#349世界の半分で悦!と叫ぶ。イスファハーン inイラン(11) 2018.11.27
- 2018/12/01
- 07:00
お待たせしました。
いよいよ始めますよ本気のイラン・ペルシア旅を。
まずは今日、「世界の半分がここにある」とどなた様かに言わせしめたペルシアの古都、イスファハーンでございます。
サラーム、ペルシアンワールドー!
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▼徘徊メモ
・行き先:タブリーズ→イスファハーン Esfahan
・手段:長距離バス VIP
・料金:720,000リヤル≒720円
・時間:12.5時間 19:00発、7:30着
・左上オレンジ:北バスターミナル
Kaveh Terminal
・右上紫:マスジャデ・ジャーメ
Jameh Mosque
・川の赤の左側:シー・オ・セ・ポル
Si-o-Se Pol
・川の赤の右側:ハージュー橋
khajoo Bridge
・左下の紫:ヴァーンク教会
Vank Cathedral
・青:宿 Amir Kabir Hostel ドミ一泊6ドル
・ピンク:イマーム広場
Naqsh-e Jahan Square
・ピンクの下の赤:イマームモスクorシャーモスク
Shah Mosque
・ピンクの左の赤:アーリー・ガープー宮殿
Ali Qapu palace
・ピンクの右の赤:マスジェデ・シェイフ・ロトフォラー
Sheikh Lotfallah Mosque
・ピンクの右下の緑:有名っぽいレストラン
Bastani Traditional Restaurant
・左の赤:チェヘル・ソルトゥーン宮殿
Chehel Sotoun Palace
※当記事のイランリヤルの円換算レートは私がテヘラン国際空港で両替した1ユーロ≒125円≒125,000リヤルにて換算記載しております。
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今回は移動距離も長いのでVIPバスにしてみました。
出発と同時にケバブ弁当が出てきて度肝抜かれたのは昨日の日記の通りですが、あの後24:00まで延々と爆音で映画が流されており寝れたもんじゃありませんでした。
(ド派手なアクションもの。ドカン!ズガン!バキュン!)
そこまで大きくないものの必要最低限があり小綺麗、という理想のターミナルです。
(テヘランやタブリーズはデカすぎる。)
次の街へのチケットをもう買いました。
次はシーラーズ。
イスファハーン南バスターミナルで買うのが王道のようですが、ここで買えるようだったのでここで買っちゃいました。
あと吉報ですよ。
なんとメトロが開通してました。
先人各位のブログを見てると皆さんバスで市内に向かっているようですが、メトロで参ります。
路線図。
ペルシア語よくわかりませんが、この縦に貫くLine1が主要な観光スポットを全て抑えていると思います。
乗車賃は切符式ではなくプリペイドカード式でした。50,000リヤル≒50円。
いまこれいくら分チャージされてるか不明ですが、ひとまず今回はこのまま乗れました。
(この後合計3回乗れました。4回目は10,000リヤル≒10円チャージしたらもう一回乗れました)
イランは宿予約サイトが使えないので先人各位のブログを参考にするのですが、自ずとみんな一択になるようです。
こちらもそんな一択宿、Amir Kabir Hostel。
Takhti駅を出て徒歩10秒でした。
一泊6ドル、800,000リヤル≒800円でした。
今さら気づいたのですが、先人各位が宿代をドル表記するのって、宿側がドルをベースに価格を決めていてリヤルは都度そのときのレートで算出する(リヤルはレートが乱高下するから)ためなんですね。
ひとまずこの宿はドミ6ドルだそうですよ。
まあ、
また誰もいないんですけどね。
素敵ですが寒すぎて使う機会は無いでしょう。
原価10円くらいの内容(すみません)ですが、バターが最高。
なお朝食を頂けるカフェスペースはややおシャン目かつWi-Fi爆速です。
って事で、
毎度恒例昼寝の後、
お昼頃にイスファハーンの街へお出かけです。
なんというか、好きです。
いきなりすみません。
ただ、分かります?この感じ。
ちょっと歩いただけで、
ああ、好き、今日の街。
ってなる感じ。
まあ気分の問題なんですけど。
宿の周辺はスポーツウェア・アイテムが並んでいるのですが、
このマネキンの固定の仕方ね。
かなりSじゃないですか?
なおこのスタイルは今のところイラン各地で見られるけいこうであり、ひどい時には勢い余って首が転がってたりします。殺人です。
なおバルサのスポンサードをして以来、世界各地の街中で「Rakuten」の文字を見るようになりました。
現地人は「?」でしょうが、私からするとヒヤッとします。色んな意味で。
さて、
この道の先に、世界の半分がそこにあるという、イスファハーンはイマーム広場が待ってます。
ちょっと、ドキドキです。
なんてったって、私のイランのハイライト候補ですからね。
さぁ、参りましょうか。
まずはイスファハーンはイマーム広場、その全景でございますぅぅぅをおおおおお!!!!
この青の奇跡。。!!!
これがイマーム・モスクの門です。
何度も何度もこの目で見たいと願ったペルシア世界、ここにて成就。。
開いた口が塞がらない。。
なんなんですかこの天井のやつ。
(鍾乳石飾り、ムカルナス、と言うそうです。)
もちろん門だけじゃ無いですよ。
入場料200,000リヤル≒200円払ったその先には、
そう、ここモスクですからね。
そりゃモスクがあるわけですよ。
もう門だけで私は相当に悶絶しておりまして、もうMPゼロなのでございます。
私にできることはヨダレをダラダラ垂らすことのみ。
このモスクの入り口に大抵あるこの大きな空間、エイヴァーン(アラビア語ではイーワーン)と言うんですって。初めて知りました。
中東やインドのモスクにもあったこのエイヴァーンは、ペルシア世界発祥なんだそうですよ。
なお見ての通り、随所で修復作業継続中です。
それでもこの青の奇跡は素晴らしい。
高揚感が止まることを知らない。
これ即ち「悦」です。
とても良いです。
こんな気持ちは久々です。
さすが。世界の半分はダテじゃないです。
ご紹介が遅れましたがこのイマームモスク、17世紀はサファヴィー朝のアッバース大帝が建設し「王のモスク(シャー・モスク)」と呼ばれる予定だったが完成時の1630年には王は他界していたのだとか。
イマームモスクだとかシャーモスクだとか呼び名がバラついているのはそう言う背景なんですね。
さて、
といってもまだこのイマームモスクはこの広大なイマーム広場の一角。
まだまだ世界の半分は続きますよ。
この巨大な広場は周囲をバザールが二層囲っているんだそうです。二層て。
ひとまずぶらっと歩いてみます。
イランきっての大観光地だからでしょうか、
お土産色120%です。
入場料200,000リヤル≒200円。
外観写真は後ほど撮ったもの。
この宮殿はサファヴィー朝アッバース大帝の時代に迎賓館として建てられたのだそうです。
これ、
先ほどのイマームモスクにもありました。
この界隈で流行ってるようです。
バルコニーからの景色、
正面東側。あのモスクはシェイフ・ロトフォラーモスク。このあと行きます。
北側は広場。ひんろい。
ピクニックしてたり、
寝っ転がってたり、
絵を描いてたり、
馬車が走ってたり。
世界の半分が、こんな平和な光景であるとは、とても喜ばしい。
アーリー・ガープー宮殿に戻りまして。
続いてのホールはフレスコ画(?)の部屋でした。
イスラム世界には珍しく、人物画も描かれていました。迎賓館だからかな?
ちょっとコレもうすごくないですか。
最高の音響環境を追求したデザインだそうですよ。
この音楽堂も是非拝見したかった場所でした。念願叶って嬉しい限りです。
まだまだ続きます。
シェイフ・ロトフォラー・モスク。
これまた200,000リヤル≒200円支払って入場です。
このモスクはドームのみですが、
圧巻のドームです。
日の入り方によっては窓から差し込む光が孔雀の尾のように見え、
このドーム全体が孔雀の羽根に見えるらしいです。
絨毯があったので喜んで飛び乗りましたが、座り心地はイマイチでした。
さて、
ここから広場を北に向かって散歩です。
先ほどアーリーガープー宮殿のバルコニーから眺めた通り、広場は大変に優しい雰囲気で満ち満ちております。
絵を描く人々。
観光客待ちの馬車の列。
赤矢印の方までずっと馬車が連なってます。
こんな感じでエサ袋をはめられていて強制的にご馳走タイムです。
まるで私の今のイラン旅のようです(どこいってもケバブ)。
てか広場を囲うバザールがぐるっと回ってここに到達しているのですが、ここはさらに北方面にバザールが続くようです。宇宙か。
トルコではこの呼び名でした。
「トルコの魔除けだよー」なんて教わりまして、私も一つ持っているのですが、かれこれトルコ以降どの国でも見ます。
インドで見たときはどうせインド人のパクり芸だろうと思っていましたが、ドバイでもオマーンでもエジプトでも。
イスラム世界共通のものなんでしょうかね。
インドもイスラム教徒多いですし。
絨毯屋。
ここは観光地ですからね。タブリーズと違ってみんな華麗に激しく客引きしてきますよ。
細密画です。
どっかでも書きましたが、私インドで細密画に魅せられ、調べていくとインド細密画のルーツはペルシアだということを知り、イランに来たら是非とも見てみたかったのです、ペルシアン・ミニアチュール。
うん、思った以上に、
インド細密画に似ていますね。
いや、インド細密画の方が背景がしっかりと描きこまれているように思います。よく言うとペルシアン・ミニアチュールはシンプル。勿論もうちょっとペルシアン・ミニアチュールを見ないとなんとも言えないですけども。
なんて言う想いをケバブライス食いながら接客してきた兄さんに呟いたら
「イスファハーンでミニアチュールを書いている人はウチの親父だけさ。いま上で書いてるから見ていきなよ!」
本当に二階で書いてました。
二階というか、屋根裏に強引に作ったはしごの上のスペース、的な。
親父さんもケバブライス食いながら電話しながら原画を描いてました。片手間か。
そしてほんと好きね、ケバブ。
この親父さんのブランドがいかほどかは分かりませんが、
確かにこれ
拡大すると
ABRISHAMKARと彫られてました。
そしてこれまた頂いたお名刺にインスタ記載されてたのでご紹介です。
なおお値段聞いたら絵葉書サイズのもので20-25ドル、
小さなチップのようなもの(ラクダの骨)に書かれたもので30ドル〜、となかなかでした。
Bastani Traditional Restaurant。
ケバブ以外のを食べてみたくてちょっとちゃんと調べました。
そしたらちょっとちゃんとしたお店でびっくらぽん。
何も言わずにサラダとスープとハーブが出てきてからメニューを渡されるこの逃げ場なし感。
んで、
Diziなるものを頼んでみましたよ。
具入りスープと皿とパンが供されるのですが、
まず具入りスープからスープを取り出し、
グッチャグチャの具の方はパンに乗せて食べるという
とんでもなく面倒くせぇ楽しいお料理です。
アーブグーシュトとも言うそうです。
このグッチャグチャ混ぜた陶器(壺)をDiziというらしい。
これこそズバリBKじゃないですか。
前から食べてみたかったんですよね。
美味しそうと言うよりも楽しそうと言う点で。
なおこのアーブグーシュト、又の名を「貧者のシチュー」と言うそうです。
当店お値段350円です。これまで食べたどのイラン飯より高いんですけどどこをどうしたら「貧者」となるのか原稿用紙一枚以内で簡潔にまとめていただきたい。受理はしませんけども。
これ、なんか食べたことある味する。
私滅多にデザート頂かないのでなんの味かピンと来ないですが。
とにかく超絶甘い。
でっかいの来た。
悔しいのでこれで日暮れまで時間潰してたらまだ半分も飲んでないのに店員が「Check?(お会計?)」やら「フィニッシュ?」やら声掛けてきたので紳士に怒号をしたためました。
こちとら貧者ぞ、一滴残らずこの茶をやるんじゃ!
お会計。
959円ーー!!!!
勝手に出てきたものは漏れなく全て課金されておりました。
Dizi350円、スープ70円、サラダ150円、プディング80円、ハーブ50円、茶がなんと180円アーンドタックス!
貧者どころか富豪ランチとなりました。
なおこれだけ食べておいて一番うまかったもは紛れもなくサラダのドレッシングでした。
さて、
一度外に出てみましたが思いのほかまだそんな暗くなかったのと超絶寒かったので一旦退避。
しばしバザール内をウロウロしてました。
爺さんが茶を淹れてくれました。
もう10杯以上飲んどるぞ今日。
なのですが、
うーん、細密画のクオリティが低い低い。。。
こういうもんなのかな?
なんなら落書きか?ってのも(ごめんねお爺さん)
で、
お値段聞いたら850,000リヤル≒850円と言うから驚き。茶を噴き出すところでした。
ごめんねお爺さん。
それクッソ高ぇから!
その後、
あまりの寒さに国境手前の街で予定していたイベント「上着を追加調達する」をフライングしました。
このバザールの上着は中国製のばっかしかなく、どれもサイズがXXXLしかなくどんだけデケェんだよイラン人!
と思ってたら、ベストサイズのものを発見。
Made in Turkeyでした。
なんか嬉しい。
ネイビーのジャケットGETです。
いざ参りましょ、世界の半分の夜の世界!
ヒャッハー(゚∀゚)
凄!
アーリーガープー宮殿もこの有り様!
そしてやって参りました本丸はイマームモスク。。!!
メルスィー。。
大変にメルスィーではござんせんか。
派手すぎないライトアップがこの青の奇跡を静かに讃えております。
世界の半分はダテじゃないですね。
てかさっきっから世界の半分世界の半分と書いてますが、何がどう世界の半分なのかよくわかってませんでした。
調べたら、このイスファハーンが当時あまりにも富が集まっていたことを比喩してイスファハーンは世界の(富の)半分、と言われてたんだそうです。
まあこんな感じで今日も私はいい加減な旅をしております。
帰りはイマーム広場近くで両替。
両替商が有象無象屯しているエリアが広場を北西方面に出た一角にありました。
数人にレートを聞くと1ユーロ130,000前後と言った感じ。
前回私テヘランで(3000円分ほど詐欺られましたが)両替した時のレートは145,000でした。
いまユーロはリヤルに対してかなり下げトレンドなんですね。私がイラン入国する直前に急増してますが確かこの辺りでイランxアメリカ絡みのニュースありましたよね。
にしても10月前半は1ユーロ200,000近くだったんですね。円/ユーロが固定だとした場合、今日の昼の1000円ランチが600円ちょいになる計算です。恐ろしい。
でもって、
両替をしました。
今回の反省は両替したい分だけ事前に手元に持っとけと言うことですね。
今回いろんな両替商にレートを聞き、一番良かった人にお願いしたのですが、その途端周囲から「お前何勝手に良いレート出してんだよ抜け駆けすんなや(意訳)」とほかの両替商が現れ口論が始まりその隙に別の両替商が私にベタベタと声を掛けまくって来ると言うカオスな図となりました。
そして私は結局当初話してた良いレートの両替商と良いレートにて両替をするのですが、周囲の両替商共にじっとりと凝視されながら財布から100ユーロを出すと言う運びになりました。
両替した場所から宿までは人影多い道を小走りで帰りました。
ひとまずレートは渋めの134,000。
しっかり100ユーロ=13,400,000リヤルあることを確認した上でその場を離れたので札が足りない詐欺は免れてます。
どうか偽札ではございませんように。。
と言う一日でした。
一人きりだと思っていたドミ部屋は帰ったらユダヤ教(正統派)の方がおふたりいらしてました。
おふたりとも正統派のお召し物をバッサー脱ぎ捨てパンイチでガッハッハーと寝はりました。ちょっと親近感。
from Germanyだそうです。
そんな一幕ありつつ本日はここまで。
明日はイスファハーンのその他見どころをブラッとして次の街へ出発でーす。
メルスィー!
でした。
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