#378 砂漠の魔物、それはね。in中国(6) 2018.12.26
- 2018/12/30
- 07:00
私の私による私のためのクリスマス企画。
タクラマカン砂漠横断バスの旅。
こんな素敵な未來航路を描いていた私のバスは度重なる検問と点在する村々への停留により見事
砂漠の勇姿を拝むことなく夜を迎えたのでした。
今日はその続きからです。
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▼徘徊メモ(昨日と一緒)
・行き先:
和田 hotan(ホータン)
→托克逊县 Toksun(トクシュン?)
・手段:長距離バス
・料金:369元
・時間:ふふ。
↓移動図
上記の通り
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トントン。
トントン。
!?
急に起こされました。
え、なに。不愉快なんですけど。
外に出ろ?
え、
窓凍ってるし(写真忘れた)。
時刻24:00。
え、11時間も走ってまだココ!?
あ、早くしろだそうです。
何いってるかわかりませんがそんな雰囲気です。
なおこの早くしろ言うてる乗務員もひっくるめてほぼほぼ周囲はウイグル人=つまり中央アジア人なのですが、元遊牧民族なだけあってか声がでかい。
あ、、、
検問のようです。
とうとう外に出なきゃいけなくなりんしたか。
え、なに私だけ?
どうやら私だけが連れ出されたようです。
検問所の係員「漢字漢字漢字(なにいってるか不明)!?」
私「abcdefg。。(中国語がわからないと言うフレーズも言えないので英語っぽいこと言う)」
検問所の係員「ハン。(鼻で笑う)」
↑
この態度ですよこの態度。
ああもう不愉快。
数分待たされて見せられたGoogle翻訳(中国語→英語)の画面
「Where are you from?」
ねえパスポート見てないの?
見方がわからないの?
それともJAPANも読めないの?
※この先JAPANすら読めないのは皆同じでした。
で、
外国人対応アプリみたいのがあるんでしょう、なんらかの画面をスマホで開き、パスポートの写真ページの写真を撮り、入国スタンプページの写真を撮り、パスポートの写真ページを開いて手に持った私の写真を撮り、
あとなんらかの応答をGoogle翻訳でやり取りし(内容忘れた)、終了。
正味20分。
これコイツが英語できたら10秒で終わるやり取りなんですけど。
(ってコイツも同じことを中国語サイドとして思ってるでしょうけど)
他の乗客の皆さんに申し訳ないです。
まあみんなバスの中でイビキかいて寝てたので気にされてないとは思いますが。
と言うのが最初の検問でした。
トントン。
トントン。
!?
急に起こされました。
不愉快です。
え、なに?
外に出ろ?
あ、もううっすら明るいですね。
時刻9:00。
現地時間では7:00です。
あ、早く出ろですよねすみません。
ああ、、、
検問ね。。。
てかご飯タイムないのかな。。。
今回は全員が外に出てました。
で、
みんなIDカードを機械にかざし、
カメラ撮影して○が出たらゲートをくぐりバスの中へ。
一人取り残される私。
また先ほどのやりとりを繰り返します。
またも「漢字漢字漢字〜〜!!」とか怒鳴り詰問ののちにGoogle翻訳で「Where are you from?」
コイツらマジでパスポートの見方もわかってないのか。
その後10分ほど待たされたのち、
係員が電話を渡してきました。
出るとなんとカタコト日本語喋る中国人警察。
警察「どこ行きますか」
私「トクソン」
警察「いつコルラ(この検問所がある街)に来ましたか」
私「今です」
警察「いつコルラ(この検問所がある街)に来ましたか」
私「。。。今です」
警察「どこに行きますか」
私「トクソンです」
警察「ホータン(バスが出発した街)からどこに行きますか」
私「ホータンから、トクソンに、バスで向かってます」
警察「コルラに住んでますか」
私「住んでません」
警察「わかりました」
分かりますかこのレベルの低さ。
総じて、
いずれの検問も一人目の警備員があれこれ聞いてきて(中国語でまくしたてられ、分からないと言うと逆ギレされる)、筆談でようやく質問に答えると二人目の警備員がまたあれこれ聞いてきて(中国語でまくしたてられ、分からないと言うと逆ギレされる)、筆談でようやく質問に答えると三人目の警備員がまたあれこれ聞いてきて(中国語でまくしたてられ、分からないと言うと逆ギレされる)、ようやく質問に答える、
でしばらく待たされ、
を繰り返すのです。
どう見ても私が中国語が喋れる喋れないの問題ではないです。この警察共の能率が著しく低いのです。そんなんで仕事勤まるの?
各検問所で対応がまるで違うので総括し難いですが、網羅すると質問は以下。
・中国語は喋れるか?
・どこへ行くのか?
・どこから来たか?
・電話番号は?
・ビザは?
・職業は?
で彼らは私の
・パスポートの写真ページ
・パスポートの入国スタンプページ
・互いに筆談したメモ
・パスポートの写真もページを開いて手に持った私の全身写真
を
アプリに登録し、場合によってはWechatかなんらかのメッセで上司と思われる人へ送信し、確認を取っていました。
で、
この検問は確か3回目です。
先ほどの1回目とこの3回目の間に2回目があったはずですがもう覚えてません。
この3回目の検問は45分くらい掛かりました。もちろん私だけです。
バスに戻ると皆さん待ちくたびれた感じ。
そりゃそうですよ。
私だったら「あんなやつ置いて先行こうよ」とでも言うでしょうよ。
あ、嘘です。
そんなこんなでようやくコルラです。
場所ここ。
つまり、
もうタクラマカン砂漠横断は終わってました。
はっははーー!!!
夜が明けていくタクラマカン砂漠ではない景色。
もう街の名前など忘れました。
ほんとイライラして。
だってもう町に入る度に検問なんですもん。
そして検問の度に係員の応対がバラバラなんですもん。
これ思うに検問所の全体方針は新疆ウイグル自治区として新疆省が決めているものの外国人の扱いは市に対応が任されてるんじゃないかしら。
そんな4回目の検問。
私だって伊達に歳食ってないですからね。
学習してますよ。
手元のメモ帳にこんなん用意しました。
・職業:広告
(前回の検問でonline marketingと答えたら理解してもらえず10分以上無駄にやりとりしたので簡単に「広告」にした)
・電話番号:適当に
・目的地:トクシュン
・ビザ:ないよ
そしたらここの係員は、
パスポートとこのメモの写メ撮っただけで10分で終了でした。
8分間ほどはなんかパスポートを延々と眺めてました。うつ病なんじゃないかと思いました。
ガラスが強化ガラスなのでコンコンしても聞こえないらしく反応ないし。
清々しく検問を終え、
バスは走り出します。
砂漠、ではないですが、
荒々しい大地が目の当たりです。
古代の人はよくもまあこんな道を歩きましたよね。夏は50度、冬はマイナス20度ですよ。
時折列車と並走したりなんかして。
景色が徐々にゴツゴツしてきました。
15:00。
ようやく(地図上で)目的地のトクシュンが見えてきました。。
そうですよね、検問ですよね、
でも案ずるなかれ、
我有最強的兵器!!(例のメモ)
↓
1時間掛かりました。
えっとね、
メモを見せたまでは良いのですが、その人が手元のアプリに情報打ち込んでる間にその人のスマホの充電が切れて、その人が奥の部屋にメモ持って充電しに行ってる間に別の人が対応し始めてメモに答え書いてある質問を浴びると言うああ無駄!工数の無駄!コイツらの業務改善したら初日で人員1/8に削減できる自信がある!
で、
今回は
「トクシュンの次にどこにいくのか」
と聞かれたので
思いつく先を全部書き出してやったら
係員「フゥン」
じゃねえし!
必要情報じゃねぇのかよ!
※あとおそらく職業も必須情報ではない。
で、
一通り入力し終わったっぽいのに、
係員のGoogle翻訳「もうちょっと待ってください」
なぜ!?
時間がない!!
と叫ぶ私に
係員のGoogle翻訳「私は上司が確認を私に知らせてます」
意味わからんが、
要するに上司の確認待ち!?
なにその業務フロー!!
いちいち上司に確認するフローなのに上司不在なの!?著しくナンセンス!!
で、
40分くらい待たされたのです。
外国人観光客は滅多に来ないのか?
それとも昨今のカザフスタン人によるウイグル自治区の収容所問題が話題に上がったから過敏になっているのか?(Google参照ください)
いや、過敏になるなら対応マニュアル作るべきでしょうが!
みなさんご飯食べに行ってました。
うん、それでみんなの気がすむならぜひに。
だって私一人のせいで2時間は遅延してるのです。
そういえば私昨日の13:00発から何一つ口にしていませんでした。
検問でフィーバーし過ぎてすっかり忘れてました。
落花生クッキー。
これなかったらマジで死んでました。
と、
ここでバス運転手のおっちゃんと会話。
(このおっちゃんは私の検問所での振り回されを一緒に見守ってくれているとても素敵な方)
どうやら
トクシュンからトルファンまでのバスは無いらしい。
いえね、
実は知ってました。
百度地図の路線検索でルートが表示されなかったんです。
でもホータンの駅までの路線検索のように、ウイグル自治区は変化が激しいので百度地図検索カバーしてないだけなじゃないのかねーなんて気楽に考えてましたが、どうやら本気で無いんですね。
っと言うことで、、
追加で40元払い、まさかの終点ウルムチまで行くことに。
ウルムチで一泊して明日、トルファンへ向かいます。
トクシュンとトルファンは近いので実質無駄足になりますが、バスがないならしょうがないです。
タクラマカン砂漠でお会いしたかったです。
トクシュンから見やる西の方角には天山山脈。
夕陽に照らされた三層の稜線分かりますか。
私はこれを見て胸が熱くなりました。
そして思うのです。
「もうウイグル自治区はいいや」
もう内容は割愛します。
所要時間は30分です。
質問の意図がわからない質問が多数でした。
ウルムチバスターミナル到着。
時刻21:30。
実に32.5時間でした
キャッキャ!
食べたの落花生クッキー8枚!
※途中青空トイレ休憩一回、食事休憩なし、車外へ出る検問6回。
さて、
これまた地球の歩き方(2016-17)には載ってないバスターミナルに着きましたよ。
Mapsme表示は「Southern Long-Distance Bus Station」、百度地図表示は「南郊客运站」です。
明日はトルファンに向かいますが、もうバスターミナルが閉まってたので明日ここに来てみます。
それでね、
バスターミナル出るのにまた検問なんですけど。
ねえ必要?
出るだけよ?
で、「ちょっと待ってろ」とか言われ(ちょっとだけ英語できるらしい)、15分後おっさんが戻ってきて
おっさん「ホテルにはどう行くんだ」
私「バスで」
おっさん「バスはもうないぞ」
私「いやすぐそこ走ってますけど」
おっさん「うーむ」
私「Can I go?(もう行っていいですか?)」
おっさん「(コクリ)」
無駄に待たせないで頂けませんか。
最後の最後まで無駄だらけな一日でした。
その後はもう全てが面倒になっていたのでなんら臆することなく路上で手を挙げ
乗るもん乗って
いざ解き放て私の極悦ぅ!!!
嗚呼。
天上天下唯麻婆茄子独尊。
以上、
谢谢でした。
※宿は前回同様、麦田青年旅舎にて。
※上記の記事はウイグル自治区の現状を無知な私が中国語も知らずに土足で踏み込んで勝手に抱いている印象であり、現地警察の方々は(彼らの言葉を借りると)テロリスト対策として誠意実行しているまでです。決して彼らのやっていることを否定しているわけではないので悪しからず。
でも業務効率は改善の余地大だと思う次第です。
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