#334 軋むベッドの上で優しさ持ち寄る覚悟はありますか。inオマーン(1) 2018.11.12
- 2018/11/16
- 07:00
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本日記はオマーン到着初日。
Airbnbで申し込んだ後にホストさん(男性)から
「部屋は一つ、ベッドも一つだけど良いかい」
「君の写真を送ってくれ」
「(送った後の返答)Welcome」
と言うもうアレがアレでアレ騒ぎなシチュエーションなのでございます。
とはいえ普通のホテルは8000円。
そんなお金もございません。
かくして私は軋むベッドの上で優しさ持ち寄るリスクを覚悟してこのオマーンの首都、マスカットに降り立っているのでございまする。
空港から市内へ。
そもそもこの国バックパッカーはほぼ来ない国なのでネット上に情報があまりありません。
空港から市内へは「タクシー」と言う話しか聞きませんでしたが、ホストさんが「バス8に乗れ!」というのでBUS乗り場へ。
あ、本当にバス乗り場がありました。
出口のところに案内が出てましたよ。
>ありましたよ貧乏パッカーの皆さん!
えっと、、、
だが8番バスが見当たらない。
そこら辺の人に8番バスを聞くもみんなタクシー運転手で「バスは無い!」などと言う。
ちっ。
出稼ぎインド人め。
(中東は出稼ぎの外国人が多いのでこの手のやつは皆出稼ぎインド人ということにしておきます)
近くにいたバス(1Aだったかな?)に、ホストさんが住むAl Khuwayrエリアに行きたい、というと、乗れ!、言うので、
乗ってみました。
もうSIMカードあると途端に強気になれますね。出たとこ勝負でいいやって感じ。
で、
お目当てのAl khuwayr地区のハイウェイ沿いのバス停で降ろされました。
まあ確かにAl khuwayrなんですけど。
しんどいよこの熱帯夜を歩くの。
汗だくだくでホストさん指定のスーパーマーケットまで3kmほど歩いて、
無事、懸案のホストさんと落ち合えました。
うん、
第一印象はインテリで読書好きそうな好青年です。
っは、
いかんいかん、なにをポジティブになっているんでしょう私は。
彼のお宅はもうスーパーの目の前、
しかもNo8のバスに乗ってたら家の目の前がバス停だったと言う罠。
バスは30分おき、夜遅くまで運行されてました。Al khuwayr地区と空港を結ぶバスでした。
運命のお部屋。
※翌朝撮影してます。
。。。べ、
ベッドが一つ。。!!!
これはアレでしょうか。
やっぱりガッツリとアレでしょうか。
しっかりマッタリとアレでしょうか。
おお?おおお?
そんな私の不安を煽るように「シャワー浴びてきなよ」と言うホストさん。
お。。おす。。
チェックメイト。。
シャワールームには幸い鍵がありましたが、
いつ
ガチャリ
と言って鍵が開かれるかハラハラもんでした。
そしてシャワーから出ると、
「ご飯食べた?まだならオススメのケバブ屋があるから行こうか!」
。。。!?
唖然の展開です。
いや、もうシャワールーム出たら真っ正面にあるベッドの上でバスローブ一枚のホストさんと眼差しが交差するんじゃないか、と思っていたのですが。
って事で、読者の皆さまの期待を裏切って外出です。恐れ入ります。
そして
スーパーケバブタイムとなりました。
オマーンはトルコ料理屋が多いんだそうで、美味いケバブ屋が多数なのだそうです。
んでもって、確かに美味。
私実はトルコではロカンタ(食堂)ばっかりでいわゆるTHEケバブ屋にはほぼ行っていないので比較は出来ませんが、ポテトの左上に垣間見えるマヨみたいなソースがまさにあのスペイン・バルセロナはイカ墨パエリヤに添えられていた最狂発狂極美味ソースでございまして、
大変大変悶絶な逸品なのでありました。
さてこのホストさん。
どうやらオマーン人ではなさそうです。
インドはムンバイからお仕事でいらして二年目だそうで、お仕事は会計士だそうです。
(今のところ)とても紳士で、私のディザスターイングリッシュにも耳を傾け、あれこれとご教示してくれます。
そしてAirbnbは始めたばかりで、なんと私が初ゲストなんですって。
そうでしたかそうでしたか。
それは恐縮至極。
実は私も(私のアカウントで)初Airbnbです。お互い初めて同士、ということで徐々に距離が縮まるのでしt早い早い!!
落ち着け私。
お互い「初めて」とはいえ、
「始めて」はいけない一線というものが御座いますよ、
アッラー様、私に御加護を。。!
と言う祈りが通じたのか、
彼は硬い床でそそくさと寝袋でお休みなさいました。
。。。うん、
逆に恐縮過ぎる。。
そして無事何事もなく朝を迎えたのでした。
まだ安心するには早いですが、ひとまず初日はクリア。
はい翌朝。
ホストさんは8時には出勤とのことで、私も同じタイミングで目の前のスーパーへ。
24時間営業です。
ホテルが馬鹿高なマスカットですが、スーパーの物価がぼちぼちなのはドバイと同じで安心しました。
牛乳1リットルで165円。高いなあ。
にしてもインドもネパールも、郊外まで出ればこうしたスーパーあるんでしょうけれども観光客がいくような旧市街や街のど真ん中にはなかなかこうしたスーパーが無かったので、なんか、いいですね。
この
オクラって英語でもOKRA何ですか?
ポカリ発見。
他のアラブ国には無かったような。
なおトイレットペーパーが二個で180円しました。高い。
マスカットの街は海が比較的近いのですが、そのせいか猫がちらほら。
ただどの猫もガリガリで、餌の匂いにすり寄ってくるような輩が多く、どうしてもぬこタソワッショイとはなれない次第です。
我が家。
今日も無事に夜を過ごせますように。。
いざオマーン観光開始です。
家を出たと同時に8番バスが見えたので即ノリ。
右奥には女性が二人。
顔を覆ってませんがムスリムの方ではないのでしょうか。
超絶美人さんです。
そして
なんだかよく分からない場所で降りてしまいました。
グランドモスクを目指していたのですが、バスが違う方向行きだしたので途中下車したのです。
ただここかなり大きそうなショッピングモール。H&Mもあるようなので後で来ます。
ここからひたすら歩いてモスクを目指します。
距離3kmくらいですが、秋で気温35度くらいまで下がっているとはいえ陽射しが出るとアスファルトが熱を放ちかなり厳しいです。
日陰を繋ぎながら歩いていきます。
(夏のドバイは気温49度でした。)
歩道橋。
あれを渡ればモスクは目前です。
中央に見える赤いのはカブース国王です。
このオマーン、国王の信頼は絶大なようで、街中にカブースさんが描かれてます。
これオマーンのeビザ申請サイト。
ぜひクリックしてみてください。
https://evisa.rop.gov.om/
ね?
これが、
外国人が最初に出会うオマーン国への恐怖心です。
なおこの歩道橋から見えるこのハイウェイ
名前はズバリ「スルタン・カブース・ストリート」。
スルタン=王を意味する称号です。
そしていま目指してるオマーン最大のモスク。その名もズバリ「スルタン・カブース・グランドモスク」です。
凄いですよね、愛王心。国王死んだらどうするんでしょ。
欧米人観光客たっくさんです。
そして誰一人として歩いてくるやつなんざいないんでしょうね。
入り口にいた人にビックリされました。
(バスでも来れます。ハイウェイ沿いなので多数のバスがここを通るかと。ひとまず1番/8番はここを通ります。)
入場は無料です。
なお入場できるのは8:00〜11:00までの間のみだそうなのでご注意をば。
ちょっと木々が多すぎて、
アブダビのグランドモスクのような「ズドォーン!」感はありませんが、ちょっとまあアブダビは総工費500億ドルだかなんだかで桁が違うので一旦さておきます。
スルタン・カブース・グランドモスクさんです。
うん、木々を抜けると近すぎてなかなか収まりません。
ちょっと引いてみるとこんな感じ。
アーチとミナレットが大変結構です。
とまあ、
この辺りまでは、すみません、正直ふつうだなぁ、、
などと思っていたのですがハイ礼拝堂ドン!!
超美しいではございませぬか!!
ちょっとシャンデリアが眩しすぎて綺麗に撮れないのですが、黄金のシャンデリアと多層な色で形成されるエメラルドグリーンのマッチングがヤバい!!
ミフラーブ。
分かります?
ちっちゃな球状のドームの型が敷き詰められているのですこれスゴイ!!
インドはジャイプールのアンベール城の鏡の間みたいなとこでこの手法を初めて見ましたが、やはりイスラミックスタイルなんですねー。
偶像崇拝をしないイスラム教、だからこそ幾何学や装飾や照明や植物など非日常ではないものでここまで美しく出来るものか、、と毎度驚きです。
あぁやっぱり好きですねー私、モスク。
なお欧米人観光客はさぞかしお金があるのでしょう。皆さんガイドを雇ってました。
何言ってるか分かりませんが、ひとまずガイドがイケメン。
その後もグランドモスク内をヨダレと汗水をダラダラしながら徘徊。
うん、とても良かったです。
アブダビモスクは「さあその眼に焼き付けよ豪華絢爛500億!」と言う感じの激しさがありましたが、
このモスクは「見上げる人に、凛としてその美しさを提供する」、そんな感じでした。
意味分かりませんね。
なおモスクはバスで行けますよ。
紫がモスク(Jāmi as Sulţān Qābūs al Akbar)。
黄色がバス停です。
1番と8番のバスがここを通ります。
逆車線で降りても歩道橋があるので渡れます。
緑は入り口です。
空港が近いのでついで寄りも出来ますが8:00-11:00しか観光客は入れないのでご注意を。
はい、続いて朝うっかりバスを降りてしまったショッピングモールへ向かいます。
時刻11:00。
陽射し強くなって来てますねー。
ちょっといま水を持ってきてなくて、日射病リスクにハラハラです。
昨夜スーパーで買った水が2リットルあり、カトマンズで新調したズボンのポケットに入らなくてですね。手で持つのが面倒なので置いてきちゃいましたテヘ。
実は11/19があのカブース国王様のお誕生日らしく、それはそれは盛大に祝われるんだそうです。
当日は街中がさらにさらに国旗だらけになるんだとか。
ちょっと見てみたかったなー。
はいショッピングモールです。
もう徒歩で来る人を想定してませんので、どうしても駐車場から侵入することになります。
どこだ入り口。
入り口までの道が永遠です。
コーラをがぶ飲みしたくてまずはマックです。
いえね、私がヨルダンのマックで食べ損ね、エジプトはエジプト人がウザすぎてマックの存在を忘れてて食べ損ね、ドバイでは食の充実っぷりにマックの存在をすっかり忘れて食べ損ねた「マックアラビア」があったんですよここに!
なおこのソース、正式名称がありますちゃんと。アリオリだっけか。ありおりはべりいまそかりだっけか。
なんてやってたら、
オマーンっ子たちの大軍が出現しました。
可愛らしい。
なおオマーンはドバイ以上にアジア人が少ないのですが、特にチラチラ見られたりしません。いまのとこ。
モールを散歩。
思ったよりも大きくなく、全然歩ける規模でした。
ドバイのモールは大きさ地球規模かつモール内を車が走ると言う世紀末っぷりだったのに比べると、大変に平和です。
気持ち盛り上がり切らぬまま次の目的地へ。
バスがなかなか来なかったのですが、乗合タクシーを拾えました。
オマーンは乗合タクシーが走っているのですが、普通のタクシーと外見が一緒なのでややこしいです。
今回はすでに人が乗ってたタクシーがヘイヘイと声を掛けてきたので乗りましたが、高速で走り抜けるタクシーたちの乗車状況を見極めてヘイヘイとこちらから手を挙げにいくのは大変面倒。
ルイ(Ruwi)と言うちょっとしたバススタンドがある地区まで0.4OMR≒120円でした。
バスだと0.3OMR≒90円なので悪くない値段です。
ルイ、こんな感じ。
ここに各方面へのバスが集結します。
マトラ地区に来ました。
0.2OMR。
ひとまずバス降りた近くにあるフィッシュマーケットにやってきました。
まあ今15:00なので閑散としてるでしょうけど。
閑散とし過ぎていているどころか誰もいませんでした。
なぜ中に入れたか謎です。
セキュリティ甘過ぎます。
唯一いた哺乳類。
ここマトラ地区は古くからある街なのでしょうかね。先ほどの市場だけでなく、スークなんかもある港町です。
オレンジジュース0.5OMR≒150円。
やはりレストランに入るとお高い。
同じクオリティのジュースが目と鼻の先のジューススタンドで0.1OMRで売られていてキイ悔シイです。
オマーンは大変に海が美しい国だそうですが、その通り、夕暮れ時で日が差していないにも関わらず海底が透けて見える透明度。
おや
それっぽい衣装に身を包んだ御一行がそれっぽい楽器を奏でながらドローン撮影しています。
この演奏が実に残念な感じなのですが、大丈夫でしょうか。
誠に残念な感じのまま、兵隊長はウンウンとうなづいて帰って行きました。
引き続きフォートからの景色。
オマーン・マスカット市街は海沿いに作られた街ですが、すぐ背後には岩山。
そして数々の岩山の頂に砦がそびえてます。
私が今いるこの砦にも結構本気めな機関銃が。
夕陽はあいにく岩山の向こうですが、神秘的な日の入りでした。
そして街中に響き渡るアザーン。
イスラム圏にやってきたことを思い起こさせるひとときです。
その後もしばし夕暮れどきのアラビアの港町の景色を堪能。
ふとこの城塞に人影と街灯がないことに気づきそそくさと出たのでした。
オマーンは治安良好と聞きますが用心に越したことはないです。
マトラスーク(市場)に来てみました。
客引きもなかなか激しめです。
下品な言葉を乱発するドバイ旧市街のスークのような客引きはいませんが、それでもちょっと目が合うだけでグイグイ来るのでちょっとゆっくり見るのはシンドイです。
と言いながらブラブラしてますけれども。
うん、
品揃えはドバイとほぼ同じですね。
スルタンランプはトルコでも買えますしね。
ただそこら中で乳香が焚かれていて雰囲気は良いです。
来たる国王生誕祭グッズでしょうか、
0.1OMRジュース。
右側の紫のを飲んでみました。美味だけどなんだろうこの味。
スーク探検後はすっかり夜でした。
ルイバススタンドから徒歩10分のBin Ateeq Restaurantです。
ふらふらっと町歩きした限りではオマーン料理屋を見つけられず、わざわざネットで調べましたよ。
なんと個室オンザ絨毯です。
ここオマーンではムスリムの女性への配慮からか、ちゃんとしたレストランではこうしたお部屋が用意されているようです。ファミリールームと言うのかな。
これまでのイスラム圏国にもあったかもですが、すみません私ちゃんとしたレストランなんざほとんど行かないもので。
メニュー。
なにがなんだかですが、事前にパラパラ見て覚えていたオマーン料理、カブーリ、が目に入ったので注文。
マトンカブーリです。
見るからに美味しくなさそうですが、
まあ見ての通りビリヤニな味でした。
そもそもがオマーン料理なるものはバリエーション豊かではなさそうですが、うーん、なかなかキレのあるアラビア料理に出会えません。
ビリヤニはお会計2.5OMR≒750円。
お高いですが、オマーン料理屋の中ではコスパ抜群だそうですよ。
独り身にはなかなか寂しいファミリールームでございました。
さて。
帰り道は昨夜と同じくホスト宅のある地区Al khuwayrのハイウェイバスストップで降りたわけですが、これ、道路渡れないよね。
昨夜は東方面に向かうバスだったのでホスト宅のある南側へは難なく行けましたが、今回は西方面に向かうバスだったので南側へ行くにはこの道路を超えねばならんのですが、
これ、高速道路なんです。しかも中央分離帯がデカすぎて乗り越えようとしてる間に木っ端微塵でしょう。
てことで、3kmほど無駄に歩いて地下道を経由すると言う苦行を強いられました。
もうほんと。アブダビと言いオマーンと言い過剰なまでの車社会国はしがない観光客は大変です。
そんなこんなで無事帰宅し、
ドキドキハラハラワクワクの第二夜も何事もなく更けていくのでした。
むしろ私が帰ってくるのを待ってから彼は夜ご飯に出掛けていくと言う真摯ぶり。
なんだか。。すみません。
おす。
さて明日はオマーン旧市街に行ってみまーす。
シュックランでした。
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