎですね、天ぷらも瘦せぎすでかなり残念です。

コレとか日本だったらばシソなのでしょうが、これはなんでしょうか。
特に味はしませんでした。
雑草でしょうか。
うん、いや思うに海外にある日本食レストランってこんなもんだと思います。
MEGU CAFEとサンタナ日本食が美味すぎるんですよきっと。
ということで私はI:baカフェよりMEGUカフェに激しく一票です。
その後は昨日時間がなくて見れなかったハリシュチャンドラ・ガートへ。
小さい方の火葬場です。
ガートが近くなるにつれ、車やリキシャが減っていきます。ああ静か。
そのかわりうんこが増えます。
もはや牧場状態ですからね。
もう火葬場は目の前。
火葬用の薪が積み上げられてます。
ヤギに食われてますけども。
火葬場。
例によって撮影は厳禁です。
※以下はテキストのみですが閲覧ご留意ください。
まず水位がかなり上がっており、あるべき場所に火葬台が見当たらず水没してました。
やはりこうなると火葬もできないのかな、と近づくと、なんら特別感のない道端で、轟々と炎を上げて火葬が執り行われていました。
我々が訪れたタイミングは1つのご遺体がもうかなり火葬が進んでおりました。
真っ黒になって燃え盛る薪から飛び出した手足が真っ黒になっていくその過程をまざまざと目にしました。
そして火葬係の人が、そのご遺体を燃やすべく、棒を使ってまるでモノのように手足を薪の中に突っ込んでいきます。
無造作に突っ込まれる手足。
左手を突っ込むと反対側から崩れ落ちかけた右手が。
頭があるべき場所には白いものが見えています。
一昨日見学したマニカルニカーガートはご遺族の方が満足そうに燃えていくご遺体を見守っていましたが、ここではそんなこともなく、語弊があると思いますが、まるでモノを燃やすかのように事務的で雑多な扱いでした。
人が燃えていく様子を野良犬が尻尾振ってみてます。
物乞いらしき人が近くでゴミを漁り、不要と判断したものを火葬されてる炎の中に投げ入れてます。
火葬してる道端の数mに増水したガンジス川。
そこでいつも通り沐浴する人、泳ぐ人、セルフィーしてる人。
そうこうしてるうちにもう二体のご遺体が運ばれ、そしてまた炎に包まれていきました。
川の水が増水して火葬台が水没したとてなおもこうして次々と火葬をしていかねばならぬほど、皆このガンジス川で灰となることを望むのですね。
眠る犬。
沈む椅子。
食べる牛。
生と死がごちゃ混ぜの街、バラナシです。
別のガートにやってきました。
まだ行けていない対岸の地、通称「不浄の地」に渡ってみるためです。
そしてここで衝撃。


不浄の地、水没!
まあ、そうですよね。
対岸の地は砂地の川岸なだけであって、これだけこっち岸の水位が上がってるんだったらそりゃ水没もしますよねー。
だからそのガンジスの川の水をたっぷり吸い込んだ鼻でフゴフゴしてくるでない!ハウス!
犬「家ここですのん」
何軒かボートに聞いてみましたが、もうボートはクローズしたとのこと。
やはりそうでしたか。
怒る犬。
寝る犬。
寝落ちしそうな犬。
バラナシ最終日、
はぁ。
と溜め息ついて宿に戻りました。
不浄の地、初日に行っておくべきでしたね。
初日にガートにいたオッさんが「明日明後日は水位が上がってボートに乗れなくなるから今乗っておきな500ルピーだよグヘヘ」とか言うから全然信用できませんでした。
ガンジス川上流のアメダスマップ見せてくれたら信用したのに。
いやしないな。どうせ手書きのアメダスマップ見せられるだろうし。
そんなバラナシ最終日でした。
明日はブッダガヤに行くべく、まずはその近郊の大きめな町、ガヤに行きます。
ガヤ!
素晴らしい名前です!
続きはまた明日。
ダンニャバードでした。
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