#356 イランの聖地マシュハド。inイラン(16) 2018.12.4
- 2018/12/08
- 07:00
イランはイスラム教の国ですが、
他のイスラム教とは大きく違う点があります。
イラン以外の主要国=トルコやサウジアラビア、エジプトなどは「スンニ派」ですが、イランは「シーア派」。
そのシーア派の聖地がこのマシュハド。
つまりはイランの中での大聖地です。
そしてここマシュハドが私のイラン旅の最後の地になる予定です。
大聖地で迎える千秋楽だなんて。
我ながら乙なことするよねー。
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▼徘徊メモ
・行き先:ヤズド→マシュハド Mashhad
・手段:長距離バス VIP
・料金:750,000リヤル≒750円
・時間:13.5時間 19:00発、8:30着
※NonVIPは17時発/490,000リヤルとのこと
・下のオレンジ:長距離バスターミナル
Emam Reza bus travelling terminal of Mashhad
・青:宿 Valis No Smoking Guesthouse
ドミ一泊10ドル。
・紫:エマーム・レザー廟
Emam Reza Holy Shrine
・ピンク:トルクメニスタン領事館
Consulate of Turkmenistan
・緑:エマーム・レザー・バザール
Emam Reza Bazar
・左上オレンジ:トルクメニスタン国境行きバス
メラジバスターミナル
Mapsmeには表示無し。
Me'raj Squareの近く。
※当記事のイランリヤルの円換算レートは私がテヘラン国際空港で両替した1ユーロ≒125円≒125,000リヤルにて換算記載しております。
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道中はずっとどっかの惑星みたいな景色でした。
マシュハド長距離バスターミナル。
デカくて色々なお店もありました。
さすがイランの大巡礼地。
この人たちの言わんとしていることは不明。
ここから宿へ向かいます。
またも大定番宿、Valis No Smoking Guesthouse。
バスターミナルから北東方面に進むと大きな通りにバス停が。ここからバスに乗って(100,000リヤル≒10円)、
地下鉄Basiji sq駅があるラウンドアバウトで下車。そして地下鉄へ。
一乗車100,000リヤル≒10円。
一つ隣のEmam Homeini駅で下車です。
バスターミナルから歩けない距離でもないと思いますが、どうせ安いだろうと思い公共交通機関にトライしてみました。
メトロも一乗車100,000リヤル≒10円です。
宿ですよー。
うん、ガチ民家ですな。
二階が住居スペース、
一階(半地下)がドミトリーになってました。
じゅ、絨毯尽くし。。。
こたつぅぅぅ!!!
ヤバイです。
本旅初のこたっちゃんです。
はぬぅ。。。
あとはぬこだな。
ぬこ何処にいる。
なおお値段一泊10ドルとのこと。
ややお高めだな。
さて。
出掛けましょうか。
マシュハドは思っていた以上に整った街です。
このパン屋のパン屋としてのアイデンティティ表示が凄い。
背景の壁に紛れてますが、
焼きたてパンをプラーンって吊るしてます。
でも今は先を急ぎます
というのも私、
テヘランでトルクメニスタンビザを申請しており、ここマシュハドでそのトルクメニスタンビザをPickUpせねばなのでございます。
そして、12/6-12/10の期間滞在する、と申請しているのですが、いつ取得しに行っていいか不明です。
ので、ひとまず今日行ってみることにしましたのです。
(テヘランでのビザ申請時の日記→http://maedak.jp/blog-entry-361.html?sp)
↓場所
宿から近いです。
そして当該付近にきましたが、二度ほど通り過ぎました。
だってもはや
外観がただのベンチですから。
警備員がいたので写真撮ってないですが。
透明なアクリル板で覆われたベンチがあるだけです。
よく見たら上にトルクメニスタンの緑の国旗がはためいているのですが、無風だと樹々と同化します。
ひとまず周辺に警備員がいるので、声をかけたらいいんじゃないでしょうか。
さて。
テヘランも同様でしたが、もうハナから外界を拒絶してるような小さな小さな窓口は、当然のように閉じられてます。
それをコンコン、と叩くと
窓が開かれ、若めのお兄さんが無言で「なに?」的な顔してこっちを見ています。
私「ビビビビビザを受け取りに来ましたぁ!」
お兄さん、無言で何処かへ行き、
紙を渡してきました。
見るとテヘランで申請時に記入した内容と同じ用紙です。
私「ああああの、私Pickupに来たんですぅ申請じゃないんですぅ」
お兄さん「知ってる。それ書いて。」
パタンと閉じられる鉄の小窓。
し、塩対応にもほどがある。。
↓用紙。ちょっと書いちゃってますが。
ビザ申請時の用紙と同じなので説明は割愛します。
んで、
記入完了して小窓をコンコンし、
私「できましたっ (`・ω・´)キリッ」
お兄さん「パスポート。」
私「ハイこちらにぃ!」
お兄さん「55ダラー」
私「ハイどぞぉー!」
お兄さん「汚れてる。チェンジ。」
私「ハイ喜んでぇ!」
お兄さん「パスポートコピー。フォト。」
私「いらっしゃぁい!」
トントン拍子でやり取りは進み、
お兄さん「12:00に来て。」
パタンと閉じられる鉄の小窓。
。。これはイケてるんじゃないか?
てか先日イスファハーンで大格闘したレファレンス番号は一切聞かれませんでした。
なおドルの汚れですが、
だいぶ前、ジョージアはカズベキ村の豪雨にて濡れたインクがベッタリと私のドルとユーロに染み付いたものです。
宿のおばちゃんと一緒に洗剤でワシワシ洗ったのですが、やっぱりダメですねぇ。
汚れたお札、なんとトータル3万円分くらいあるのですが。
てことで、12:00にまたここに、、
って営業時間の表示見たら12:00までと書いてあるやないか。
これ12:00に行ったらもう二度と小窓開かないパティーンのやーつですよどうせ。
近くのケバブサンド屋。
トレーに乗ってる緑のソース、これがまさかのアリオリソース(マヨガーリック)でして最高に美味い。
んでもって、
こういう小さな店で飯を食うともう絡まれまくる訳ですよ、店員に。
(窓の向こうにもシェフのおっさんがいます)
はい、ピッタリ時間通りにやってきました11:50。
とはいえ11:55に小窓をノックしようと脇のベンチに座っていると小窓が唐突に開き、
お兄さん「マエダ?ミスターマエダ?」
と呼ばれ
私「ははははいぃ私はここにいるよBaby boy!」
きたァァァァッツ!
大 勝 利 !!
ビザ!
ゲット!だ!ぜ!!
なんて小躍りを、
閉じられた鉄の小窓の前で一人やっていた私です。
パスポートぽーん渡して小窓パタンてね。
てめーらマジいややめておきましょう入国するまでは。
さて。
これにて無事次の針路が決まりましたので、
悔いなくこのマシュハドを観光致したく存じます。
ここマシュハドで見るべきものは聖地一択のようです。
向かいましたは聖地、エマーム・レザー廟。
イランの国教は「シーア派」ということしか知りませんでしたが、
これまでイランをぶらぶらしてきて、どうやらシーア派にも多数の派閥があり、
イランの国教は「シーア派の中の十二イマーム派」ということをぼんやり知りました。
要はイスラム指導者は預言者ムハンマドの血統者であるべきとしてその血統者の血筋12代をイマーム(指導者)とする宗派です(あってるかな?)
で、
その中の八代目イマームがレザーさんという方で、その方がこのマシュハドで殉教したため、ここマシュハドが聖地となっている、とぼんやり認識しています。
なぜぼんやりか。
Wikipedia見ていただければ分かります。
ムズカシスギル。
さて、
現在時刻は12:30。
たくさんの人が出てきます。
これ、お祈りが終わって帰る人たちなんですって。この大勢の人が一斉にお祈りする姿は圧巻なんだそうです。
私、明日こそはその光景を見届けたいと思います。
で、
このエマーム・レザー廟。
外国人が気軽にぶらっと入ることは出来ないようで、入り口で15分くらい待たされてガイドがやってきました。
ガイド「こんにちはー!」
めっちゃ日本語。
25年前に日本で働いていたおっちゃんです。名前も写真も忘れた。ごめんおっちゃん。
内部。
に入る前の手荷物検査でモバイルバッテリーが引っかかりました。
すぐそこに無料預かり場があるのでそこで預けます。
なおカメラも持ち込みNGです。
が、スマホはOkで撮影も可です。
改めまして、中へ入るとまずはもうそれはそれは広大な広場が広がります。
すごくないですかこの景色。
何という絨毯の数。
そして全て同じ柄。
圧巻です。
さすがイランのトップ・オブ・ザ・トップ。
この広場には100,000人が同時にお祈りをする、と言ってました。
GLAYか!
分かっていただける方、メルスィーです。
凄いのが、
広場は先ほどのどデカイのだけでなく、
聖廟を中心にいくつも存在するということ。
地下も。
その後おっちゃんはミュージアムに連れてってくれました。
内部は撮影禁止なので写真はありません。
(正装したムスリムの方々バッシバシ撮ってましたけど)
内部はキンキラキンの儀式具や昔の聖廟の一部など、イマム・レザー廟に関する展示が多数。おっさんが次々進むので解説読んでる暇が無かったてかおっさんあんた説明しなさいよ。
地下にはコインとスタンプの展示がありました。コインコーナーには世界各国のコインがあり、私が現時点で感じていた「穴あき硬貨がある国って珍しい?」という仮説はやはりその通りで日本とデンマークだけでした。
デンマークの穴開き硬貨、トルコのマニーマニー少年にあげちゃったのが悔やまれます。
この向こうに、この聖地の中心があります。さすがにそこには非ムスリムは入れないそうです。
その後はガイドたちが「オフィス」と呼ぶ、
外国人おもてなしルームみたいな場所へ連れていかれ、エマーム・レザー廟の紹介VTRを見ながらスタッフとの会話タイム。
スタッフ
「エマーム・レザー廟についてあなたはどう感じた?」
「エマーム・レザー廟に来る前までに知っていたことは?」
「エマーム・レザー廟にきてガイドから説明を受けて学んだことは?」
面接でしょうか。
終始、
『すみません、私英語が喋れません。』
とお返事致しました。
相手は聖地。不用意なこと言えないですし
なお勇気を出して、
「なぜ八代目エマームさんのお墓が一番の聖地何ですか?」
と聞いた答えは良く聞き取れませんでした。
出過ぎマネしてごめんなさいでした。
なおVTRはかなりイケメン仕上げになってはいますがエマーム・レザー廟の全体像が紹介されてました。
建物の周辺にある黒だかりが全て人間です。
その後、入り口まで戻り解散となりました。
ここ世界では二番目に広いイスラムの広場だそうです。
一番がメッカ、三番がイラクのエマーム・フセイン広場。真相は不明です。
というのがこのガイドさんたちボランティアらしいのですが、質問に対する回答が結構ブレブレなのです。
せっかくなので夜景もみたいなー。
と思い、その辺をぶらぶらっと。
かなり普通のアーケード街。
ただこのサフランはマシュハド名産物らしく、3軒に1軒はサフラン屋だったと思う。
謎物質が浮いているこの不味そうなジュースにはチャレンジ。
意外と飲めますが、最後まで正体不明でした。この物質は意外と食感があります。
お昼ご飯。
良いホテルの併設レストランなのに店員さん英語出来ず、いつも通りチキンケバブです(店員さんがそれくらいしか英語で説明できない)。
そして罠。
ホテルレストランならゆっくり出来るかと思いきや15:00で中休みということでそそくさと退散。
実はめっちゃお買い物しました。
これからガシガシ北上するにあたりもう気温が氷点下当たり前になっていきそうなので、防寒具買いまくりました。
だって、安すぎて。
トレッキングブーツ 700,000≒700円
靴下x4 200,000≒200円
ニット帽 280,000≒280円
マフラー 320,000≒320円
トータル1500円です。
前回フランスで買い揃えた時より一桁少ない。
これは凄い。
まあ、
順次壊れていくのでしょうけれども。
夜のエマーム・レザー廟です。
物凄い数の人が中へ入っていきます。
どうやらお祈りの時間のようです。
イスラム教のお祈りの回数って一日5回というのが共通認識だと思いますが、それはスンナ派の話で、シーア派は一日3回なんですって。夜明け前、正午、日没。
そして一回あたりのお祈り時間は30分。
ちょうど今日没のようです。
これはお祈り見れるチャーンス!
と思ったらガイドが15分以上来ず、
お祈りタイム終了しました。
お祈りから戻ってくる人にもらったあめちゃん。
その後やってきたガイドに、
今日は昼にも来ててこれが2回目だから今回はライトアップが見たいです。
と出過ぎた我儘を申したところ、
普通に例のオフィスに連れていかれ、
VTR放映開始寸前まで持ち込まれました。
スタッフの人に事情を説明し、
ようやく夜の聖廟見学へ。
お祈り後の広場は人々の憩いの場になっており、これはこれで大変ステキな景色でした。
そして、
聖地のライトアップは煌々と、美しきその姿を浮かび上がらせるのでした。
シーラーズのシャーチェラーグ廟でもやったように、私も聖水をいただきます。
カルキ臭い。
さて。
一番大きな広場に戻ってきました。
ら、絨毯が畳まれ始めてます。
天候が思わしくない時は絨毯をしまうのだそうです。
雨が降ると流石に外でのお祈りは無しとのこと。
真相は不明です。
なおこの時点までに数名のガイドに「この広場で一度にお祈りする人の数は?」
と聞いてみましたが、20,000から200,000まで、回答にバラツキがありすぎます。
ただ広さ的には200,000も容易にあり得る大きさです。
宿にて。
突如おっさんが乱入してきました。
どうやらこの方が宿のオーナー、バリさんのようです。
トルクメニスタンの旅立つ人、そしてトルクメニスタンを抜けてきた人、をかなりの数見送り、そして出迎えていることもあり、大変にお詳しい。
そして職は絨毯リペアだと言ってました。
だからですかね、このお宅はもう絨毯博物館な訳です。
言われて気づきましたが、これは日本をテーマにした絨毯ですって。
そんな一日でした。
明日は聖地で正午のお祈りを見学し、
あとはひたすら今後に向けての情報収集をしたいと存じます。
実質イラン最終日。
美味いケバブをやりたいと
え?
あ、明日は君のイラン最後の日だからみんなで寿司を作ろう?
あ、
。。。。。押忍!
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