#340 いざビザ申請→初戦敗退。inイラン(3) 2018.11.18
- 2018/11/22
- 07:00
さあ、
本日はいよいよトルクメニスタン大使館でのビザ申請。
数々の旅人が苦労する最難関級ビザ。
無事申請出来るでしょうか!
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▼徘徊メモ
・行き先:テヘラン市内
・手段:地下鉄など
・料金:1乗車10,000リヤル≒10円
・時間:ー
↓テヘラン市内地図マップ
(英表記はMapsme表記)
・枠線下のオレンジ:南バスターミナル
テルミナーレ・ジョヌーブ
South Terminal
イスファハーン、シーラーズなどはここから。
・枠線左のオレンジ:西バスターミナル
テルミナーレ・ガルブ
West Terminal
テルミナーレ・ガリブ
アルメニア、アゼルバイジャン行きはこちら。
・すぐ隣の赤:アーザーディー・タワー
Azadi Tower
・枠線左上の赤:ミラドタワー
Milad Tower
・右上のピンク(黄色に近い方)トルクメニスタン大使館
Embassy of Turkmenistan
・その近くの黄色:地下鉄タジュリーシュ駅
Tajlish
・右上のピンク(緑に近い方):ウズベキスタン大使館
Uzbekistan Embassy
↓枠線内詳細
・青:宿 Hotel Mashhad 一泊3ドル 激安。
・左上ピンク:ツーリストポリス
Immigration and Passport Police of Tehran
・下の黄色:地下鉄イマーム・ホメイニー駅
テヘランの中心駅 構内にSIM屋もある
Emam Khomeini
・真ん中の黄色:地下鉄フェルドウスィー駅
両替屋が多数集積しているエリア
Ferdowsi
・右上の赤:旧アメリカ大使館
Former U.S. Embassy
・中央四つある赤の左下:イラン考古学博物館
National Museum of Iran
・中央四つある赤の左上:陶器博物館(正式和訳不明)
Glassware and Ceramic Museum of Iran
・中央四つある赤の右上:宝石博物館
National jewellery museum
・中央四つある赤の右下:エブラット博物館
シャー独裁時代の黒歴史が見られるらしい
Ebrat Museum
・下の赤:ゴレスターン宮殿
Golestan Palace
・一番下の緑:この辺り一帯が巨大なバザール
・下から二番目の緑:何かと話題の特盛レストラン
Moslem Restaurant
・宿すぐ右の緑:カラーコピー屋
詳しくは11/17の日記にて
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昨夜は同じ布団で寝てたのに朝起きたらソファーで伸びてました。
あれ、もう一匹はどこへ。
は!
はぬぅううううう!!!
いま、
いまここからタソたんかおだしたんんんんー!!!
きゅーん!!!死ぬーーん!!
なんて悶えてたらもいっぱつ大サービスぅ!
以上、
先日35歳になりました私です。
今日も元気に猫と戯れていることを恥ずかしげもなく日記に書いています。
さて本題。
まずは昨日のメガ盛りディナーのテイクアウトで朝ごはんとし(1/3も食べれなかった。)、
目指すはトルクメニスタン大使館。
営業時間
月曜〜木曜 9:00〜11:00
日曜 9:30〜11:00
ということで、
今日は日曜なので9:30着狙いで宿を出発。
テヘラン市内のかなり北。
地下鉄Line1(赤)の終点です。
標高もだいぶ上がってそうで、坂の上にあります。
そして最寄りとか言いながら徒歩30分くらい。高級住宅街を歩いていきます。
途中プール付きの家でプールサイドに白鳥いましたがどうしちゃったんでしょうか。
イスラム教では犬は不浄とされるようで野犬たちがいません。
その代わり猫が大繁殖しています。
野犬が多い国は野良猫が少ない気がしていますが、それってつまりいややめておきましょう。
!!!━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!!!
本・日・閉・館
!!!━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!!!
え?
なにこれ?
明日まで休み!?
嘘ーーん!!
これがアレですね、
皆が悩まされる「謎の突発閉館」てやつですね。
いきなり半月くらい休んだりすることもあるそうですよ。
てか半月休まれたらイランビザの方が切れるから。
なおこの閉館期間は11/14-19までだそうです。私はまだ申請前だから良いですが、もしビザ受け取り時にこれやられた場合、トルクメニスタンビザは申請時に入国日と出国日を指定かつ変更不可なので、もうそのビザは意味無しとなります。
本件については思うところしかありませんが、その辺りはビザを手に入れ、入国&出国の後にこのドメイン上で爆発させたいと思います。
って事で、
件名に「初戦敗退」と書きましたが、
もはや戦いの土俵にすら立てませんでした。
二日後に再トライです。
えーー!!二日後!!
改めてテキストにするとビビる。
まあ、
そんなこともあろうかとこの二日間、あまり急がずにテヘランを散歩している抜かりない私です。ふ。
ひとまずこのおハイソなTajlishエリアをのんびり歩いていきます。
Tajlishはもう山々の麓にあたると思われ、
ビルの谷間に見える景色が最高です。
このエリア、大使館は他にも多々あるようです。青山的な感じでしょうか。
なんて妄想しながらTajlish駅まで戻ってきました。
のパンが10,000リヤル≒10円で激ウマな件。
高級住宅街だからでしょうかね。
フルーツ屋がどことなく綺麗です。
柿!
海外にもあるんですね。
(と言いながら実はネパールにもありました。)
これなんでしたっけ。
日本でも公園とかにありますよねこの木の実。
イラニアン美魔女が召されていたこちらが美味しそうだったので私もトライ。
フェリ?フェンリ?
とニイちゃん言ってました。
やや粘度のあるミルク粥です。
とても優しいお味です。
50,000リヤル≒50円。
魚介も売られてました。
カスピ海産かな?
そしてバザールに突入。
うん、良いですね。
昨日のテヘランバザールはね、でかすぎた。
あと人も多いし、資材搬入のリヤカーたちがグイグイ行き交うからやかましいのね。
その点こちらは一本道だし、リヤカー通らないし、歩き心地が良いです。
セロリ超好き。
サイコロカットされててセロリ臭が充満してて最高。
いえね、
ここのバザール、価格がほぼ全てペルシア語表示なんですが、私ようやくアラビア数字が読めるようになって来てて、思い切って途中でアラビア数字を頭に叩き込んだのですよ。
そしたらなんか楽しくなっちゃって。
で、
このナッツが1kg100円だったので、500g買ってみたのです。
ボリボリ食いながらぬこタソと遊ぼうと思って。
そしたらこれこのまま食べる奴じゃないのね!!
齧ったらクソ不味かった。
後ほど宿のオーナーに
「Do you know how to cook?」
と聞いたら
「Why did you buy?」
とか言われました。言い方。
ちょっとTajlishではしゃぎ過ぎました。
なおここにはサアダーバード宮殿博物館というイラン最大の絨毯が敷かれた宮殿があるそうですよ。
私はそんな場所があると知らずせかせかと次の場所へ。
メトロLine1のTaleqaniという駅で降りました。
話それますがペルシア語の英訳だと、gとqが似てるのでしょうかね。この駅これでタレガニと言ってました。
q表記はMapsme参照ですが、現地の英表記はgでした。
こうした一字違いって結構あるので、Mapsmeで検索する際は注意が必要ですね。注意のしようがないですけど。
で、Taleqani駅出てすぐあるのが旧アメリカ大使館。
アメリカ大使館人質事件が起きた場所です。
今ではミュージアムになってるそうです。
ちょっと私も昼休み処を探し、
ちょっと良さげなレストランを発見。
なぜちょっと良さげなレストランを狙ったかというと、ケバブ以外のものを食べたいからです。
結果、
ケバブしかありませんでした。
ねえ、ケバブしかないのこの国。
いや、めっちゃ美味いんだけどさ。
野菜が恋しいよ私は。
意外と栄養バランス気にしているよこう見えて。そう見えないだろうけど。
通りかかった公園。
そういやまだテヘランの公園に行ってないな。
二匹が丸くなって寝てるのを激写してやろうと近づいたら逆に私のナッツ目掛けて走りこんでくる抜け目なき本日のぬこタソ。
ハイ戻ってきました旧アメリカ大使館です。
チケット200,000リヤル≒200円。
チケット窓口には現在改装工事中で結構見れない部分が多いよ」とありましたが、200円だし、まいっか、です。
ということで、
ここで改めて「アメリカ大使館人質事件」を引用しておきます。
・第二次大戦後のイランは、パフラヴィー朝の皇帝モハンマド・レザー・パフラヴィーがアメリカや他の欧米諸国の支援を元に親米路線を元にした政治を行なっており、その政策に反対していたルーホッラー・ホメイニーらイスラム法学者をはじめとするイスラム原理主義者をはじめとする急進派を中心にした反体制派を弾圧し、投獄するに至っていた。
・彼の主導したイランの近代化、西欧化を進めようとする改革は「白色革命」と呼ばれ、農業改革や工業化、労働者の待遇改善、女性参政権、教育の向上などの西欧化を推進した。当時は女性が頭を覆うヒジャブも禁止されていた。
・だが、アメリカに先導された半ば強引とも言える改革運動は貧富の差が拡大するとともに、上流中産階級と下層階級との対立を引き起こす。特に厳格で保守的なシーア派宗教指導者との対立を激化させ、これがイラン革命の基盤ともなる。 そこへ1970年代のオイルショックによるイラン経済の不調から皇帝に反発するイスラム原理主義的な反体制派は下層階級である農民や労働者から多大な指示を受け、勢力を伸ばしていく。
・1979年1月、ホメイニーを指導者とするイスラム教十二イマーム派(シーア派)のイスラム法学者をメインとする反体制勢力が、帝政打倒を掲げ活動、そしてイスラム革命評議会を組織。パフラヴィー皇帝時代の政府から強制的に権力を奪取し、イラン革命に至る。
・パフラヴィー元皇帝とその家族、側近らはアメリカへ入国。この事実上の亡命をイスラム法学校の学生らが反発し、10月22日よりテヘランにあるアメリカ大使館を囲んだ抗議デモを行った(革命新政府はこれを黙認)。最終的に11月4日、学生たちはアメリカ大使館の堀の一部を乗り越えて施設に侵入。アメリカ側は事態の悪化を考慮しこの侵入に対して発砲はもちろん、強く制止することはできなかった。瞬く間に大使館は学生に占拠され、アメリカ人外交官や海兵隊員とその家族の計52人を人質に、元皇帝のイラン政府への身柄引き渡しを要求した。
この事件を機にアメリカとイランは国交断絶、ならびに経済制裁に至るわけで、大変重要な事件であります。
そんなミュージアムです。
なお当ミュージアムは現イランが作っているので当然にイラン側が正義、という前提になっています。
入り口には事件当時の新聞。
文字が読めないので内容は分かりませんが、どんな文調なのでしょう。
親米政府が反米政府に乗っ取られた直後の事件な訳ですから、各紙、論調には気を遣ったでしょうね。
唐突にこんな部屋が
Top secret roomだそうです。
このガラス張りの部屋で最高機密レベルの会議が行われていたんですって。
占領陣営が女性とアフリカンアメリカンを気遣って解放したという説明書きですが、アフリカンという部分が「Dark」になってます。
一部は「AfricanAmerican」と訂正されてますが、タイトルを訂正し忘れてますよイランさん。
情報室。
当時の電算機器が再現されてます。
アメリカ大使館職員は学生たちが侵入してくるのを見越しデータや基盤を破壊しまくったそうです。
Down with USA。
Down withって、「ぶっ潰せ」的な意味だそうですね。
先程の電算室の隣は録音室でした。
電算室とはこの小箱で受け渡しが可能になってます。スパイ映画の世界。
そして細かい話ですが、コンセントはアメリカ式でした。そりゃそうか。
ミュージアムはそのくらいでした。
えっとですね、実に8割くらいが改装中でした。改装中の部屋のドアは開け放たれ中では瓦礫の山の中で作業員が寝てました。
これ改装前から20,000リヤルなままの気がしますがどうなんでしょうか。
まあ大した金額じゃないし、
これを機にアメリカとイランの関係について調べるきっかけにもなったので全然良いのですが、ねえ。
なおこのアメリカ大使館人質事件を扱った「アルゴ」という映画があるそうです。アメリカ制作なのでアメリカ側の視座で描かれているのでしょう。
みてみたいですがイランでは当然VPN接続が
必要で、映画なんて重すぎて無理でしょう。
地下鉄Feldowsi駅。
歩いてやってきました。両替屋は厳しそうですが、ウロついてる両替商で両替しとこうと思いまして。
って大通り渡るためにFeldowsi駅の地下道通りましたがここもアンチアメリカ&イスラエルのポスターがすごい。
なおよく言われていますが、実際問題イランの人たちは(もちろん反米主義の人もいる一方で)大概の人がアメリカ映画を見て欧米ファーストフードを食べる親米派なんだそうです。みんなイラン政府の方針が嫌だとかなんとか。
現在進行形でイランの国際情勢は動いているわけですが、早いところイランの国の人たちがハッピーでピースになってほしいところです(そして外国人がATM使えるようになってほしい。)
さてここで衝撃。
Feldowsiの両替商ですが、
昨日は1ユーロ130,000リヤルと言われましたが今日は145,000リヤルでした。即決で60ユーロ両替。
8,700,000リヤルになりました。
大金持ち。。
にしても1日で11%もレートが動くんですね。。
イランリヤルの情勢は不安定と聞いてましたがこりゃ凄い。
今回の両替では
10,000リヤル≒0.069ユーロ≒8.9円となりましたが、円換算はこれまで通り10,000リヤル≒10円で行きます。
記者事件で大騒ぎの某国のように宗教警察が即タイーホ!ということは無いのですね。
いや、無いかどうかは知りませんが、かなり厳しいと思っていたイランでこうした風景が見られるとほっこりします。
いまイマムホメイニー広場方面へ向かっていますが、路上にイスラミックタイルのモザイクがちょくちょく散りばめられてて綺麗です。
はいやってきました。
エブラットミュージアム、、で良いのかな。
宿の情報ノートにて紹介されてました。
ここはですね、負の遺産ですよ。
先ほども説明出てきましたが、イラン革命以前のパフラヴィー朝時代の政治犯の収容施設を博物館にしたもの。秘密警察SAVAKについても紹介されてます。
御察しの通り、
「革命前の皇帝政府はこんな悪いやつだったんだぞ!」を白日のもとに晒すのが狙いであると思われます。
入場料100,000リヤル≒100円。
写真撮影はNGでした。
ここですね。。。凄いですよ。
なんというか、
「いかに当時の拷問をエキセントリックに再現するか」を命題としていると思われる展示ばかりでした。
拘束椅子で電気色を浴びながら鞭打ちされ血まみれになる人々、
映像フィルムから響き渡る金切り声の悲鳴、
爪と指の間に針を刺されそれを高熱に熱される人々、
通路の壁に吊るされた死体、
鉄カゴに入れられたまま下から高熱の電磁波を浴びせられる人々、
強靭な肉体のマッドサイエンティストに目潰しされる人々、
これね、
戦慄迷宮です。
ご存知ですか富士急ハイランドにあった強烈なホラーアトラクション。
今にも電灯が消え落ちそうな薄暗い部屋のドアをキィと開けると目の前の蝋人形が上記の惨劇に見舞われており、遠くの映写室からは常に悲鳴。
いきなり後ろのドアから背の高い男が現れた時には失神するかと思いました。
彼はガイドだそうで、無料で案内してくれました。
てかここ、ガイドいないと無理です。
一人でこんなホラーハウス歩けません。
さて、
そんなミュージアムなので、肝心なことが頭に入って来ませんでした。
まあ今こうしてこれを書いてるとね、先程はパフラヴィー朝は親米路線で西欧化目指して色々と良き改革をしたのね!なんて良いように見てしまってましたが、一方ではこうした残虐な取り締まりがあるわけで。
もちろんこの展示は彼らの「敵」によるものなので多少は脚色されているんでしょうが、どんな国も現代に至る転換点があって(王制の廃止、独裁の誕生と終焉、植民地支配と独立、世界大戦)、それぞれの国が多くの血を流した上での今があるんだなぁと思うわけです。
もちろん日本も。
良い部分も悪い部分も引っくるめて今の現代の礎となっている過去の出来事を学ばないことは罪だなと思いました。
過去の出来事をああだこうだ言うということではなく、過去の人たちの努力を慈しみ、そして学びを得て未来に活かしていきたいですね、ということです。
三枚目、
これは鉄棒で覆われた円周通路を中心から撮ったもので、うっすら見える左右の吊るされてるのは死体です。
ね、ホラーでしょ。
その後は例のナッツをどう料理すべきか考えてるうちに自炊熱が再燃し(どうせあと二日もテヘランいるし)、八百屋を探すも全然見つからず、
人参ジュースがガチ人参すぎてちょっと萎え、
またケバブをやってます。
まじもうケバブ以外になんかないの?
ひとまず塩茹でと塩炒りしてみましたが、ダメでした。
どうしよう。
とりあえず、
明日はアサシン・クリードのモデルになっている暗殺教団あった砦に行ってみます。
ネット上にあまり情報がなく、あってもみんなレンタカー。
私はタクシーチャーターで行ってみます。
8,700,000リヤルもありますからね、なんとかなるでしょう。
ではでは。
メルスィーでした。
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