#383 年越し蘭州ラーメン日和。in中国(11) 2018.12.31
- 2019/01/05
- 07:00
早いもので大晦日となりました。
もともと年末年始は北京を目標にしてました。
そもそも中国の旧暦では新年の始まりは2月。我々のいう元旦は特段祝い事はしないのです。
が、近年はちょっとずつイベントなんかも増えてきているようで、北京くらいまで行けば流石に独り身貧乏人の私もちょっとくらいリア充的なお恵みにありつけるんじゃないかなと思いまして。で、初日の出は万里の長城とかもうきゃぴーーん!!!
なんて完璧な計画を企てておりましたが、
タクラマカン砂漠ですっかり遭難し、
そして思った以上に中国は広く、
北京から1580kmも手前のここ蘭州で手打ちとなりました。
が、
そういえばこの蘭州って、
あの蘭州ラーメンの蘭州じゃないですか!!
そうとなれば押忍。
掲題の通りでございます高まるー!!
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▼徘徊メモ
・行き先:
敦煌 Dunhuang(敦煌/とんこう)
→兰州 Lanzhou(蘭州/らんしゅう)
・手段:列車
列車番号:Y669
列車等級:硬卧
・料金:245元≒3920円
・時間:11.5時間 20:07発、翌7:40着。
・右下オレンジ:蘭州駅
Lanzhou
・その上オレンジ:蘭州バスターミナル
兰州汽车东站
※成都行きは無いと言われた。
・左オレンジ:蘭州南バスターミナル
Mapsme上には表示なし
※夏河行きはここから出発
・最左オレンジ:蘭州西駅
Lanzhou West Railway station
・青:宿 ドミ一泊54元
Three People Hostel Branch
※周囲にはなんの看板もありません。
Booking.com記載の住所のビル5Fです
百度地図にも表示なしです
・紫:蘭州西関モスク
Xiguan Mosque
・その上の赤:白塔山公園
Baitashan Park
・その右下赤:中山橋
Zhongshan Bridge
・その右下赤:正寧路夜市
Zhengning Road Snack Night Market
・右上赤:水車博覧園
水车博览园
緑は有名な蘭州拉麺店。
詳細位置は本文にて。
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左端のキルギスやタクラマカン砂漠の位置を鑑みるとだいぶ日本に近づいた気がしませんか?
でもまだまだ中国の真ん中あたりです。
デカすぎるでしょうこの国。
衛星写真で見ると、南北に大きな山があり、
その谷間に東西に街が広がっています。
標高1600m。
で、谷の真ん中を走り抜けているのが黄河です。
ついにやってきましたよ黄河。
この蘭州は黄河が最初に到達する大きな街です。大河はここから東へ突き進むのですね。
蘭州はそんなラーメンとロマンに溢れる街です。
私的にはロマンよりラーメンです。
朝の蘭州駅。
中国にしては珍しく威厳のない駅です。
ライトが消えてるからかな。
高層ビルが立ち並んでます。
ここ甘粛省は中国で最も石油埋蔵量が豊富らしく、ここ蘭州は中国十大工業都市の一つなんだそうです。
で、
目指すは宿なんですけどね。
Mapsmeの表示場所に、宿が見当たらないんです。
いえ、正確には、建物はいくつかあるが宿の看板が見当たらないんです。
これは困ったぞー。
近くに高級ホテルがあったので筆談で事情を伝えてWi-Fiを借り、宿の人にメールするも1時間返事なし。
その間考えつくありとあらゆる方法で情報収集を試みましたが場所わからず。
ひとまず言えるのはどのサイトもこの宿の住所表示は一致しているので、場所はあってそうということ。
このビルになるのですが。。
入ってみると、
なんと12階まであります。
もう仕方がないのでビル倒しするしかありません(ビル内の部屋を片っ端から当たっていく)。
まず最初の三階。
え、、、
なにここ。。
呪怨の世界ですか。
退散。
えーマジ?
これ、
やっぱマジ?
ビルの下に入ってるテナントさんに聞いてみるも会話が成り立たない。
宿の存在自体を知らなそうだ。
と、
そこにビルの守衛さん登場!
百度検索で入手した漢字表示を見せると
(Booking comには英表記しかなかった)、
5階、
なんの看板もありませんが、
WELCOMEとだけ書いてます。
これ、、、じゃないでしょうか。
コンコン、、、、無反応
トントン、、、、無反応
カンカン、、、、無反応
タンタン、、、、無反応
バンバン。。!! 無反応
ズガンドカンズギャン!!
ガチャリ。
と開いたのは隣の部屋。
お前じゃねーし。
ドアの隙間から迷惑そうな顔で睨んできます。
よしもうこうなったら
ってやろうとしてたら宿のドアがガチャリと開き、頭ボッサボサでパンイチの男が出てきました。
まさに今の今まで寝てました的な。
で、
私を見るなり奥へ行き、ドア越しに何か叫び、おばちゃんの声がし、男が部屋に案内してくれました。
男はそのまま隣のベッドで寝ました。
あ、客なんですねこの人。
となるとドアの向こうのおばちゃんが宿の人かしら。
ガチャリ。
部屋の中は普通のドミ部屋。
そこに女性が寝てました。
むくりと起きる女性。
。。
私、Google翻訳で「宿の人はいますか」
先方「ミー」
嗚呼。
私はこんな宿で年を越すのですね。
しばらく上記の共有スペースで時間を潰していると先ほどの女性登場。
ああ、
13:00から活動開始なんですね。
緩いですね。
そんなこの宿。
場所の案内が不足、いや欠如している点と、宿のスタッフが昼にならないと起きない、という点をさておくと、
居心地は悪くなく、宿の人も上記の通り非常に自由なので悪くはない宿です。
ってことがこの時は分からぬまま
ひとまず蘭州年の瀬街歩きに出かけました。
宿周辺〜西側の繁華街への道中の景色。
引き続き高層ビルが立ち並んでいます。
そしてウルムチ同様、
この街も地下鉄建設中のようです。
そんな街中にふと現れる歴史を感じさせる木造建築。
シルクロードの要衝でもあった街なわけで歴史も古いんだと思います。
ご尊顔を拝顔したくウロウロなさる進路からシャッター頂こうと存じましたが放たれた鳴き声がジャイ子もびっくりなデスボイスだったので写真はやめておきました。
なんかもうすごいとこきましたよ。
きっとここが蘭州の銀座です。
馬子禄牛肉面ー!!!
蘭州人気No1らしいです。
そりゃ行かないかんでしょう。
お店に入るとすぐ左にレジがあり、そこで食券を買ってお店の奥で提示する感じでした。
シンプル牛肉面は8元、
肉と菜一皿とのセットは18元。
ひとまずセットにしました。
二楼一肉一菜、みたいな名前のやつです。
奥のおっさんはひたすら面を伸ばし、
真ん中のおっさんはひたすら面を茹で、
手前のおっさんが盛り付ける。
リレー式でラーメンは作られてました。
食券を渡すと「○×△◽︎!?」と言われますが当然何言ってるか分かりません。
周りの方の応答を見ていると多分これ最後に入れるラー油を何杯入れるか、だと思います。
特に何も言わなかったら(言えなかった)、二杯になりました。
時刻14:00ですが満席です。
ただ回転が非常に早いのですぐ座れました。
はいちゃくどーーーん!!!
キャー堪らん!!
そしてそりゃもう
ウッマーーーーーー!!!!
ですよ。
大事なことなのでもう一度言いますね。
ウッマーーーーーー!!!!
ですよ。
なにこれ超美味いんですけど!!
ダシがヤバい。私の琴線をバンバン弾いてきます。
これアレだな、食べるラー油的な美味さありますね。あとごま油。そんなん私が好きじゃない訳が!!ない!!
この付け合わせのキャベツの漬けも超絶マイウーでした。ごま油テイストでした。
完飲ですわ。
いや。実にいと美味しでございました。
蘭州繁華街、ibis hotelの東側です。
歩行者天国になってる蘭州銀座(仮称)ストリートから一本入ったところです。
Mapsmeには「Mazilu Beef Noodles」と表示がありますが、実際はその場所の向かい側です。
なお驚きです。
馬子禄蘭州拉麺、なんと日本の神保町にも支店があるんですね。気になる人は是非言ってみてください。
神保町は美味い飯屋が多すぎて仕事で行くのが楽しみですしょうがなかったです。特にあのいや長くなるのでやめておきます。
大きなモスクがありました。
西関モスクでいいのかな。
中国語では「兰州西关清真大寺」。
実はここ蘭州は中国人のイスラム民族である回族が多く住む街なのだそうです。
回族の起源はシルクロードを通ってこの地にやってきたアラブ人やペルシャ人。
長い時を経て見た目も漢民族とほぼ変わらず、言葉も中国語を喋りますが、信仰する宗教は仏教ではなくイスラム教です。
ウイグル自治区にも多数の回族が住んでました。イスラム教を信仰してるのはウイグル人だけでなくこの回族も同様ですし、他にも多くのイスラム教徒民族がいるそうです。
そんな蘭州のモスク。
入り口は解放され、
誰でも入れる感じです。
ウイグル自治区のモスクとは大違いです。
あちらはモスクに入ることが悪いことなんじゃないかと思わせるような厳重なセキュリティチェックでした。
モスク。
内部はこれまでのイスラム諸国で見てきたものとなんら変わらない、
ミフラーブが据えられた壁を正面にシャンデリラが設けられ、床には絨毯が引かれ人々はそこで祈りを捧げる、という光景でした。
こうしてみるとウイグル自治区でのイスラム教に対する制限とはものすごい差があることが分かります。
まあモスク内にはしっかりいつもの標語が掲げられてますけども。
黄河、です。
世界四大河川、、じゃなかったまた同じ勘違いしかけた。
世界四大文明のほうの黄河です。
※世界四大文明:黄河、インダス、メソポタミア、ナイル
※世界三大河川:アマゾン川、ミシシッピ川、ナイル川
おっさんは白い帽子、おばさんはヒジャブ巻いてます。
ポテト。。?
一つ10元とお高いので一個だけサービスしてもらいました。
これ、餅ですね。
美味いです、が、すんごい腹にたまりそうなので購入は遠慮しました。
中山橋。
かつて黄河に作られた最初の鉄橋だったそうで、黄河第一橋なんて呼ばれてるようです。
橋の向こう側の丘の上は多数の寺が見えます。白塔山公園と言うそうです。
景色良さそう。
さて、
ここからさらに西進。
しばらく歩いていくと回族のエリアです。
そしてもうあたりは牛肉面屋だらけです。
もともと牛肉面って回族のハラルフードなんですってよ。なのでどの牛肉面屋もハラルフードの表示である「清真」と書かれてます。
閉店!!!
なんと無念。。
白老七蓬灰牛肉面です。
こちらも幅広な面が絶品らしいのですが。。
左上の緑。
「白老七」の名前で表示されます。
百度地図では「白老七蓬灰牛肉面(总店)」で出てきます。
致し方ない。
第三の目的地に向かいましょう。
安泊尔清真餐厅、
営業中!!高まる!!
ヤダもうホント美味い!!
先ほどの馬子禄牛肉面と同じ細麺ですが、こちらの方がシビ強めです。
あとセット的な感じで写真奥の通り大皿に肉だの卵だの盛られ28元とちょっとお高くなりました。
雰囲気はホテルのようです。
トイレも綺麗でした。
こちらもしっかり完飲しました。
飲みきった丼の写真がどっかへ行ってしまいとても悲しいです。
あー良いですね。悦。
ラーメン日和。
本日三杯やらしていただく計画でしたが二杯でもう腹がはち切れそうです。
昨夜のデカワンタン面が敗因かと。
悔やまれます。
その後は黄河沿いを散歩。
結構黄河は流れが早く、
ご覧の観光船もだいぶ低速で川を遡ってます。
一年前はニューヨークはタイムズスクエアで足の指先を凍傷で壊死させかけながら必死にカウントダウンを待っていました。
あれから一年経つんですね。
全然実感が湧きませんが、確かに思い返すと一日一日にそれぞれの国や街や人々の景色が紐付いてきます。
一歩一歩やってきたんだなぁ、って。
お疲れ、わたし。
その後は蘭州のおハイソな街をぶらぶらと。
やはり年の瀬感はゼロです。
ここは屋台がたくさんあると聞きまして。
こんな屋台並べちゃってどうするの!ってくらい屋台がたくさん続いてます。
ああ幸せ。
見てるだけで幸福。
ここ良いですね。
腹を空かせてリベンジしたいです。
さて、
もう蘭州街歩きはこの辺にして、
そろそろ始めたいと思いますよ。
黄河ビールぅ!!!
これね、敦煌で見つけてから絶対黄河の街でやろうと思ってたビールです。
牛肉面のお店は既述の通りイスラム教なのでビールが飲めないのです。
ので、
宴は大人しく宿で一人、
ピーナッツと先日のドライフルーツをつまみながら、
今後の中国計画をどうしたものかをMapsme見ながらああでもないこうでもないとかしてついでにGooglemap衛星写真とか見て地形図とか見てあれこれ妄想し
一人寂しい年越しを大変楽しく過ごしたのでした。
あ、そういえば平成の次の年号ってもう発表されてるんですか?ググっても全然出てこないのですが。
そんな2018年末でした。
谢谢でした。
※会社のパソコンからだとIP重複でカウントされない場合があるのでお手数ですがスマホかご自宅パソコンからお願いしますmm
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