#359 中央アジアの北朝鮮歩き。アシガバートinトルクメニスタン(2) 2018.12.7
- 2018/12/11
- 07:00
中央アジアの北朝鮮と言われるトルクメニスタン。
ただ豊富な天然ガスから得られた利潤は国民にもそれなりに還元されているようで、光熱費、教育費、場合によっては住宅までもが無料だそうです。
この国の政治について聞かれると、国民はみな一様に
「大統領様には心より感謝しております」
と回答するそうです。
なんというか、
国家のあり方の一つとして面白いと思いますが、実際どうなのかな、
と思いちょっと街歩きしてみました。
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▼徘徊メモ
・行き先:アシガバート市内
・手段:路線バス
・料金:一乗車たぶん0.4-0.5マナト
・時間:ー
↓アシガバート地図マップ
(英表記はMapsme表記)
<広域>
・下の赤:国境からのバスの終点
ここからタクシーやヒッチハイクで
市内へ移動となる。
私の時のタクシー提示額は80〜150マナト
・上の黄色:アシガバートバスターミナル
建物名はHALKARA AWTOMENZIL
Mapsme表記はAshgabat Bus Terminal
ここから朝8,9時に北へ向かうバスが出るらしい
・その上のオレンジ:乗合タクシースタンド
Mapsme表記「乗合タクシー乗場(国内どこでも)」
ダルヴァザへはここから乗合タクシー拾うらしい
・左上紫:Gypjakモスク
Turkmenbashy Mosque
・左下赤:中立記念碑
Monument of Neutrality
<詳細>
・右上オレンジ:アシガバート鉄道駅
Ashgabat Train Station
・左上オレンジ:Takebazaarバススタンド
Teke bazar (Teke Bazaar)
北のバスターミナルへは17,47が行く
他にも39,36,99番バスが北のバスターミナルに停留していた。
・右の青:Kuwwat Hotel シングル一泊10$
支払いはドルのみ
耐えれるレベルの宿でした
・左の青:Syyahat Hotel シングル一泊25$
泊まってないが最悪ホテルと巷で話題
・右の緑:ロシアンバザール
Gulistan (Russian) Bazaar
・左の緑:テケバザール(ロシアンよりでかい)
Teke Bazaar
・右上の赤:大統領府
Presidential Palace
・すぐ左下の赤:独立記念公園
10 Years of Independence Park
・すぐ右下の赤:トルクメン絨毯博物館
Turkmen Carpet Museum
・下の赤:オリンピックスタジアム
Ashgabat Olympic Stadium
・さらに下の赤:独立記念広場
Independence Monument
・左の赤:ウェディング・パレス
Wedding Palace
※当記事のトルクメニスタンマナトの円換算レートは巷の裏レート1ドル≒105円≒15マナトにて換算記載しております。
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この街、
イランとほぼ経度が変わらないのにイランよりも時差が1.5時間進んでいるので、
夜明けが8:30とかです。ペース狂います。
今日はまずアシガバート郊外の、
中央アジア最大というモスクにいってみます。
距離は遠いのですが、幹線道路一本なのとMapsme見たらバス停があったので、バスで簡単に行けるのでは!?と思いまして。
あと「バスは運賃無料」という説をどこぞのサイトで拝見しまして。ならば当たって砕けろ精神でトライしてみようと思いまして。
バス停。
宿の近くのここ。
この幹線道路をこのまま14km北西へ向かいます。
左上の紫がモスクです。
凄く個性的じゃないですか?
この頭を覆う布(帽子?)はトルクメン民族衣装なのでしょうか。
アジア的な華やかさとイスラム的な戒律が混在しているような。
到着。
12番で大正解でした。
なお同じ通りには56,64,12,52,74が通ってるのを見ましたが、宿近くのバス停からモスクまで行ったのは12のみ。あとは途中で曲がっちゃいます。
さて、バス代、有料でした。
1マナト札渡したら、こんなお釣りきました。1マナト以下の単位がありそうです。テンネと書かれてます。0.50テンネ帰って来ました。
おそらく100テンネで1マナトと思われます。てことでバス運賃は0.5マナト≒3.5円でした安!!
てことでやってきましたこちらのなんと読むかわからないGypjak Mosque。
な、なにこの魔物感。
正面中央に見えているあの黒いのはなんでしょう。
ゲーマルクにしか見えなくないですか。色違うけど。
やばいあのミナレット(尖塔)きっとファンネルですよ。
いやーもうこれとかもう
ハイメガ粒子砲の射出口でしょう。
なお撮影禁止かどうかは謎です。
Tripadviserの口コミには「Ok」と書いてましたがどう見てもOkな雰囲気ではありません。
兵士に聞いても英語分からないようで返答が曖昧です。カメラのポーズしてんだから分かるでしょうがっ。
って事で、
引き続きコソコソとやっております。
モスク内部。
超デカいんですよ。
礼拝堂としては総工費500億円のアブダビモスクよりデカイです。
そしてこちらはシャンデリアが無い分、さらに広間が大きく見えるのです。
ドーム。
視野に収まらない。
真下から見上げると宇宙かと。
荘厳すぎて、最初重たくて開けられませんでした。両足踏ん張ってようやく開門。
トルクメニスタンの絨毯はイランのペルシア絨毯よりも柄が華やかで私好きです。
以上、
モスクの柱の陰に隠れながら撮影した写真です。撮影OKかどうかはやっぱり謎です。たぶん。。。OKではないでしょう。
相手が歩いてる時はこちらも柱の対角線を同じ速度で歩きながらパシャり。ジェームスボンド気分。
※この柱の陰(距離2m)に兵士がいます。
魔物の目玉はこんな感じです。
八つの角があります。
なおトルクメニスタンの街中は八芒星が非常に多いです。
このモスクも上から見ると八芒星です。
きっとなんらかの意味があるんでしょうが。
あ、国章がもう八芒星でしたね。
ところでこのモスクに限らず、アシガバートはそこら中に清掃員がいます。市民に仕事を与える一貫だと思うのですが、にしても非常に多いです。
私は写真を撮るのに兵士は気にしてますが、清掃員はもはや気にしてません。
が、やはり清掃員の目は厳しいですね。
じとっと見つめ続けてきます。
こちらから見返すと目を逸らされます。
(これは写真撮ってる撮ってないに関わらず)
ただ20人に一人くらいは手を振ってくれる人もいて、ちょっとうっかり抱きついてしまいそうです。
このモスクでは二人、
気さくに声をかけてくれました。
残る約38人はジロジロ見てくるだけです。
分かります?この辛さ。
帰りもバスです。
帰りは74番に乗ってみました。
前半は順調に目標方向に進みましたが、
宿の手前で曲がり市内中心部へ。
って事で、
思い切ってこのままもうちょいアシガバート観光を続けます。
しばし街中を歩き、絨毯博物館を目指します。
存在だけは知ってて行くつもりなかったのですが、先ほどのモスクの絨毯が堪らなかったので行ってみようかと。
そこら中でクリスマスツリーが準備されてました。
まあイスラム教国といっても先ほどのモスク、お祈りしている人皆無でしたし。
ここはイスラム教国というよりは大統領を崇拝する国なのでしょう。
なおこの街にオペラハウスがないのは前大統領が「オペラを鑑賞したけど面白さがよく分からなかった」からだそうですよ。
何あの建物!好き!
他の建物の陰になってますが、どうせ近づいても兵士だらけで撮影できないだろうからここで我慢です。
昨日も来ましたが今晴れ間が見えてきているので再度パシャり。
こんな感じで用途不明の建物たちがぽつぽつと等間隔で並んでいます。
入った途端に目の前に毎度恒例ニヤゾフ前大統領の顔写真がどどーんと登場するのはさておき、その広間が地下一階から地上二階まで吹き抜けになっており、超巨大な絨毯が吊るされてました。
30mx30mはあるんじゃなかろうか。
もう絨毯は敷くものではなく、屋内装飾の一部なんですね。
で、
中には入ってません。
いえね、
値段聞いたら80マナトと言うんですけど私手元に50マナトしかなくて。
そしてダラーで聞いたらなんと23ドル言うんです。
やはり国が運営する場所は公定レートで金額が算出されるんですね。
残念ですがここは諦め、
次の目的地へ。今回もバス。
目指すは独立記念広場です。
街のかなり南にありますが、バス停にバス路線図がありました(写真撮っていいか分からず撮ってません。。)
こんな感じで駅から独立記念広場あたりまでを7分間隔で運行するバスが5種類くらいあり、16と29と34、、、とあと忘れました。
ひとまず16に乗りました。
先ほどトルクメン女性の個性的なお姿をご紹介しましたが、女学生?くらいのお年頃はこの格好が多いです。
頭にキッパのような帽子をかぶり、三つ編みおさげ。
若者はこれで決まりなんでしょうか。
あと書き忘れましたが、
見た目の印象は、
ロシア系=金髪・長身・帽子もなくファッサ〜系が4割、彼女らは老若問わずこのスタイル。
トルクメン系が6割、若い子は帽子におさげ、大人は個性的な帽子にサリーのような布を何枚も重ねたようなお召し物。
って感じです。
すみませんメンズは特に印象ないですが、
イランと違ってネクタイきっちり決めてる人が3割くらいはいました。
ロシア系2割(金髪・長身)、と
トルクメン系(なのかどうか分からないがモンゴロイドな感じの前髪パッツン男子)が6割、
イラン人ぽい人(黒髪・ヒゲモジャ)が2割って感じでしょうか。
ああ、
私はなんて稚拙な文章を書いているんでしょう。
ただ、
思ってた以上にトルクメンの人々の顔立ちや服装が幅広く、個性的であることに驚いている次第です。
独立記念広場に来ました。
いや、正しくは独立記念広場だと思ってたらただのお散歩道だった場所です。
独立記念広場の敷地はめちゃくそ広いのですが、モニュメントがあるのはほんの一部なんです。騙された。
ここにも白亜のマンション(?)が立ち並ぶが、このどんよりとした曇天が色々と物語る。
謎の辞書のようなモニュメント。
周囲に人はいないがたまに監視カメラがあるので歩きながら脇の下から撮影。
やだ怖い。
何ですかこのひとたち。
(判断材料:金ピカであるというだけ。)
大統領の足元に魔物がいますが大丈夫でしょうか
はいこちらモニュメント。
の裏側です。
表側は石像のように動かぬ警備兵が二人おりまして。
Photo OK?と聞いてみても微動だにしないのですが、シャッター切った瞬間に射殺してきそうな気迫だけはありましたので正面写真は自重しました。
ただこのモニュメント、
そこら中にかつてのお偉いさん?の金の像が立ち並んでいて、モニュメント単体を撮るのはなかなか難易度高いです。
こんな感じでなんたらトルクメンさんがどうしてもフェードインしてきちゃうのです。
なおこの塔の入り口(中に入れるかは謎)には例のパサールボンジュがありました。
多分普通のマンションだと思うのですが、必要か?あの渡り廊下。
途中かなり大きなスタジアムがありました。
周囲一帯はスポーツ施設を集めた場所のようで、モノレールまで走ってました。
そんなにスポーツ人口いなそうだけど。。
お昼ご飯は安心と信頼のロシアンバザールです。
前の人が注文したのと同じのにしました。
マッシュポテトに牛肉煮込みスープみたいのをかけてます。
これ、めっちゃ美味い!
んですけど、たぶんトルクメニスタン料理じゃないですね。ロシアやウクライナでよく食べた気がします。
20マナト≒140円。
はい、
アシガバート観光はこのくらいにします。
なぜなら今日は移動日なのです。
目的地のダルヴァザには夜着けばいっか、と結構雑に考えてた私。ひとま
ず14時に宿を出ました。
ダルヴァザへの経路(事前調べ)は以下の通り。
1.TEKE BAZAARバススタンドへ行く
2.↓このメモを見せてバスを見つける
(Potato saladさんのサイトを参考)
3.アシガバート北のバスターミナル着
4.そこから徒歩でさらに北のタクシースタンドへ
5.タクシーでダルヴァザへ
※他に列車で行く選択肢もあるそうです。Ashgabat駅19:30発、2時過ぎにIchoguz駅で下車する方法です。
ということで、
TEKE BAZAARバススタンドに来ました。
早速先ほどのこのメモを
そこらの人に見せまくるのですが、
みんな次々違う答えを言ってきます。
そもそもこのメモの意味が分かってないので殊更に不安です。
この47番バスが、
バスの運転手が「テルミナル!」と言ってくれたので、これに賭けました。
大正解でした。
てか、
このバスターミナルに停留していた市バス番号見る限り、47,17,39,36,99,7が止まってました。たくさんあるのね。
こんな感じで郊外の住宅地の中をグイグイ進んでいくのでバスターミナルまで1時間掛かります。
そして途中の住宅街は
こんな感じで見た目は全部同じで区画ごとに屋根の色が違う、というなかなかな仕様です。
はいバスターミナルです。
ここから毎朝8,9時に、ダショグズ(Dasoguz)行きとクフナ・ウルゲンチ(Köneürgenç)行きのバスが出てるそうです。
いずれもダルヴァザを通過するので、朝イチで向かう人はこのバスが無難と思われます。
なお明日の日記で書きますが、
ダルヴァザで北方面へのバスを待っている時に先にダショグズ行きのバスが来たので、先に出発するのはダショグズ行きと思われます。
で、
今回の私は時すでに15時過ぎなのでバスは無し。
ここから4km北のタクシースタンドへ行きます。そこで乗合タクシー共と料金交渉だそうです。
私このためにわざわざ宿でマナト両替しました。どうせタクシーの運転手共に吹っかけられるだろうと思いまして。
気が乗らないですが、仕方なしです。
ではいざタクシースタンドへ行きm
一瞬で逆ナンされました。
幹線道路に出て道路の反対側に渡りさあ歩き出そうと思ったらもう目の前に4WDがズシャシャ。
おっさん「○×△◽︎○×△◽︎〜?」
私「だ、ダルヴァザ?」
おっさん「○×△◽︎ー!!」
オッケーっぽいです。
え、
なにこの奇跡。
車内には老若男女5名。
ただ私はすっかりインド人共に徳というものを吸い尽くされてますから。
念には念を。
一同「ウンウン」
きゃー!!
乗合タクシーじゃなかったご家族様でしたー!
疑ってごめんなさい。
車内は誰も英語は喋れませんが、奥様がGoogle翻訳であれこれ質問してくれます。
(この国Googleは使用OKなんすね)
一番盛り上がったもの一つ目は、家族の写真。
おとんが我が猫ふーを抱え姉が変顔してる写真しかなかったのですが、やはり海外はどの国も日本以上にファミリーを大事にするようで、家族の写真はこれまでもよく求められました。
そしてもう一つの盛り上がりは、私がイランでヒッチハイク時に学んだテッパンネタ、
日本の写真です。
私の過去の旅前の画像フォルダはラーメン画像ばっかしでそれっぽい写真を探すのほんと苦労しました。
「ジャポンチャイ!ジャポンチャイ!」
とみんな発狂してました。
やはりチャイはアジア人の誇りなんですね。
で、それを飲んでる仲間として喜ばしいのでありましょう。
色、緑だけども。
食べ物写真もよく求められますが、
写真だけじゃよくわからないんですよね。
寿司ぐらいです。みんなウンウン言うてくれるの。
つけ麺をお見せしました。
まあ分からんだろう。
なお、私渾身の、六本木は「みかわ」の天麩羅お一人参萬圓↓
は、
怖がられました。
魔物じゃないよ。
高いんだよこれ。
なんてやってるうちに日が暮れ、
ダルヴァザに着いたのは19:00。
アシガバート出た途端に路面が悪くなり、スピード出しづらい感じでした。
でですね、
ダルヴァザって言っても、村でもなんでもなくて、数件のチャイハネ(軽食レストラン)がある程度なんです。
トルクメニスタンに来る人は、このチャイハネで飯を食い、荷物を置いて、トルクメニスタンのハイライトスポットに徒歩で向かうんですよ。
なのですが。
チャイハネが
見当たらない。
え。。!?
数件あるはずなんですけど。
何度も道を往復してくれるご家族。
なんて心優しいのでしょう。
しまいには車を止め、通りかかる車を止めて聞いてくれようとする。
(車止まってくれず聞けず終い)
もう申し訳なくなったので、
「大丈夫、私、GPSとテントがあるから、どうにかなる。」
とボディランゲージし、
ご家族にお別れしました。
最後の最後までお気遣い頂いて本当に感謝感謝です。
素晴らしきかなトルクメニスタンのひとたち。
ありがとう。サグボルン!!
※やはりロシア語の方が馴染みがあるようで、サグボルン!(トルクメン語)というと逆に爆笑を引き起こす。
さて。
テントなんてないですけどねー!!
これから向かいますは、地獄の門。
ここから徒歩で7kmくらい?です。
荷物の置き場所も見つからないので、もう、このまま向かいまーす!!
大丈夫です。
私リュック8kg程度しかないので。
なんとかなるでしょう。
いざ目指すは、
まじ闇なんですけど。
→続きは明日。
サグボルン〜!(トルクメン人爆笑)でした!
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