FC2ブログ

記事一覧

#354 静かな土壁の街ヤズド。inイラン(15) 2018.12.2


唐突ですが、
イランの市バスのクラクションの音が
強烈にツボです。

文字では表現出来ないのですが、
ちょっと前にCMされてた楽天市場のSPUのCMでお買い物パンダが
SPU〜 ポイポイ!
って歌ってるこの「ッポイポイ〜!」
さらに2オクターブ上げてスピードも5倍にしたような感じです。

↓コレ。



つまり

ッポポポィ!


みたいな。
超可愛いの。


ごっつい運転手のおっさんのバスが、
ごっつい運転手のおっさんのバスと、
すれ違うときにお互いに

ッポポポィ!ッポポポィ!

などとやってる(挨拶代わり)姿はとても胸キュンなのであります。


さて。
34歳独身。
私の趣味嗜好は何処へ行ってしまうのだろうか。


――――――――――――――――――
▼徘徊メモ
・行き先:シーラーズ→ヤズド Yazd
・手段:長距離バス VIP
・料金:420,000リヤル≒420円
・時間:6時間弱  23:00発、5:00


↓移動図
20181203152306136.jpeg 



↓ヤズド地図マップ
(英表記はMapsme表記)


<広域>
2018120315243486b.jpeg 


・オレンジ:長距離バスターミナル
    Central bus station
・右下ピンクのバスマーク:沈黙の塔行きバスが出るバス停
     Bus to tower of silence (no.252)
・下のピンク:沈黙の塔
     Tower of Silence



<詳細>

20181203152429614.jpeg 


・青:宿 Friendly Guest House 

      ドミ一泊6ドル
・すぐ左の赤:マスジャデ・ジャーメ
      Jameh Mosque
・その下の赤:アミール・チャグマーグ広場
      Amir Chaqmaq complex
・左の赤:ドウラト・アーバード庭園
      Dowlat Abad Garden
・右下の紫:ゾロアスター教寺院
      Ateshkadeh (Zoroastrian Fire Temple)
・その左の赤:ゾロアスター教博物館
      Zoroastrian Museum

※当記事のイランリヤルの円換算レートは私がテヘラン国際空港で両替した1ユーロ≒125円≒125,000リヤルにて換算記載しております。


――――――――――――――――――

↓ブログランキングに登録してみました↓  (別ウインドウで開くよう変更しました)

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ

記事が参考になった、ちょっと笑えた等々、 
少しでも心動かされましたらぜひ上記の「世界一周」と書かれたボタンを1クリック頂けると幸甚です mm
クリック数でランキングが上下します。クリックは1日1回までです。
※クリックすると世界一周ブログランキングのページに飛びます。
――――――――――――――――――
 


昨日の日記はイランの若者たちに送り届けられ「無事宿着きました〜」で終わってますが、実はその後に私は抜かりなく『イランのケバブ以外の飯探しPJT』を忠実に実行していました。

今回の舞台は、我が宿Niayesh Boutique Hotelのレストランです。
朝ごはんがあんなに美味いんだからこのレストランの飯は外れないだろうと意気込んで出陣しました。

結果、
レストランとしての利用客は少ないようで、素材が全然なく、いつぞやテヘランで食べたお米のケーキみたいなのが出てきて(やはり巨大)その上美味くない、と言う苦行を強いられたのでした。

20181203152448791.jpeg 


どこにあるやら美味いイラン飯。



本日のVIPバスのお土産。

20181203152450e0d.jpeg 


箱が出てきました。


まさかおもちゃ!?と思ったら

20181203152451d6c.jpeg 


お菓子セットでした 嬉

特にお菓子を食べたいわけじゃないんですが、箱からいろんなお菓子が出てくるって、なんか良くないですか。

なんてキャッキャしたのは翌朝のヤズドバスターミナルでの話でして。
バスの中では速攻爆睡でした。

ヤズドバスターミナルに朝5時着後、
毎度定番のインスタ更新やら日記更新やらなにやらしてたらもう9時です。


ヤズドバスターミナル。

20181203152449397.jpeg 


ペルシア庭園っぽい雰囲気。
バス会社はこの庭園をぐるりと囲うように並んでおり、つまりは面倒です。
バスターミナルは機能性重視でお願いしたく候。


次の街へのチケット買っときました。
このバスターミナルも市内から遠いんです。

2018120315245007c.jpeg 



バスターミナルから市内へ。
この辺に市バスが来ます。

201812031524221b5.jpeg 



その手前がタクシープールになっておりおっさんどもが群がってきます。

おっさん「テヘラン!?」


こんな時間からバスターミナルから出てきた人がテヘラン行くと思うか馬鹿者。


適当に乗り込んだバスの運転手に

マスジャデジャーメ?と言うとコクリとうなづいてくれたのですが、
途中の

20181203160144f7c.jpeg 


この「ایستگاه سه راه شنه」と言うバススタンドで乗り換えでした。

運転手のおっちゃんがわざわざバスを止めてこのバススタンドの職員に『こいつをマスジャデジャーメまで案内してやってくれ(意訳)』とアテンドしてくれました。

神対応。


そしてその職員は窓口の席を外し、

私のバスの到着を共に待ってくれ、

20181203152436c5d.jpeg 


バスが来たら乗客の一人に『こいつをマスジャデジャーメまで案内してやってくれ(意訳)』と引き継ぎしてくれました。

神対応。


なんなんでしょうかこの街の人たち。
素晴らし過ぎる。
やはりこの国の未来は○ンドの一億倍明るい。



ちなみに乗り込んだバスは491番。

このバス停からマスジャデジャーメ近くまで行ってくれます。
なおペルシア数字で491って

2018120315244176b.jpeg 


こう書くんですが、
私にはF91にしか見えない。

インドの方角にヴェスバーぶっ放したいです。



なおバスは一回乗車5,000リヤル≒5円です。
激安です。

アテンドを引き継いだ男性は英語が堪能でして、あれこれ私に聞いてくるのですが、

「君は死後の世界をどう考える?」

などと日本語ですら返答できないような質問を喰らいてんてこでした。

リンネー  ブッダー  ホトケー

などと適当に答えてたら

「それってBuudhismだよねつまりはホニャララララ〜」


と仏教の死生観を説明しだしたので


「イエース」


と返答して会話は終了しました。

20181203152448709.jpeg 


なんかごめんね。



その後、路地裏をウロウロしながら無事宿発見。Friendly Guest House。

20181203152452fb4.jpeg 



201812031524531dc.jpeg 

ドミ一泊6ドル。
部屋はこんな感じ。

20181203152445ef0.jpeg 


綺麗ですが地下にあって部屋までWIFIは届かず。

トイレがこんな感じでして、


20181203152448f53.jpeg 



2018120315244636c.jpeg 

洗面台の前に和式便器があるのがスリリングです。
綺麗だからあんま気にしないけど。

下手すると下手します。



そして

2018120315252127d.jpeg 


なんと朝食ビュッフェをオマケしてくれましたー!

こんな感じの

20181203152635ac4.jpeg 


テラスで頂く素敵タイムです。

このキュウリね。

20181203152616398.jpeg 


トトロか!って。
これをガジガジかじっていくのが楽しい。


タソ降臨!!

20181203152542482.jpeg 

ここヤズドの旧市街は土壁で作られた家々が密集しているのですが、ぬこタソたちはその家々の土壁を我が物顔でうろついているようです。
こんな感じで急に壁の向こうからひょっこり登場するのが堪らんです。

20181203153104c9c.jpeg 



20181203153044160.jpeg






さて、
そろそろ出かけましょう。
ひとまずブラっとヤズド街歩き、です。


まず宿のすぐ近くにあるマスジャデジャーメ にやって来ましたよ。

20181203153112078.jpeg 


この存在感ね。
もう宿のテラスからも見えちゃってます。
ミナレットの高さはイラン最大なんですって。イスファハーンのより高いのか。
 
久々の順光仕様。

20181203153413233.jpeg 



20181203153345ed0.jpeg 



前の水場では子供達が大はしゃぎ。

2018120315325704f.jpeg 


足を濡らしては足を乾かして、


201812031533248cb.jpeg 


を繰り返してます。


うむ。平和だ。




本屋発見。

20181203162057c70.jpeg 


このIRANと書かれた分厚い本。
これいわゆるイラン写真集なんですがこの写真たちが大変に美しく、うっかり買っちゃいそうになるくらいです。

もう私が通過してしまったタブリーズやラシュトのページにはもはや目玉が飛び出そうな美景が紹介されてたりして大変無念です。

ペルシアンミニアチュール集もありました。

20181203153229d5a.jpeg 


ヤバい超綺麗。
先日「ペルシアンミニアチュールには興味ございまてん」などと言いましたが、撤回します。
引き続き美しきペルシアンミニアチュールを探していきたいと思います。


モスク内部。

201812031534135d2.jpeg 




20181203153354478.jpeg 




20181203153406d74.jpeg 

入場料80,000リヤル≒80円でした。


その後は周辺のバザールを散歩。

20181203153303353.jpeg 


したのですが、あまり人がいません。。

時折

201812031533030a4.jpeg 


チャリで元気よく子供達が走り抜けていくのですが。

バザールは屋根で覆われているのですが、

20181203153212626.jpeg 


時折こうして採光されており、
優しい光が路地を照らします。

20181203153303cb0.jpeg 



これなんでしょう。

地下に向かって長い階段が続いています。

20181203153235e93.jpeg 

このおっさんに聞いてみたのですがよく分からず。

これ後で調べたら、地下水路への入り口なんですってね。
ヤズドは砂漠地帯の中に位置するオアシス都市であり、昔から治水についてはかなり作り込まれて来たのだそうです。

この地下水路はカナートと言い、
張り巡らされてた面積は世界最大規模なんだとか、Wikipedia先生言うてはります。


しばし街中をぶらっと。

ヤズドの街は一つ一つのモスクの存在感がすごい。

20181203153442eae.jpeg 



2018120315353160e.jpeg 

デザインはみんな似てるのですが、高いミナレットを持つ門が街のあちこちに見えます。

パン工房。

20181203153331e86.jpeg 


買ってみました。

20181203153303e20.jpeg 


枯れ草みたいのが練りこまれた謎パンでした。味は無味。やや枯れ草の味。そして食後に口の中に籾殻が残る感じ。
失礼ながら本気で食べ物じゃなくて土壁の原料なんじゃないかとすら思いました。



はい3-4km歩いてやって来ましたよー

ダウラトアーバード庭園。


201812031535207b2.jpeg 


殺風景な土壁の向こうには、

20181203153852639.jpeg 




20181203153846b7f.jpeg 


こんなステキなペルシア庭園が広がっています。
やだこれすごいステキ。

イスファハーンもシーラーズも庭園の水枯れてましたからね。


上記の二枚目の写真の建物。
中は凄いことになってました。

20181203153742361.jpeg 



201812031546062ed.jpeg 




ステンドグラス凄!


20181203153857077.jpeg 




20181203154619fa6.jpeg 


砂漠の街の、
水が流れる庭園と
窓一面を覆うステンドグラスの淡い彩り。
ああ、良いですね。



20181203153812f41.jpeg 


しばしこの庭園でのんびりしておりました。

20181203153847758.jpeg 




20181203154619324.jpeg 




20181203154619e6c.jpeg 


宿方面に戻ります。
この庭園は朝にバスを乗り換えたバス停のすぐ近くなので、


20181203154617a8b.jpeg 

またこのF91に乗り込みます。

カロッゾさんに遭遇しませんように。



やって来ましたはアミール・チャグマーグ広場。この広場の建物が素晴らしいと聞きまして。


それがこちら。

20181203154609d0b.jpeg 


おお。
でかい。


ただなんというか、、

2018120315474397c.jpeg 

閑散。

しばし

2018120315474297f.jpeg 


イラン初のソフトクリームやりながら眺めてましたが、なんというか哀愁を感じる。この建物自体門構えだけでして横から見たらペラッペラというのもあるかもです。

なんかこう、ガツンと来ないのですよね。


帰り道、
ヤズド旧市街の路地裏をグネグネしてみました。

20181203154823e9c.jpeg 



20181203154741636.jpeg 

この壁、マジで土なんですよ。

2018120315503009f.jpeg 



20181203154954f47.jpeg 

これとかえぐれてますし、
ちょっとだけ爪でひっかいたら(良い子は真似しないでね)やっぱりえぐれますし。



土壁の隙間に現れる青いドーム。

20181203154840b90.jpeg


 
日差しよけと思われるトンネル通路がそこかしこ。

2018120315484761a.jpeg 



積極的に迷子。

201812031548454ce.jpeg 



民家のドアにはノックが二つ。
男性用と女性用だそうな。

20181203154850284.jpeg 


こうした家づくりなのはここが滅多に雨が降らない乾燥地域だからなんだと思うのですが、先ほどのカナートの説明の通り、

20181203155827c86.jpeg 



201812031558291e7.jpeg 


治水策のお陰で街中にはそこら中に水飲み場があります。



土壁の路地に突如現れるコレ。

20181203155833086.jpeg 


先ほどの庭園のステンドグラスだらけの建物にもありました。
これ、
採風塔(バードギール)というもので、文字の通りここから風を取り込んで屋内を換気する伝統的なペルシア建築手法なのだそう。


その後は宿のテラスでのんびり。
もうちょっと高さがあると旧市街を一望できるのですが。

20181203155850b2c.jpeg 



20181203155858801.jpeg 



20181203155859877.jpeg 



20181203155900853.jpeg 



この宿にも採光窓がありました。


201812031559178aa.jpeg 



20181203155925f65.jpeg 


先ほど買ってきたみかん(4個で20円)を齧りながら。


2018120315592839f.jpeg 




なお宿の人曰く、バザール中がお休みだったのはお昼だったからだそうです。
16:00くらいからまた開くんだそうな。



って事で迷わず昼寝をし、
20:00、もう一度バザールへ出向きました。


夜のヤズド旧市街。

20181203155925fb3.jpeg 


出てます出てます。
良い味出てますよ。

バザールも雰囲気Goodです。

2018120315595173c.jpeg 


マスジャデジャーメ。

201812031600021f4.jpeg 


かなり強めの青ライトアップです。

20181203160003dc7.jpeg 



20181203160005e2b.jpeg 



20181203160029d5d.jpeg 



引き続きしばしバザールを歩きましたが、

201812031600275fa.jpeg 

でもやっぱりお店も人も少なめです。
今日は日曜日。イランでは平日なはずなんですけども。


暖。


201812031600305f3.jpeg 


イランでは道端でこんな感じでものを燃やして暖を取ってます。
自然と人が集まり、井戸端が始まっていてほっこりします。

ここではこのおばあちゃんが暖を武器にパンを売りさばいてました。

20181203160030fe3.jpeg 



アミールチャグマーグ広場に来ました。
ライトアップが素晴らしいと聞きまして。

じゃじゃーん。

20181203160054264.jpeg 

。。。うーん。
ライトアップ弱めです。
イスファハーンのあの橋のような光景を期待してたのですが、無念です。

ただ

20181203160111aaf.jpeg 


この噴水越しの光景はなかなかオツでした。
そして私がここに来た理由はライトアップだけじゃござんせん。

2018120316011376c.jpeg 


ケバブです。

いえね、
これもうイラン病なんですけど、ケバブ以外の美味いものを探しにこの数日間ケバブ以外を食べ歩いてはことごとく失敗してきたわけですが、もういい加減美味いものを食べたくてですね。
昼にここ来たときこの建物の下のアーケードにケバブ屋が立ち並んでたのを私は見逃しませんでした。

で、

201812031601153e7.jpeg 


ケバブな訳です。
左のビールはもちろんノンアルです。

が!
ここのケバブが大変に美味、くない。

美味くないケバブなどケバブでは無いわっ!

道端でスープを飲んでいるなう。

20181203160134427.jpeg 


強そうな暖をとりながら。

20181203160143389.jpeg 


と、
いうヤズド初日でした。


さてこのヤズド、かのゾロアスター教の聖地でもございます。
紀元前の時代から存在し、ユダヤ教やキリスト教、イスラム教から仏教にまでその影響を及ぼしたというゾロアスター教。

明日はそんな世界観にちょっとだけ触れに行きたいと思います。
本日も誠にメルスィーでございました。

 
↓一日一回の応援クリックをお願いします!↓
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ


※会社のパソコンからだとIP重複でカウントされない場合があるのでお手数ですがスマホかご自宅パソコンからお願いしますmm
ーーー

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

MAEDAKプロフィール

Maedak

Author:Maedak
ろくに英語もできないまま地球を東方面へ徘徊しはじめた158cmです。
なにを目指したブログかいまいち模索中ですが、関係各位への生存報告を兼ねて日々更新していきます。記事中の情報はあくまで英語力不十分な私が個人的に体験した限りのことを記載しているまでですので、あくまでご参考程度によろしくお願いいたします。

★2019年5月に無事帰国しました!
 これまで応援いただいた皆々様本当にありがとうございました。
 お陰様でこのブログは2018年11月頃よりブログ村世界一周カテゴリで
 しばらくの間、1位をいただくことができました。
 このブログは記念に残しておきますのでどうぞごゆっくりお楽しみくださいませ。
 また皆さまが旅に出れる日が来ることを心から願っております。


PVアクセスランキング にほんブログ村

最近の投稿記事

#Ep3 最後に。 2019/06/06
#Ep2 持ち物、予算とか 2019/06/04
#Ep1 旅のきっかけ、旅程など 2019/06/02
#534 えっと、、帰国、しました。in帰国(1) 2019.5.30 2019/06/01
#533 虐殺博物館そして次の国へフライト。inカンボジア(6) 2019.5.29 2019/06/01