#263 信仰が爆発する南インド寺院の塔門。inインド(32) 2018.9.2
- 2018/09/04
- 04:00
インドのおフランス、ポンディシェリで迎える朝は右手薬指をダニに噛まれ痒すぎて目が覚めました。
やはりここはどう背伸びしてもインドです。
そしてなぜそこを噛む。
さて、今日も元気に南下して行きますよ。
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▼徘徊メモ
①
・行き先:ポンディシェリー
→チダムバラム Chidambaram
・手段:路線バス
・料金:60ルピー≒96円
・時間:2.5時間 10:30発、13:00着
↓移動図
↓チダムバラム地図マップ
(英表記はMaps.me上の表記)
※寺院には行ってませんけどね。
・ちょい上のオレンジ:チダムバラムバススタンド
・紫:ナタ・ラージャ寺院 Sri Nataraja Temple
②
・行き先:チダムバラム
→クンバコーナム Kumbakonam
・手段:路線バス
・料金:61ルピー≒96円
・時間:2.5時間 13:00発、15:30着
↓移動図
↓クンバコーナム地図マップ
・ちょい上のオレンジ:クンバコーナムバススタンド
・赤:マハー・マハム池
Maha Maham Tank
紫を右から順に
・ネガーシュワラ寺院
Nageshwara Temple
・サーランガパニ寺院
Sarangapani Temple
・ラーマスワーミ寺院
Ramaswami Temple
・クムベーシュワラ寺院
Kumbeshwara Temple
③
・行き先:クンバコーナム
→マドゥライ Madurai
・手段:列車
列車番号:16105
列車名称:Tiruchendur Exp
等級:ジェネラル
・料金:90ルピー≒144円
・時間:6時間 21:30発(定刻)、3:30着(2時間遅れ)
↓移動図
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ということで本日のチャイ。
南インド南下編、次の大目的地はマドゥライです。
ポンディシェリーからバスで8時間らしいのですが、今そのバスに乗ると1日潰れてしまうし、夜行バスに乗るにはそれまでの時間が勿体無いし。
って事で、
ローカルバスをつないで行けるとこまで行ってみます。
ところでいま、
「1日潰れてしまうし」
が
「1日潰れてしま牛」
と
変換されました。
昨夜の牛ステーキに対するインドの呪いでしょうか。
恐ろしきインド。
ひとまずはまだこのポンディシェリーの街を夜しか見ていないので、もう一度海辺を散歩してみることにしました。
やはり明るい時分の方がフランス感はありますね。それっぽい洋館やマンションが立ち並んでました。
ボンジュールなワンコは大砲の隣が落ち着くようです。彼の辞書に不可能という文字は無いのかもしれません。
昨夜入らなかった公園。
こうして掃除してる人がちゃんといるんですね。
昼のガンジーさん
昨夜は気づきませんでしたがこの辺りによくある植物の木や枝によるアートがありました。
折角なのでコンチネンタルなブレックファーストでもやろうかなと思って海辺の青空カフェに入ってみました。
セルフスタイルカフェでしてオーダーしたメニューをカウンターで待ってる間、となりの客がテイクアウトをオーダーしたはずがこの店はテイクアウトやってないみたいで、
店のおっさん、その辺にあったハコにパンケーキを手掴みで突っ込み始めました。
お客のインド人も絶句。
インド人同士の一コマですが、インド人もそういうの気にするんですね。
私のコンチネンタル・ブレックファースト。
オムレツの上にほかの皿乗っけちゃうあたり、やはりな、という感じです。
せっかくの海辺のカフェなのですが、景色はご覧の通り鉄柵です。
普通に身なりも悪くない子が急に激しく求めてきたのでちょっと絶句しました。
そして隣では
欧米人がいつも通り片付けずにテーブルに食べカス残して立ち去った途端に現れるカラス。
先ほどの子どもたちは紙皿ごと持ち去るカラスを追いかけていきました。
マジか。。。
その一部始終をじっと見守る本日の野犬。
敷地内の池が綺麗でした。
ポンディシェリの海岸。
いつも通りインドのセルフィストたちで賑わってます。
にしても、もうこの辺りは海挟んでちょっと行ったらもうスリランカなのですが、
なぜこうも海の色が違うのでしょうか。
海の色だなんてもはや砂質や海流レベルの問題だとは思うのですが、どうしてもこの地にいると、インドだからかなと思ってしまうのですよね。
わたがしを売り歩くひと。
フランスの人っぽい像と見とれる犬。
パブリックトワレットゥを使ってみたかったですが有料だったのでやめました。
トワレットゥ パピエもござるのでしょうか。
そんなところでこのポンディシェリ、お開きです。
いやー。
確かに「インドでは味わえない洋風感」は楽しめますが、おフランソワ感までは楽しめなかったですねー。
もうちょっと、モワメームモワティエがジュテームでラレーヌが冬東京だったらばカミジョーもハラショーだったでしょうに。
今の分かった方、一緒にカラ館行きましょう。飲み放題付きで。朝まで。
ポンディシェリーからバス。
チダムバラムという寺院村を目指します。
バスはバススタンドの奥(西)側にありました。今回はインド人たちの意見も4人一致したので間違いないはず。
約2時間の道中ですが、フロントガラス見渡せる席に座れたので楽しいです。
誰なんでしょう。
50m間隔で登場するので催眠術のように記憶中枢に染み入ってきます。
途中立ち寄った休憩所。
チャイ屋のおっさんの仕事の様子。
を撮ってたらおっさんが面白がって何度もこの移し替え?やるのね。
と思ったらこれお供え用のお花と思われます。
さて、バスは2時間弱でチダムバラムに着きました。
が、すぐ次のバスに乗っちゃいました。
いや、チダムバラムには素晴らしい寺院がある!とプリーで一年沈没しているインドのカリスマみたいな人が仰っていたのですが、非ヒンドゥー教徒は中には入れないと言うのと、見所の塔門がここに来る途中でバスから見えてしまったので、なんか、いっかなって。
すみません。
ちなみに寺院の名前はナタラージャ寺院。
踊るシヴァ神の呼び名だそうです。
破壊神シヴァさんが踊っている間は宇宙が存続する、という意味があるんだそうです。
もしかして踊るシヴァ神って、
これですかね。
これっぽいですね。
私がコルカタのインド博物館で、なんも知らずに「なんかインドっぽいんですけどw」とかふざけた気持ちで写真撮ってたやつです。
すみませんでした。
さて。
神さまが踊ってるかどうかでこの世の存続を決めてしまっていいんですかインド人各位。
チダムバラムからの道中。
顔と色が変わりました。
そして
何人いるんでしょうか。
そもそもなんなんでしょうかこれ。
州知事とかそういうのだと思ってましたが、なぜ複数の顔が登場するのでしょうか。
もしかして同一人物でしょうか。
もしかしてもしなくても、甚だどうでもいいです。
バス。隣で寝てるおっさん。
最初金髪坊主だと思ってたら頭中に白い粉をお化粧してました。
なんてしょうもない観察ばっかしながらクンバコーナム着。
列車にします。
大目的地のマドゥライまでバスで行くにはこの次にさらにティルチラーパリという街に行く必要があり、流石に揺れまくるバスに乗り続けるのがしんどかったのと、列車なら最悪、駅の待合室で夜明けを待てるからです。
と思って駅に来たのですが、
マドゥライ行きの列車は21:30発。
チケットは19:00発売開始ということで、ひとまず荷物だけクロークに預けました。
クンバコーナム。
こちらもヒンドゥー教寺院がいくつか集まる寺院村です。
いきなり純白の教会を見つけてしまいましたけども。
そしてインド人がめっちゃ指差してますけども。
おや。
おおおっととととななななにもしてませんぜオイラ、な本日の野犬。
ちょっと離れたらまたゴミ箱でもふもふし始めたので動画にしてみました。
なかなか役者じゃないですかこの子。
この後は私が視界から消えてもちょっと覗くと
こんな感じでビビってました。
真面目ですね。
まるで私のようです。
よく見るとツノがデコられてます。
きっとインド人信者たちにやられたのでしょう。
マハーマハーム・タンクという池です。
池の周囲には沢山の祠が立っており圧巻です。
すごい神聖な場所なのかと思いきや、子供たちがバカスカ飛び込み、お母さんたちはガシガシ洗濯してます。
ってガンジス川も同じようなもんですが。
南インドに来てからこうした
家の前の床に書くおまじない、コーラムでしたっけ、をよく見ます。白一色のシンプルなものが多いです。
マンゴージュースも新顔がありました。
やってきました一つ目の寺院、サーランガパニ寺院、、、
なんということでしょうか。
あれやこれやそれやどれやの大変な騒ぎになっております。
これが南インド寺院の塔門(ゴープラム)というやつなのですね。
こりゃインド人パンピー各位は畏れ慄き頭を下げることでしょう。
南インドの寺院はこうした寺院の入り口の門を豪快に騒ぎ散らかした門があるのが特徴なんですって。
これまでのヒンドゥー寺院も狂おしいほどの彫刻で埋め尽くされていましたが、褐色でした。
こうして色付けされるとさらに力強さが増す、というか、もはや奇っ怪です。
よく見たら大変に豊穣してますし。
信仰心は得てして狂気と化すということをこれまで見聞きしてきましたが、この塔門は最たる例だなと思いました。
信仰心の爆発です。
南インド寺院はまだまだ続きます。
今後が楽しみです。
なおこの寺院、中に入れます。
とはいえ奥の方は門が閉じられていて近づけませんでしたけど。
そしてそこで寝てるインド人はなんなんでしょうか。中休みだったんじゃなかったんですか。
閉ざされた門の奥を覗く。
お前もな。
ここまで来ると流石に寺院関係の人だと思うのですが、だとしたらそれはそれでどうなんでしょうか。
信仰心は、爆発です。
なおこの寺院はクンバコーナムのヴィシヌ派寺院なのですが、ちょっと歩いたとこにシヴァ派寺院があるようなので行ってみます。
※維持神ヴィシヌさんも破壊神シヴァさんもヒンドゥー教の神さまです。それとは別に創造神ブラフマーさんもいるのですがあまり人気が無いようでブラフマー派というのは無いそうです。
なお今のサーランガパニ寺院の塔門のインパクトが凄かったので先にそちらをお見せしましたが、ここまでの道中、至る所に小規模ながらド派手な塔門ないしは寺院の屋根がありまして。
凄い街です。
これ参道ですね。
もうすでにヴィシヌ派寺院の規模をかるく超えている感じです。
まあお店のおっちゃん大概寝てますけど。
回廊の天井が綺麗です。
顔中にインド人みたいな模様を書かれちゃってます。
お務めご苦労様です。
そしてなにやら賑やかなのですが、寺院内?(どこから寺院なのか分からん)になにやら演奏隊が。
ただ参拝客だれ一人としてちゃんと聞いてる人がいないので私もひとまずスルーします。
綺麗なコーラムを見つけて写真撮ってたら小汚いインド人に踏まれた図。
この奥から撮影禁止でした。
きっとそこが寺院だったのでしょう。
本尊はシヴァ・リンガでした。
歩き方先生の解説曰く、ここのシヴァ・リンガはシヴァ神さんが作ったのだとか。
えっと、、、
お分かりの方もいるかと思うのですが、リンガって男根です。
シヴァ神さん自分のリンガを作ったて。
そんなシヴァリンガをボケっと見ていたら、坊さん(という表現が正しいか分かりませんが)に手招きされ、額にバチーンと白線を入れられて入れて頂くことが出来ましたコンチクショダンニャバード!!
これも参拝者の皆さんが撫で撫でしてるのですが、リンガ的な何かでしょうか。
天井突き抜けて青空仰いじゃってますが。
再び寺院の外というか中庭的な場所へ。
ここまでの道中ずっと屋根があって塔門が見えてなかったのですが、中庭の脇から見えました。
ここも立派な塔門でした。
なにやら大にぎわいです。
象もおめかししちゃってます。
これから何か始まるんだと思われますが、なんとなく身の危険を感じたので辞去しました。
街中へ戻ってきました。
これ完全にヒンドゥー関連の像では無いと思うのですがどちら様でしょうか。
ピースですしね。
どこぞの総書記でしょうか。
ゴミを漁る牛。バラナシ以来です。
三つ目の寺院、ラーマスワーミ寺院です。
こちらも塔門が立派。
職人芸。
この寺院内部には、ラーマーヤナの物語の壁絵があるんだそうです。
インドに来ると何度も耳にするこのラーマーヤナ。
そろそろここらでちゃんとWiki先生をコピペしておこうと思います。
『ラーマーヤナ』(Rāmāyana、サンスクリット:रामायण, 英語: Ramayana)は、古代インドの大長編叙事詩。ヒンドゥー教の聖典の一つであり、『マハーバーラタ』と並ぶインド2大叙事詩の一つである。サンスクリットで書かれ、全7巻、総行数は聖書にも並ぶ48,000行に及ぶ。成立は紀元3世紀頃で、詩人ヴァールミーキが、ヒンドゥー教の神話と古代英雄コーサラ国のラーマ王子の伝説を編纂したものとされる。
この叙事詩は、ラーマ王子が、誘拐された妻シーターを奪還すべく大軍を率いて、ラークシャサの王ラーヴァナに挑む姿を描いている。ラーマーヤナの意味は「ラーマ王行状記」。
現代でも、ラーマーヤナは、絵画、彫刻、建築、音楽、舞踏、演劇、映画など多くの分野で、インドのみならず、当時同じサンスクリット圏であり古くからインド文化を取り入れてきた東南アジア一円に深く浸透し影響力を持っており、王権を強調するその内容は、支配階級のみならず、民衆の間でも広く親しまれている。
ですって。
我ながら派手にコピペしたもんです。
もうちょっと詳細知りたい方はWiki先生のところへ出向いてください。
私の悔いは、その詳細見ながらこの壁画見てたらもっとこの壁画楽しめただろうな、ということです。
何てったって、
No218までありますからね、壁画。
そしてここを訪れてる時はラーマーヤナのラの字も知らなかったので、
No1 なんか生まれたぞ
子供が身売りされとるぞ
インドの夜の駅はいつもこんな感じ。
魔王の首が、ッポーンて。
なんか、マジ?
あ、終わったようです。
って感じでした。
要はなんとなく面白い絵面があったら撮ってたというだけです。
しかもよく見たらこれ、順序は縦に見るんじゃなくて横に見るんだということに後半で気づきました。そりゃストーリー分からんわ。
ただ先ほどのWikiの詳細を見てると、点が線になるんですよね。
ハヌマーンさんの登場とか、スリランカの話とか、コルカタ博物館で仮面として見た魔王ラーヴァナとかとか。
ラーマーヤナの登場人物やシーンはちょくちょくインドを観光してると出くわすので、この機に知ることができて良かったです。
夕飯。
バナナの葉に乗って供されるのは南インドもスリランカも同様でした。
ドーサ。40ルピー。
そして
足りなかったのでヌードルを追加しました。
美味し。
駅への帰り道。
急に花火が上がりました。
インドに花火だなんて文明が存在するんですね。
どうやら先ほどの池のほとりで打ち上げられているようです。
やはり今日は何かのお祭りなのでしょうか。
まあ花火はすぐ終わりましたけども。
列車、ホームイン。
先ほどの駅員とのやりとりで分かる人は分かると思うのですが、今回の車両はジェネラル。つまりは座席指定なし、もっというならば「乗車可能人数=∞」な地獄車両です。
いやもうスリーパークラスが満席でして。
そしてこんな片田舎なのでそこまで地獄でも無いだろうと、踏んでおります。
夜は夜で、床という床でインド人が寝っころがろうとするんですね。
立ってる私の足をペシペシ叩いて「どいて」って何度言われたことか。
ただここはインド。やったもん勝ちです。
インド人転がるその場にズドンとリュックを置き、エアクッションを置いてちょっとした座椅子完成。周囲のインド人もそそくさと退いていきます。
信仰は、爆発なのです。
ということで、
マドゥライ到着予定時刻は1:50です。
バスに乗ると体がスス?かなんかで黒くなるので今日はシャワー浴びたかったのですが、無理そうです。
さて、明日はちょっとマドゥライの街をぶらぶらしたら引き続き南目指してそそくさと移動しますよ。
もうインド最南端は目前です。
ダンニャバードでした!
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