#240 バングラ出国なるか。inバングラデシュ(7) 2018.8.10
- 2018/08/12
- 07:00
本日はバングラデシュ脱出予定日です。
なんとしても出たい。すぐ出たい。今すぐ出たい。
そんな私には大きな懸案事項が一つ。
私のインドビザはダブル(二回入国OK)なのですが、
パスポートに押印されたインドビザはシングル欄にチェックが入っていることです。
インド再入国出来るのかしら。
これで入国出来なかったらどうしましょう。
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▼徘徊メモ
・行き先:ダッカ→国境の村ブリマリ Burimari
・手段:長距離バス HANIF社
・料金:650タカ
・時間:11.5時間 23:00発、10:30着
↓移動図
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昨日の日記の通り、地獄のダッカからこのブリマリまでの地獄のバスを耐え抜き、ススだらけの顔でやってきましたバングラデシュ国境、
の手前で国境越え待ちのトラックが大渋滞しており徒歩で国境まで向かうことに。
どこまで私の嫌悪感を高めてくれるんでしょうかこの国は。
バスのお兄さんの誘導に従って導かれたのは事務所のような場所。
最初ここがなんなのか分からず不審になりつつも、おっさんが出国カードを書き出したので、ああここで良かったのかな、と思っていたところ、料金700タカと言われてようやく気づきました。
これ出国手続きの代行代理店ですね。
この場所は併設の宿のようです。
私が「出国税は500と聞いているが?」と言うと、「150がチャージで50が手数料だ」「イミグレーションオフィスはこっちの方向にある、自力でやることもできる」などと正直に白状してくれたので、もうこのまま彼らに任せることにしました。
これまでのバングラ人は勝手にことを進めておいてチップチップ五月蝿いああもうイライラして来た。
それに比べたら彼らの姿勢には好感が持てました。
そして結果、これが私の場合は正解でした。理由は以下の通り。
出国カードができたのでおっさんと共にバイクでバングラデシュ側のイミグレーションオフィスへGo。
このオフィスで色々手続きがあるっぽいのですが、このおっさんが顔が効くらしく、ノーウェイティングで手続きが進む進む。
このケイオス極まりないカウンターに突撃しなくて済むだけで200タカの価値はあります。
そして出国スタンプをバスン!
のはずだったのですが、なにやら私のインドビザを巡って討論が始まる。
おっさん達がイービジャイービジャ言うてます。「ザ」が言えないらしい。
どうやら私のビザがダブル(インドへの2回目の入国許可)であることは認識してもらえているようですが、eビザであることが問題かもしれないらしい。
「ユアビジャ、イービジャ、プロブレム」
と言われた時の私の心境たるや。
嫌ですよ絶対。
あんな地獄のバスでもっかい悪臭漂うあのダッカに強制送還とかああもう絶対無理!無!理!
レッツゴー
私の心の内を棚に上げておっさんは私をバイクで連れ去ります。
なんとこのままインド側のイミグレオフィスに行き、インド入国が問題ないかを直接確認することとなりました。
貴様ほんとにバングラ人か?
とても素晴らしい、合理的な流れです。
バングラデシュ出たとしてもインド入れなかったらどうなっちゃうのか疑問だったのです(このバングラデシュ側のイミグレオフィスではアライバルビザを発行していない)。
500mくらいの殺風景な一本道のトラック大渋滞をすり抜けてやってきたはインド側のイミグレオフィス。
というか掘っ立て小屋。
代理店のおっさんが掘っ立て小屋の偉そうなおっさんに確認をしに行く。
ここでしばし、緊張のウェイティングタイムです。
掘っ立て小屋の偉そうなおっさん「オッケー」
オッケーでしたーー!!!!!
ああ良かった。。。
挙動不審はNGと思い素知らぬ顔して待ってましたが、内心は心臓ばくばくでした。これでダメだったらあの地獄のバスにもっかい乗って地獄のダッカに帰らねばならないわけで、そして頼みの日本人宿は支払い要請を黙殺して出てきてるので色々詰んでたのです。
という事で、
もっかいバングラデシュ側のイミグレオフィスに戻り、出国スタンプをゲット。
もう二度とこねぇからなっっ
てか青矢印のとこにある落書きなんだし。
スタンプに日付あるのに手書きで追記する意味なんだし。
バーカバーカ!
その後インドイミグレオフィスまでの道中に入ってすぐの左にあるチェック場みたいなところでもっかいパスポート見せ、そしてインドイミグレオフィスの直前左手でもっかいパスポート見せる(目的不明)。
係員が台帳に名前とパスポート番号を控えただけ。
恐らくちゃんと出国したかどうかのチェックではないかと)、そしてようやくインドイミグレオフィス到着。。。!
謎の代理店?に任せて良かったです。
自力だったら恐らく途中でめげてバングラデシュを不法出国していたでしょう。その辺の藪から。
さて、インド側のイミグレ。
ここの流れが大変に謎でした。
国境にある最初の掘っ立て小屋で青いTシャツの男にカム!と言われ連れられて敷地の奥に行くと、掘っ立て小屋が大量にあり、二つ目の掘っ立て小屋でまた別のお兄さんにバトンパスされ、第三第四の掘っ立て小屋を連れ回され第五くらいの掘っ立て小屋でようやくスタンプとなりました。
まったくもってうろ覚えですけどね。
掘っ立て小屋も整列してるわけじゃなくて掘っ立て小屋らしく自由気ままに雑然と存在してる中をあっち行ったりこっち行ったりだったのです。
最後の掘っ立て小屋でドカン!と落とし穴に落ちてテレッテレー!「ドッキリ大成功!」的なノリのほんとギャグみたいな掘っ立て小屋なんですから。
無事入国。
なぜかスタンプ二つ。
五つ目と六つ目の掘っ立て小屋でそれぞれ押されました。
なお掘っ立て小屋をリレーさせてくれたこのお兄さんはチップを要求してくることもなかったので、公式な係員なんだと思います。
お兄さんは両替所を教えてくれ、その後にリキシャを捕まえ、シリグリ(私が行きたい街)にいくバスが出るバススタンドまでこのリキシャで行ってね、料金は30ルピーだよ。
と最後まで懇切丁寧でした。
バングラデシュ出国〜インド入国までをMaps.me的にまとめるとこんな感じ。
国境の村の名前はブリマリ(Burimari)です。
国境からバススタンドへ向かうリキシャ。
そしてバススタンド到着時、リキシャが「30!?馬鹿言うな100だ!」と喚きます。
そういえばここインドでしたね。
インド人、久々だったのこうなることを忘れてました。
ただバングラデシュを出国できた私はもう聖人。悟りの境地です。
こんな小さな事で怒りを露わになどしません。
笑顔で黙殺です。
騒ぐリキシャマンを無視してバスへ。
ちょうどそこにいたバスがシリグリ行きでした。
窓の外からリキシャの声がワーワー聞こえますが、私の心は穏やかに彼を無視。
バス。
(上記の経緯から出発時ではなく到着時の写真)
バススタンドココ。
乗車賃は70ルピーでした。乗車後に係員が集金に来ます。
1.5時間ほどでシリグリの街に到着。
11:45乗車で13:15着な感じです。
着いたはいいのですが目的地であるニューパルジャイグリ(New paljaiguri)駅を過ぎてしまってたのでサイクルリキシャで駅まで。
ルートはこんな感じ。
国境(チャングラバンダ村/Changrabandha)→マイナグリ(Mainaguri)という街を経由して→シリグリ(Siliguri)です。
道中は道がボッコボコにも関わらずバスがエラい飛ばすのでマジで天井に頭ぶつけるんじゃないかくらいドカンドカン乗客が宙を舞ってました。
ニュージャルパイグリ駅です。
なぜここに来たか。
はい、本日の最終目的地はダージリンです。
聞いたことありますよね、あの世界三大銘茶ダージリンの産地です。
私はダージリンどころかアールグレイやらルイボスやらエスプレッソやらアメリカンやら、なんなら麦茶とほうじ茶の違いがわからないくらいお茶に興味がない(どれも美味いからいちいち名前とか種類とか覚えずに頂く)私ですが、
なんというか、もうあの環境劣悪なバングラデシュで重度に精神汚染された私にとって、
「英国人たちの避暑地」である「ダージリン」で「優雅に茶なぞをやり」ながら「Wi-Fiを浴びる」をしたいのです。
まずは次の目的地の切符を買っておきます。
ニュージャルパイグリ駅は外国人専用カウンターは無かったですが比較的空いてました。
※どこに行くかはまた別途。
久々の本日の野犬インド編。
ダージリンへはこのニュージャルパイグリ駅から乗合ジープで250ルピーで行けるんだそうですが、
人が集まりません。
基本的にはコルカタからニュージャルパイグリへの夜行バスが到着する朝の時間にジープは大盛り上がりするそうですが、今は時刻14:30。しかも雨季のオフシーズンということもあって、ジープのおっさんも「え、ねえ、ほんとに集まるの待つの?本気?」みたいな引け腰です。
まあ私も厳しいとは思ってました。
駅の周りには転がるインド人しかいないし。
次の列車いつ来るか分かんないし待ってるこの間に一本きましたが一人もダージリン行く人いなかったし。
ということで諦めます。
ジープを、ではなくてシェアすることを諦めます。
つまりはジープ貸切@1200ルピー超VIPーー!!!
と思ったら途中からインド人が乗り出して来て普通にシェアじゃんこれ。
まあもういいけど。
ダージリンはここニュージャルパイグリから北北西約80kmにあります。標高2134m。相当高いです。
しばらくは平地を行きます。
そんな折に突如象の群れが。
せっかくだから車止めてくれればいいのに。
白いのは背中に乗ってる鳥たちです。
そして途中から急激に坂道が始まり、グングン勾配がきつくなって行きます。
まだまだ道は長いです。
ダージリン道中犬。
かなり上がって来ましたよ。
ここはガードレールがありますが、道中98%のカーブはガードレールがありません。
代わりに「石ころ」が並べられてます。
山の斜面に突如街が現れ始めましたよ。
多分ここ標高1800mくらいだと思うのですが、結構大きな街です。
道端には路面電車な感覚でレールが。
これ「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」という世界遺産に指定されている山岳鉄道のレールです。
明日トライしてみるので詳細はその際に。
道路と鉄道は街の中を通り抜けていきつつ標高も徐々に高まっていき、
とうとう雲海の上に。
今日の朝までデルタ地帯にいたというのに何という高低差。
街の景色も急な斜面に構築されているのでかなりの迫力です。
トータル工程3.5時間(!)、
ようやくダージリンの街に着きました。。。
地元インド人、といっても紅茶畑の労働力として昔連れられてきたネパール人の血統と思われる日本人そっくりの人たちと、制服着た学生、で街はかなり賑やか。
欧米人の観光客はほとんど見かけませんが、
インドから来ていると思われる旅行カバン持ったインド人集団は随所に見られます。
私の今のミッションは、ATMで現金を手に入れ、SIMカードを買い、宿を確保する、の三つ。
ただもう暗くなって来たのでまず宿ですね。
日本人口コミが良さ気なHideout homestayを目指しますがこれまた坂道上がる上がる!
20分くらい歩いてようやくたどり着きましたー!
って写真載せたいところですが真っ暗だったので明日の朝撮ります。
ドミ部屋は私しかおらず快適です。
一泊650ルピー。
暗くてよう分かりませんが、なんとなくながらここダージリンの街で最も高い場所なんじゃないかと。
明日朝の景色が楽しみです。
さて、荷物を置き、灰色に変色したTシャツを洗濯してちょっとATMと夕飯探しに行きます。
宿から下ること5分くらいのChowrastaというメイン広場。
もう暗いですが、ここにATMがありました。
そしてその隣に、お茶屋さん発見。
右も左も分かりませんが、折角なので入ってみます。
このお兄さんが大変に懇切丁寧でございまして、色々教えていただきました。
春摘み=ファーストフラッシュ
緑茶のような色が薄い紅茶。
夏摘み=セカンドフラッシュ
ダージリン一押し。マスカットフレーバー。そして今が旬。
秋摘み=オータムフラッシュ
濃い味。チャイやミルクティーに良いらしい。
こんな感じです?
ということでお兄さんイチオシのエキゾチック サマー フラッシュなるお茶をオーダー。
すごいよマサルさんの必殺技のようですね。
そして頂きましたこちらです。
Exotic Summer Flushでございます。
ああなんて豊かな味わいなのでしょう。
いや、茶の良し悪しなど分からない私ではありますが、
この空調の効いた美しい店内で、品のあるお兄さんに懇切丁寧に接客をされながらダージリンの紅茶を頂いている「私」。
もうそれだけで私のバングラデシュに汚染された魂が息を吹き返していくのが分かります。
ああ。。。幸せなり。。
なお料金は120ルピー。
お値段は70ルピーから500ルピーまでかなりピンキリでした。
つまり私が頂いたお紅茶の等級は下の中です。
時刻20:00でしたがローカル食堂はほぼ閉まって閉まったようなので、思い切ってこれまた上品なホテルレストランへ。
おビールゥゥゥ!
これ一本650mlで600円くらいしますが、あの地獄のバングラデシュを無事抜け出せたと思うだけで堪らなくビールが美味い!
ふはは、バングラデシュばーかばーか!
もう今日は「私の私による私のための救済」がテーマなので、
嗚呼!五臓六腑に沁み渡るせうゆ味。。
そんな一日でした。
明日はダージリンの街をぶらぶらします。
引き続き明日もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
ダンニャバードでした。
※バングラデシュにも良い場所はたくさんありますし良い人もたくさんいますので悪しからず。あくまで私がくすんでるだけですよ。
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