#374 タクラマカン砂漠列車の旅。in中国(3) 2018.12.22
- 2018/12/26
- 07:00
本日は新疆ウイグル自治区はウルムチからカシュガルまで列車旅です。
いやー、まさか所要時間21時間とはね。
そんな遠いの?
しかもこれ位置関係的には T
こんな感じで日本とは逆方面なんですねー。
キルギスのビシュケクからカシュガルに行くルートは二つあるみたいで、
一つが私ののようにカザフスタン・アルマトイから行くルートと、
私はアルマトイに行ってみたかったので(カザフ飯を食いたかっただけですが)前者のルートを選び、その後カシュガル行きを決意したのでこんな感じで遠回りになりました。
なおキルギス・ビシュケクからカシュガルまで直接向かうルートもあるそうですが外国人は乗れないとか。
って事で結果的には遠回りですが、
タクラマカン砂漠列車の旅をのんびり楽しみたいと思います。
21時間もな。
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▼徘徊メモ
・行き先:
烏魯木斉 Urumchi(ウルムチ)
→喀什 Kashgar(カシュガル)
・手段:列車
列車番号:K9786
列車等級:硬卧
・料金:325元≒5200円!!涙
・時間:20時間 10:30発(遅延)、翌6:00着。
↓移動図
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公式時間(北京時間)の7:30ですが、
非公式時間(現地時間)は5:30です。
寝ぼけなまこの宿スタッフにぞんざいな態度でチェックアウト手続き。
デポジットとして預けてた100元札をすっかり忘れてました(私が)。
一方で写真の通り、
公共機関に従事している人(多分この掃除のおばさんも)はきっと北京時間で動くのでしょう。朝も早よから雪かきしてくれていて助かります。
始発は7:30から。
これで一発で烏魯木斉駅まで行けます。
(烏魯木斉は烏魯木斉駅と烏魯木斉西駅と烏魯木斉南駅があるのでご注意を)
バス番号は百度地図がGoogleMap並みに詳しくバス情報を検索してくれるので助かります。
バス。
3元でした。
昨日は路線バス1元だったのに。
早朝だからかな?
で、
途中で故障しました。
大都会のバスなのに。
後ろから来た次のバスに乗り換えて事なきを得ましたが、時間ギリギリだったら発狂してました。
8:30駅着。
だいたい50分くらいでした。
故障がなければ30分強で着きますが昼間は渋滞気味なのでご注意を。
地下歩道に屋台があったので朝ごはん。
うまく言えないのですがニラ+αが入ったパンというか揚げパンというかさつま揚げというか、みたいなのを2種類。6元。
普通な美味さ。
ここでですね、
まず次の次の次の街から、次の次の次の次の街へのチケットを買おうと思ってます。
昨夜Ctrip(中国でいうじゃらん的な)で列車の時間を調べたら残席数っぽいものがあるのに気づき、「1」ってなってたんです。
まあまさか残席1なんて事ないでしょ、
という確かめも兼ねてなのですが、
お姉さん「ソールドアウト」
がびーーん!!!
※ウルムチの街で唯一英語が通じた人。宿も英語通じませんでした。
これは困りました。
となるとバスになるのですが、この時点で列車が満席なのでバスが空いてるわけがありません。
私の年越しが僻地決定したことをここに報告申し上げます。
一人寂しく年越し牛肉麺やったるからな見てろよ日本列島各位。
すごすごと烏魯木斉駅の待合室へ向かいま広ーー!!!
なにこれ空港ですかっ。
嬉々として早速やってきました飯屋。
中国大定番の牛肉麺です。
言うまでもなく美味です。
あえていうなら抜群に美味です。
もちろんここはウイグル自治区なのでウイグル料理屋っぽい店もあるのですが、こんな大都会ではなくカシュガルで楽しむことにします(というか高かったの)。
なお丼に小さく「清真」と書かれてます。
これイスラムを指します。
このお店は回族(中国人ムスリム)のお店でしょうか。
回族のお店は美味くてオススメだ、と某所より聞いておりまして。
これ列車案内。
一番下、上海行きあるんですけど。
Mapsmeで調べたら車での距離3875kmなんですけどなにこれ。
ちなみに私がウズベキスタン・ブハラで出会った旧ソ連圏旅をしている22歳の歳不相応な彼はこの列車の一番下の等級で上海からウルムチまでやって来たそうです。
所用時間3日とか言ってた。
ずっと床に座ってたとか言ってた。
我不能相信。
トイレにて。
微信(中国でいうラインみたいなメッセージアプリ)アプリでQR読み取るとトイレットペーパー無料で使える仕掛け。
これ良いアプリマーケティングですね。
トイレットペーパー代は微信が広告費として負担してるのでしょう。
日本ではこのようなQRコードの活用方法あまり見ないですがここ最近どうなんでしょうか。無料アプリベンダーとかブーストにばっかお金掛けてないでやればいいのに。
今回は始発ではない(おそらくイーニンから来た列車)のですが、30分遅延しました。
はい我が都です。
ここから21時間の旅路です。
列車はウルムチの街を抜けていき、
途中、目に見える全てが風力発電なんじゃないかってくらい広大なプラントを抜け、
徐々に景色がゴツゴツし始めてきました。
良いですね、
砂漠に近づいてる感があります。
この悠久の景色を、
こんな感じで寝ながらだらだら眺めてる私最高。
おや、
発車から3時間。
次の駅に着きました。
なんてここ、
吐魯蕃(トルファン)でした。
私が次の次の次に行こうとしている街です。
つまり、
楽しいこういう発見。
なおつまりは、
この後私はカシュガル→ホータン→ウルムチ→トルファン、と回る予定でしたが、ウルムチをスキップできそうですな。
時に荒野、時に荒山、時に逆光、時に順光、
と車窓が私を楽しませてやみません。
湖っぽいのが進行方向にあるんですよ。
こんな枯れ果てた世界に湖。
つまりはオアシスなわけです。
どんな感じなのだろか!
凍ってますね。
そして仮に緑があったとしても今は極寒。
見ての通りまあ枯れ草ですよね。
でも
これまで生命のカケラも感じさせないような過酷な世界にこうして植物が存在しているのはやはりここはオアシスなんだろうなと思う次第です。
17:00。
出発から7時間。
コルラに着きました。
シルクロードの道のりは長い。
なおこの車両も含め、
若い軍人君たち(訓練中?)が多数乗車してましたが、ここでみんな降りていきました。
爆音で音楽流すわタバコすぱすぱ吸うわカップラーメン何倍も食うわで大変にお行儀がアレでした。
そして今はこの車両、私だけです。
なので朝のソールドアウトの件がやっぱりしっくりきませぬ。
にしても暇です。
まあそりゃあね、
浪漫溢れるこの旅路ですが浪漫浪漫言うても何時間もヨダレ垂らしてられないですからね。
伊達に35年も年月重ねてませんからね。
カップヌードール!!
駅の売店で見かけて即買いしました。
久々のカップヌードル。
世界各国を制覇している日清食品様とて流石に中央アジアはカバーしてなかった(と思う)です。
見た目は中華仕様ですが、
日本で食べるシーフード味と何ら変わらぬ抜群フレーバーでした。
そして8元≒128円もしました。
施策②
よくわからんRPG。
オフラインで出来る暇つぶしアプリが無いかカザフスタン滞在中に調べてみたところ評判良かったやつ。
人と獣が神で云々的な。
思ったよりちゃんとしてて驚いてます。まあまだ始めて10分目ですけど。
施策③
同じくオフラインパズルゲーム。
ブロック崩し的な。これイランはテヘランの地下鉄で遊んでる人多くてついやりたくなってたのを思い出しました。
これはすでにやりこみ始めててすでに玄人の域に達してます。
身なりの良い謎の男が居座って来ました。
なんか中国語でわちゃわちゃ言ってますがよくわかんない顔してたら気がつけばいなくなってました。
後ろに写り込んでるのは車内販売のおっさんです。
いらない言うてるのに30分毎に現れてはニコニコ顔で「どや!」みたいな感じで売り込んできます。
ついついいずれ買ってしまいそうです。
あれ、何の話でしたっけ。
そうでした列車旅の話でしたね。
なんてやってたら徐々に日が暮れて来ました。
夕陽を浴びる北の山々。
写真がややぼんやりしてるのは窓の汚れです。
この壁のスイッチ、
なにかと思ってたらこれ押すと、「中国四千年の歴史」っぽいBGMが流れるというおもしろ仕様。
そんなBGMを背景に沈みゆく夕陽。
周囲が砂漠ではないタイミングでの日暮れでしたが、列車はちょうど日暮れ方面に向かっており、旅情をかき立ててくれました。
途中で進行方向が徐々に南西へ傾き日暮れを見届けられませんでしたけども。
いまちょうど全行程の中間くらいでしょうか。
この辺りは砂漠ではなく、ポツポツと集落が点在する地域のようです。
なお石造りのやや崩れかけた小さな住居も、
しっかりと赤い国旗を掲げていました。
ここで無事に生活できている人たちは、つまりは国家への忠誠を誓った人たちなわけですね。
随所に畑が見受けられます。
この地域は寒暖差が激しいので美味しい果物や野菜が採れるんだそうです。
水あるのかな。
何箇所か、広大な川を見かけるのですが、水は大半が干上がり、残された部分は凍結してます。
夕暮れ後の西の空。
ここで先ほどの身なり良い謎の男が現れたので、先ほど聞こうとして準備してたこの画面を見せました。
(あなたは列車のスタッフですか?)
あ、ウンですって。
まさかと思って聞いてみたらそのまさかでした。
私の下車駅を確認しにきたようです。
失礼致しました。
てかスタッフって「工作員」て言うんですね。
なんかちょっと、変な先入観が。
もう暗くなってくると特に楽しみもなくなり、例のRPGは途中からバグが発生して進めなくなるというまさかの事態に陥りもう寝ることにしました。
ただ途中停車時に目が覚めた時はキャッキャしていまどこだろう?とMapsmeを開くのでした。
冒頭の地図で天山山脈の位置を書きましたが、ここクチャは、イーニンから陸路で天山山脈を越えていく道があるそうです。
景色が素晴らしいらしい。
私は最初それでイーニンからクチャまで来たかったのですが、この時期は凍結で閉鎖されているとのことでした
無念。
23:30アクス着
2:30 巴楚(バチュ)着
5:50アルトゥシュ着
朝ラーをやり、
6:15、
喀什(カシュ)到着しました。。!!!
ちょっと早まって実に20時間でした。
てかね、
列車のスピードが遅い遅い。
途中、豪速の列車に抜かれたりしましたからね。
きっとこれより早い急行みたいのがあるんですよ。で、となると私のは鈍行になるわけで、それで5200円て。
こりゃなかなか幸先不安です。
ということで、
明日から南新疆地区をぶらっとします。
喀什(カシュ)→和田(ホータン)の予定です。
谢谢!
でしたー。
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