#423 福建土楼の王、承啓楼へ。in中国(41) 2019.2.9
- 2019/02/12
- 06:00
福建土楼歩き二日目。
今日は福建土楼の王と言われる承启楼(日本語:承啓楼)へ行ってみます。
田螺坑土楼から距離的には近いですが、公共交通機関が無さそう。
まあ、なんとかなるでしょう。
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▼徘徊メモ
・行き先:田螺坑土楼→承启楼
①田螺坑土楼→(书洋の)土楼景区游客服务中心
・手段:観光バス
・料金:無料?
・時間:30分ほど
*バスは以下地図の右のバス停から出発した。
バスは书洋方面から来て折り返し书洋へ向かった。ただ私の時は春節休暇中につき特殊ケースだった可能性大。
②(书洋の)土楼景区游客服务中心
→承启楼 Cheng qi lou チェンチーロウ
(承啓楼/しょうけいろう)
・手段:バイクタクシー
・料金:100元。。
・時間:30分ほど
ー以下は帰路ー
③承启楼→(永定の)土楼汽车站
・手段:乗合タクシー
・料金:10元
・時間:15分ほど
*上記区間を定期的に運行している様子。普通の白ワゴンに「洪坑(永定土楼のある地域)⇄高北(承启楼のある地域)」と書いてある。
④(永定の)土楼汽车站→廈門
・手段:長距離バス
・料金:70元
・時間:約3.5時間 12:50発、16:30着
*時刻表↓
<私の理解版 主要福建土楼マップとアクセスまとめ>
◾️振成楼 Zhen cheng lou(永定土楼 yong ding tu lou 群内)、承启楼 Cheng qi lou(高北土楼 gao bei tu lou 群内)への行き方
①厦門 xia men のバスターミナル「枋湖 fang hu 客运中心」から直行バスで永定土楼群にあるバス停「土楼汽车站」へ行ける。所要約3.5時間/70元。本数は少ない様子。往路は不明だが復路の時刻表は7:45、12:50、14:40。
そこから振成楼は徒歩。承启楼は5km。乗合バンあり。バスもあるかも。
②厦門 xia men から列車で龙岩(龍岩)へ行き、そこから永定土楼群にあるバス停「土楼汽车站」へバス。バスの頻度は多そう。復路の時刻表は6:20始発後1時間に一本、最終16:30。
※承启楼の日本語字は承啓楼。
◾️田螺坑土楼 tian luo keng tu lou への行き方
①厦門 xia men から南靖 nan jing まで列車。厦門駅・厦門北駅共に列車あり。所要時間30分、25元程度。
南靖駅から南靖バスターミナル(南靖汽车站)へ路線バス二番で向かい(所要30分程)、田螺坑土楼ビジターセンター(土楼景区游客服务中心)行きバスに乗り換え(所要2時間程)。
ビジターセンターから田螺坑土楼を含む周辺の景区へ観光バスで移動。田螺坑土楼までは約30分強。
※南靖駅から田螺坑土楼ビジターセンターまで一気に向かうバスもある。私はそれで行けた。これも南靖バスターミナルを経由する。15元。
◾️田螺坑土楼から承启楼への行き方。
両者の距離はそう遠くないが、公共交通機関は無い。私は徘徊メモ記載の通りバイタク100元で向かった。バイタクは田螺坑土楼ビジターセンターまで戻らないと見つからなかった。
詳細は本日日記参照。
※私は旧正月ホリデー期間だったため、通常時はまた異なるかもしれません。
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田螺坑土楼内の屋根裏宿(5000円)で一晩過ごした私。
そして朝6:00。
コソコソと冒険に出ましたよ。
再掲。
とっ散らかってますねー。
生活感あります。
いや、これは土楼の住民皆さまが我々観光客をもてなした跡なので何も言う資格は無いのですけども。
ライトアップは流石になくなりましたが、最低限の照明は残されてます。
さて、
早起きした理由はただ一つ。
昨日が霧がちだったのでこの明朝は霧がかった土楼の景色を拝めるんじゃないかなって思いまして。
眠い目こすって起床したわけですけども。
ちょっとまだ早かったですかね。
いえこれ山の上の展望台への階段なんですがまさかの闇。照明ないんですね。
なのでもうちょっと時間を潰します。
闇の中でぼぉーっとしていると
パパパパパパ
パ
パパン! パ
パ パ
パパパパパパ
パ
パパパパパパ
パ
パパパパパン!
!?!?
何が起こったのでしょうか!
。。。。とそこを
平然と尻を掻きながら厠へ向かう
土楼のおばあさん。
ひとまず異常事態では無いようです。
え、なにあの爆発音は日常なの!?
あの破裂音を機に村の鶏たちがコケコッコの大合唱を始めています。
よく分かりませんがこうして村の朝が始まって行くんですね。
まあ、
そうなりますよね。
なおすでに展望台は三脚抱えたサンキャキストたちがカメラ構えて霧を睨んでいました。
そんなサンキャキストたちが「おおお」などと口にしたタイミングが霧が動いたタイミングなので私はそれまで安心してBricks n Ball(ブロック崩しゲーム)で時間を潰せます。
良いですね。
神秘です。
そしてまたサンキャキストたちのため息が漏れました。
霧の中から姿を現わす田螺坑土楼。
素敵です。
そしてやはりこの異様な姿は目を奪われます。
!!!
震源はなんと我らが土楼の中のようです。煙がモクモク上がってます。火事レベルです。
大丈夫でしょうか。
降りてみました。
やっぱりソレでした。
震源地からの距離2mにいたら耳つんざかれて脳神経がねじ切れるかと思いました。
残骸。
これ、
なんなんでしょう。朝の儀礼でしょうかね?
展望台から降りてくるあたりから、もう30秒に一回はこの爆竹祈祷が聞こえてきます。何も知らずにこの村の朝に訪れたら間違いなく軍事施設だと思うでしょう。
なおいつぞやの時代には米軍が衛星でこの土楼群を見つけた時にはその形から核施設かと認識し攻撃を仕掛けようとしたなどと言った説もあるそうです。
朝の土楼。
ツーリズム人民たちがおらず大変静かです。
土楼の中では土楼に暮らす皆さまが本日のご飯の下ごしらえを始めてました。
なおお値段が張るので食べれませんでしたが、ここ田螺坑土楼では四菜一湯という形式の料理が有名のようです。
ここ田螺坑土楼が一つの四角い土楼と四つの丸い土楼から成るのになぞらえての物だと思われます。
画像探しましたが皿の形まちまちのとか五菜だったり菜でも湯でもなかったり、な画像ばっかでイマイチでした。
本日のご飯。になる予定の子たち。
土楼内でご飯を食べてると日常の光景として目の前で鶏が捌かれます。色んな国で捌かれる場には立会ってますがちょっとまだ私は慣れないです。匂いがね、ちょっとね。
さて。
そろそろ出発です。
今日の移動はちょっとチャレンジングです。
これがこの辺りの各要所マッピングです。
A線B線というのは田螺坑土楼ビジターセンターから出ている観光バスです。
そして
「左上の永定土楼からアモイ行きのバスに乗ってアモイへ帰還」が本日のゴールです。
で、そのバスが最終14:40らしい。
青ライン部分を観光バスで行き、
承启楼へ向かう道S309との交差点で下車してそこからバイタクで向かう。
これが最短ルートです。
ということで田螺坑土楼から車道に出てバスを待つ。
で、
待ちながら考えました。
「これ、S309との交差点にバイタクがいる可能性あるのか?」
ルート変更します。
こうします。
一旦书洋の田螺坑土楼ビジターセンターに戻り、そこで交通手段を確認し、なければバイタクで行きます。
そして今待っているバス停は田螺坑土楼の南側。山の下側に当たります。
一方で観光客が押し寄せるのは展望台がある田螺坑土楼の北側、山の上側。
よくよく考えると、
そっち側のバス停に行った方がバイタクを拾える可能性が高いのでは!?
(できればバイタクで一気に承启楼に向かいたい)
てことで30分程歩いて移動。
山の上のバス停は展望台よりもさらに15分程歩いた場所でした。
位置関係。山の上のバス停は百度地図で「田螺坑景区-凉亭」という表記です。
で、
この判断が正解でした。
バイタクは一切捕まらず(一台も通りませんでした)、観光バスも続々と通るものの全て塔下村方面で私が行きたい田螺坑土楼ビジターセンター方面ではなかったのですが、30分程してようやくここと田螺坑土楼ビジターセンターとを往復するバスが来ました。
この時の安堵感ね。
しかもバス無料でした。
たぶん。
正確にいうとお金は請求されませんでした。実際問題不明です。
田螺坑土楼ビジターセンター到着。
バス停(南靖バスターミナルへ向かうバス)の奥にバイタク発見!!
二台だけバイタクいましたよ。
早速交渉。
筆談にて。
って、こっちがおたくの言葉分からんから紙に書いてんのにそんなの関係ないよね彼らはね。中国語でまくし立てるよね。
承启楼イーバイ(100元)だそうです。
これだけの確認に10分要しました。
てかたったの20kmで100元、、、
ただ値下げは出来なそう。
100元。
いま私が手元に持ってる次の列車の切符と同じ値段です。東京〜広島くらいの距離の列車(鈍行・硬座)の列車切符が買えちゃう値段です。
致し方なし。
ライドオンです。
てか
ビジターセンターで公共交通機関の有無を聞くのを忘れてました。
ありそうなもんですけどね。
なお百度地図路線検索では見当たらずです。
さて、
このバイタクはメットなしがデフォだと思ってましたが、このおっちゃんはビニール袋から凄いの取り出して来ました。
ウケる。
なんというか、よく銀行強盗弾が被るアレ感。そして頭の部分にはデコピンすら防げなそうなフニャッとした何かが入ってます。
要は依然として事故ったら即死ということです。
おっちゃんおもろいな。
さては私を笑わせようとしてますね?
本当に最初のうちは、親睦を深めるコミュニケーティングだと思ってました。
徐々に見えてきた「福建土楼王」の文字。
良いですね、
承启楼ではなく「王」と標識に書いちゃう心意気。
なんだかエライ町中感ですがどうやらここは裏側の入り口みたいです。正面入り口はこことは別。
入場料50元でした。
お安い。(田螺坑土楼よりは)
20元と言われたこの牛団子スープ。
客家料理、と書いてましたがどこにでもあるやつです。
とはいえ思うに、
中国の料理って同じ料理でも地域によって味付けが違うので、むしろこういったベーシックな料理を楽しむことこそがあるべき姿なのかも、と今更ながら思います。
話を戻してやって来ましたは「福建土楼王」こと承启楼!
でけぇ。
奥に群がる人民各位とその大きさを比較いただければと。
内部へ。
この承启楼。
なんと外周の土楼だけではなくて、内部も同心円の土楼があり、中心に祠があると言う構造なのです。
なので、
ちょっと高いところから写真を撮ると!!
すごーーー!!!
これすごないですかー!
この景色を見たかったのですよ私!
まあ、
見ての通りこれ、
写真なんですけどもね。
土楼の屋根にカメラついてて記念写真取れるやーつです。
写真下の門の前で客引きしてるおばちゃんに18元払うとそのままおばちゃんにグイグイ引っ張られ写真待ちで行列してる人民共との位置取り合戦に勝ち抜いたら「ハイ上むいてー!」→秒速でパシャり→ハイ次の人ぉぉ!!→人民大洪水の中を泳ぎ渡り待たされた茶室でお茶の試飲&買って買って攻撃に10分耐え抜くとお写真完成です。
でも楽しい体験でした。
カメラ
※この手前側では人民を引き連れた客引きのおばちゃん同士が「次はうちの客よ!」などと口論している。
写真できるまでの待ち時間の茶屋にてお茶試飲攻めを同時に四人相手にするベテラン姐。
承启楼。
やはり土楼の王というだけあってもうすんごい人です。
なもんで土楼の住民(ここに住んでるのかは不明ですが)の皆様もここぞとばかりにそこらで売店を開いているのですが、随所に見える風景はやっぱりなんだかんだで長閑です。
田螺坑土楼もそうでしたが、タバコも名産のようで、こんな感じでその場で作ったタバコが売られてました。
祠。
土楼の神さまのはずですが、ここが一番観光客が少ないという現実。
土楼の外はちょっとした観光通りになってます。
客家芋子包というそうですが、めっちゃ美味かったです。餅が、というかタレが。
食べたことありそうだけどなんか思い出せない、そんな味付けでした。なんだったんだっけかあの味。
はいメインゲートに出ました。
私的にはここが出口です。
まあ立派なエントランスですこと。
車もわんさか入って来ており、まもなく「満車」表示となり面の道は駐車できない車で大混乱に陥ってました。
恐るべし旧正月ホリデー。
で、
なぜ私がこの駐車場の入り口で待っているかというと、ここにいた駐車場のお兄さんに
このメモ見せてバスがあるかどうか聞いたところ、
「ここで待て!」
みたいなジェスチャーされたのです。
お兄さんが駐車場を満車表示にしてホイコーロー弁当をがっついてる間、ずっと待ってます。
これあれですね。
お兄さん、ホイコーロー食いたいから満車にしてますね。
それはさておき、
お兄さん、バスがある風なジェスチャーしておいて、「ヘイ!」と言われた方向を見やるとバイタクが。
色々適当ですねこの人。
まあ適当じゃない人なんて存在しないですけどこの国。
で、
そしてそのバイタクはすでに3,4人乗ってたので乗れませんでした。インドかここは。
結果、
乗合バンみたいのが来ました。
これで永定土楼まで行けるようです。
しかも10元。妥当っぽい価格です。
良かった良かった。
この
チケット売り場の前に止まるようです。
車体に「洪坑⇄高北」という紙が貼ってあります。
高北がここ承启楼のある土楼群のこと、洪坑が永定土楼群の場所のことです。
永定土楼着。
距離5kmなのでバンは15分ほどで着きました。最悪歩ける距離ですね。
で、
私の今の残金150元。
想定ではアモイ行きバスチケットが50元くらいで、残100元で永定土楼群の振成楼を見学、って感じです。
で、永定土楼のチケットオフィス覗いたらチケット90元でした。
ちょっと高いな。
まあでもセーフです。
ふふ、資金繰り、我ながら完璧。
ひとまずアモイ行きのバスチケットを買います。
が、
バスターミナルが見当たりません。
そこで話しかけて来た女性にバスはどこ?と聞いたらちょっと英語ができるようで「そこよ。」と指さされたのが
まあどう見てもローカル商店でした。
たしかに「土楼汽车站」書いてますけども。
なお女性はこのバスターミナル(?)の客引きでした。
およ、
アモイ行きは14:40最終ですがその前に12:50がありますね。
あれが良さそうです。
私「多少钱?(How much)」
姐「チースー(70)」
終了。
私の土楼巡りの旅はこれにて終了しました。
アモイへ強制帰還です。
まあ帰れるだけ良かった。
なお承启楼にも永定土楼にもATMは見当たりませんでした。
なお永定土楼の土楼汽车站の場所ここ。
百度地図上は「土楼汽车站」の表示がありますが、区画内の中にあるように見えますが、そうではなく、左上の角です。
アモイに帰って来ましたよ。
私往路が列車だったので、この帰路ではアモイのどのバスターミナルに到着するかをチェックしたかったのですが、謎の路上で降ろされてしまったので願い叶わずです。
ひとまず大きなバスターミナル「枋湖客运中心」の近くっちゃ近くです。
ただバスは同ターミナルをかなり通り過ぎ、我々を下ろしたあとまた別の方向に走り去ったので上記のバスターミナルとの関係性がイマイチ掴めないままです。
ということで、
一泊二日の旧正月ホリデーぶっつけ本番福建土楼巡りでした。全然巡れてないですけども。
福建土楼巡りの情報があまりネットになかったので細かめに書いてみました。今後行く方のご参考になれば幸いです。
この日はまだ続くのですが、
キリがいいので一旦ここで区切ります。
続きはまた明日の日記にて。
谢谢!
でした。
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