#427 開平、謎の建物並ぶ村。in中国(45) 2019.2.14
- 2019/02/16
- 06:00
今日はちょいと足を伸ばして開平という場所に行ってみます。
これまた上海でお世話になったFさんオススメの場所。
人にオススメされると気合が入りますね。
いざ。
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▼徘徊メモ
・行き先:广州→开平 kai ping カイピン(開平/かいへい)
・手段:バス
広州駅バスターミナル(广州市汽车客运站)→開平義祠バスターミナル(开平义祠客运站)
※復路は开平义祠客运站→广州芳村客运站
・料金:66元 ※復路は61元
・時間:約2時間 8:55発、11:00頃着
※广州市汽车客运站→开平义祠客运站 時刻表
(下から五行目)
・开平义祠客运站(開平義祠バスターミナル)
→開平観光の起点
・自力村
→入場料78元
田園内にポツポツ楼閣が立つ村
・立园(立園)
→入場料100元
洋館と庭園が並ぶ村
・赤坎
→入場料なし
映画のような街並みと聞いてたが
2019年2月現在閉鎖中
・马降龙碉楼群(馬降竜)
→入場料60元
森の中に佇む村と楼閣
・锦江里碉楼群(錦江里)
→入場料50元
ひときわ目立つ楼閣、瑞石楼がある
瑞石楼に入るにはは別途20元
<各地交通手段一覧>
・613番バス
开平义祠客运站→公福亭→赤坎→马降龙碉楼群(の手前)→锦江里碉楼群(の近く)→金鶏
※15分間隔、終バス19:00頃、开平义祠客运站から锦江里碉楼群まで7元。
・617番バス
开平义祠客运站→公福亭→立园(の手前)→自立村(のかなり手前)→?
※乗ってないので諸々不明
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ということで
お世話になりました。
朝7:00、
やって来ましたは広州駅バスターミナル。
開平へは広州市内いくつかのバスターミナルからバスが出てるようですが、ひとまず駅バスターミナルならテッパンだろうと思いやって来ました。
私「開平の義祠バスターミナル行きください」
スタッフ「次は8:55です」
なんと!!
朝からいきなり2時間お粥タイムです。
中国の大きな街なら必ず見かけるこの李先生と双璧をなす大チェーン、真功夫にて。
いやー朝イチのバスがあったはずなのに売り切れでしょうか。
凄いですね、これ旧正月影響でしょうか!
抜粋すると、
7:20、8:10、8:55、13:25、14:15、15:05があるそうです。で窓口に行った時間7:00。
すでにバス2本分ソールドアウトというわけです。アイヤー。
ところで久々のバスです。
バスチケットには乗車口まで丁寧に記されており分かりやすい。
本日のバス。
三列シートでめっちゃ快適です。
てかたった2時間で到着なんだから四列シートにして乗車可能人数増やせし。
バスは高速に入り、
はい開平着ー。
っていう写真を忘れましたけども。
開平には二つバスターミナルがあり、
私は「義祠バスターミナル(开平义祠客运站)」にしました。
ここ開平の見所は散らばっており、交通手段もまちまちです。そしてもう一つの「开平汽车总站」と発着する路線バスが異なるので、行きたい先に応じて到着バスターミナルを決めねばです。詳細は冒頭にて。
开平义祠客运站は思ってたより全然ちゃんとしてて、飯屋なんかもいくつかありました。
広州!今天!晩上!(広州今日の夜!)と伝えると「どこのバスターミナル?」と英語で返されたのでAnywhereOK!と申すと
広州吉村バスターミナルの時刻表を見せてくれました。
広州南西のターミナルです。
他のブロガーさんはこちらから行かれてる方が多かったので即了承。
無事19:25のチケットを買えました。
良かった良かった。
往路がこんな混んでるので下手したら復路チケット買えないじゃないかと思ってバス内で開平の宿をBookingで調べたら最安150元とかでギャフンしてたところでした。
はいここから路線バスですよ。
本日の私の計画。
1.613バスで一気に最遠の锦江里碉楼群「瑞石楼」へ
2.徒歩で2kmほど歩いて蚬冈地区にある「中堅楼」を見て、
3.613バスで马降龙碉楼群へ
4.無料シャトルバスで自力村碉楼群へ
5.無料シャトルバスで立园へ
6.617バス&613バスで赤坎へ
7.613バスでバスターミナルへ戻る
一日で見切る事は難しいと言われる見所を片っ端から見ていき、入場時間制限の無い赤坎村を最後に見てバスターミナルへ戻る作戦です。
てことで、
まずは613バスで一気に最遠の锦江里碉楼群「瑞石楼」へ。
運賃7元でした。
運転手さんに行降りたい場所を伝えると運賃を教えてくれます。
613バスは15分間隔で運行されているようです。これは予想外に多いぞ。
事前情報で「ど田舎」と聞いていたのでバスの本数を心配していたのです。
残る懸案事項はこの613バスが何時まで運行されているか、ですが、
これを見る限り早くとも19時までは運行されてそうです。一安心。
ぜんっぜんど田舎じゃないです。
まあ中国の水準からしたら「田舎」かもしれませんが、楽山・洛陽くらいの規模はある気がします。高層マンション立ち並ぶエリアがポツポツ。
場所ここ。
バス停無いですが、
運転手に「锦江里碉楼群」と伝えておくと止めてくれます。
さて、
いよいよ確かに長閑です。
ところどころにある建物が傾いている。
锦江里碉楼群単体で50元、
開平の各村周遊券が180元。
後者を買っちゃいました。
先ほど「本日の計画」とか言って全部のせのプランを発表しましたが、あれは実はこのタイミングで決意しました。
というのも思ったよりもトントン拍子でここまで来れたので、「これ全部
回れんじゃね?」と思い始めてたのです。
となればグイグイ観光していきましょうかね。
瑞石楼。
。。ってちょっと唐突でよく分からんのでまたWikipedia先生に一席説ってもらいましょうかね。
開平楼閣と村落:
広東省開平に位置する、ディアオロウ(碉樓, diaolou)という高層の楼閣で著名な村落群で、現存の高層楼閣は1833棟にのぼる。
これらの楼閣は華僑洋館とも呼ばれる西洋風の高層建築で、中国の伝統と西洋の建築意匠が見事な融合を見せている。2007年6月28日、開平市の赤坎鎮、自力村、方氏灯楼、蜆岡鎮、百合鎮の村落群は世界遺産リストに登録された。
明代、水害と匪賊による被害を防ぐ目的で、開平の住民によって望楼の建築が始められた。
その後19世紀中葉、米国とカナダの西部大開発に伴いゴールドラッシュと大陸横断鉄道の建造に大量の労働力を必要とするようになったが、同時期、開平地区では「土客械闘」(客家と本地人の争い)が盛んに発生して、生活を脅かされた大量の農民がアメリカ大陸への移民となって流出。彼らは主に北米に移住して現地の労働力となった。
その彼らは、19世紀末から1920年代終わりに、米国カナダ両国の経済の急速に発展に従い中国人労働者の収入と開平華僑による為替送金額が増加。経済が潤う。
その折に開平地方には馬賊が出没し、加えて中華民国成立に伴う戦乱が頻繁に発生したため、見張り台の建設が急務となり望楼が華僑に必要とされ、大量に建造されて3000数基に達した。
福建土楼と背景がちょっと似てますかね、どうですかね。
これまた華僑さんの文化の一つのようですね。防衛目的のために建てられた村の見張り台、というところですね。
なぜこの開平にその楼閣が集中してるのかは分かりませんが。
そんな村々の一つ、锦江里村を代表する楼閣が先ほどの
瑞石楼です。
早速中へー!
と行きたいところですがここは私有地らしく、入るのに別途料金が必要らしいです。
で、その管理人のおっさんがいないので入れません。
ひとまず楼閣は三つ並んでいるのですが、
他二つは先ほどの村への入場券で入れるようなので入ってみました。
入り口でスタンプ。
内部はちゃんとした住居(の跡)になってました。人が住んでたんですね。
なんというか、近代日本ぽいというか、明治っぽいというか、文明開化の音がする感じです。アンティーク。
村は区画がビシビシッと整備されております。かなり小さな村です。
お、望遠鏡だー、と覗いたら
かの国御用達の監視カメラでした。
監視人の人民に私のつぶらな瞳を提供してしまいました。
あちらに見えますのが瑞石楼です。
ほぼ互角の高さ、、いやあっちの方が高いな。
なお右下に見えてるのが真ん中の楼閣。
ちょっと小さめです。
うん、こうしてみると、
ちょっとインドっぽい。
ムガル建築っぽい感じがする。
西欧建築が参考にされているそうですが、果たしてそれだけなのだろうか。
と、
ここで下に降りて瑞石楼へ向かうと、
おっさん登場。
どうやらこの方が管理人さんのようです。
20元を求められたのでお支払いすると嬉しそうにラミネートパネルを使って我が家(?)自慢(綺麗な写真)を始めますが、私が中国語分からないとわかるとしゅんとしてました。
基本的な構造は先ほどの楼閣と同じ。
屋上です。
ちょっと、ここにも爆竹の残骸が散らかってますけども。おっさん。
えっと、
まあそんな感じですかね。
最後はおっさんが笑顔でバイバイーと見送られほっこりです。
ちなみにおっさんがラミネートパネルで説明してくれたインスタ映えスポットは見当たりませんでした。おっさん、ちょっと盛りすぎですよ。
個人的には先ほどの楼閣より瑞石楼の方が外装がちょっと凝ってます。
つまりは瑞石楼にあえて登る必要は無、、いいや、おっさんの笑顔を20元で観れたということにしておきましょう。
一匹ずつ減っていくのでしょう。
私が近づくとみんな急に黙りました。
ちょっとやめてください、なんだかリアルです。
数匹、柵の外で放し飼いにされてました。
やはり運動させたほうが美味しくやめましょう。
うん、
やはりあの楼閣だけ浮いてます。
その後、村を離れて北の方角へ。
北側から見る村の光景は森の中の楼閣感があります。
こうしてみるとマジでインド感。
あのオルチャあたりの。
村に唐突に現れる中世王宮建築廃墟的なやつ。
しばし田舎道。
集落が点々としていて、随所にひょこんと楼閣がそびえています。
これレンタサイクルでぶらぶらしながら集落巡っていくの楽しいでしょうね。
本日の野犬。
中国の野犬は大体目が赤いので怖くて近づけない。
かつての病院っぽい。
先日の陳氏の祠と同様、屋根がカオスです。
あれですかね、この地域は一族ごとに祠を持つんでしょうか。
蚬冈の大通りに出ました。
先ほどバスで通過した場所です。
入ってみました。
メニューすら無い飯屋。
子供たちが大はしゃぎ中です。
もちろん言葉は通じないので(もはや広東語だと思われる)、チャーハン!とひとまずオーダーしてみると、
全然違うの出てきた。
鶏肉丼。
いや、これがこの地域のチャーハンなのかも?
でも、
美味いよねーー。。!!
この左のスープとかもう絶対栄養満点だよね、こういうの毎日食べたい。
お会計15元。
ご馳走さまでした。
でもって、
わざわざ歩いてここまでやって来たのは他でもありません。これを見に来ました。
中堅楼。
見てくださいこの姿形。
もはやアレクサンダーです。
ここは楼閣群ではなく、
ポツンと独立した楼閣。
上海でお世話になったFさんに写真を見せていただき、その姿に鼻血ブーして実際にやってきた次第です。
凄いなーこれ。。
百度地図に表示がないのですが、
「农村商业银行(蚬冈信用社)」の道路の向かい側です。
ポツンとそびえてるので行けばわかります。
さて、
この中堅楼の前がバス停なので(てかこのあたりバス停とかあってないようなもの)、613バスを拾って北東方面へ戻ります。
下車しましたは马降龙碉楼群へ向かう道の分岐点。「马降龙路口」というバス停です。4元。
。。。ところで、
ここかなり村中のはずなのですが、チケットオフィスはどこなのでしょう。
せっかく180元も払って全部のせチケットげとぅーしたのに。
ああなるほど。
私、村の正面入り口ではなく、有料エリア内にしれっと侵入しちゃってたんですね。
「鬱蒼と茂る緑に楼閣が見えてきましたよ。」とか書いてた辺りで脇道に入ったのですが、それがいけなかったようです。
確かに『遊客止歩』と書いてあったのですが(侵入禁止の意)、すぐそこで畑耕してたおっさんも何も言わないので、侵入禁止の対象は畑のことかな?とか思いまして。
私は赤矢印のところで保安楼という楼閣にホイホイ吸い寄せられ一線を超えてしまいました。
皆さまご注意を。
さて、
冒頭にも書きましたが、
马降龙碉楼群⇄立园⇄自力村はシャトルバスが出てます。
なんと一日五本しかないのね!
これは予想外。。!
現在14:00。
今からだと14:30のが最短で、
立园見学して次に自力村に向かうバスは、、あ、無いじゃん!
でも待てよ、
先に自力村行って、16:00発のバスに乗れば立园に行ける。。。
よし、
先に自力村に行こう!
ってややこしいなこのシステム。
この14:00から14:30までの30分ずっとバスの近くで待ってましたが、近くのトイレの前で座り込んでゲタゲタ笑ってるおっさん二人がまさかの運転手でした。
暇か。
さらば頻度あげろし。
道中、
シャトルバスを止めタバコを買いに行く運転手。
自由か。
自力村単体チケット78元です。
ややお高いですね。
入り口。
村の家々はこんな感じ。
大変に静かで良い雰囲気、
見えますか、
このスピーカーから大爆音でTHE中国っぽい牧歌BGMがぶちかまされてて大変な騒ぎです。
見えてきましたよ、
自力村の楼閣たちです。
すごい素敵。
菜の花畑との頃合いが素敵です。
楼閣の門前には以前は富豪が住んでいたんだろうなぁという装飾。
「楼閣主」
という像がありました。
自己主張の強いこの国において名前は匿名希望とは珍しい。
まああああ素敵ですこと。
これが夏の天気の良い日だったらば青々とした空と緑が尚更にすんばらしいんでしょうね。
気温40度越すんでしょうけども。
なお今日の気温は25度。
亜熱帯の様相です。
※美味しくなかった
ここは単体入場料が100元もします。
恐ろしい。
冒頭にはマルチメディアスクリーンでこの地の歴史が披露されてました。
ちょっとバブりをひきづってるようですね、この場所。
ここが立园のメインエリアっぽいです。
立派な洋館が並んでます。
そして中に入れました。
当時のリッチな生活臭が香ってます。
庭園風景。
そんな感じです。
えっとね、
入場料100元はやっぱあのガイシャ維持費とマルチメディアスクリーンに投資しすぎてるのかな、という印象です。
洋館なんて掃いて捨てるほど見てきましたからね、すみませんちょっとサクッと見終えてしまいました。
このポーズを決めたおばあちゃんを家族全員が各々のスマホで撮影するという光景(写真はタイミング遅れて二人しかカメラ構えてないけど)
に、
ほくそ笑んだくらいです。
ホラーの域に達している。
(白い顔のお姉さんの首が浮き上がっている)
はい、最後は赤坎を目指しますよ。
もうシャトルバスはないので、路線バスです。
617番バスで613番バスとの交点「公福亭」までいきたいのですが、
しばらく待っても来ないので、
歩いてます。
良いのです。
バスが来たら手を上げて止めれば良いのです。
楼閣がちらほら顔を出すから凄い街だと思います。
えっと、
公福亭着いちゃいましたよ。
言うても2.5kmくらいです。
ここは川沿いに並ぶ街並みが映画の撮影に使われるとかなんとかで。
え、、っと?
めっちゃ廃墟なんですけども。
てかここ入ってよかったのかな。
バリケードの隙間からやってきました。
なにせ良い廃墟が見えたものですから。
いえ、地元民もバイクでグイグイ隙間に入ってくものですから良いかなって。
なかなかな廃墟っぷりです。高まる。
てかこれが赤坎の街の楽しみ方で正しいでしょうかね?
で、
なかなか川沿いに出れないので一旦来た道を引き返して地図見直しましたらば、
赤坎影视城という場所がありました。
これっぽいぞ。
閉鎖。
いや、やっぱりおかしいと思ったんですよね人っ子一人いませんし。
途中またバリケードみたいのくぐりましたし。
きっとこの風景が私がネットで見てた光景の現在の姿です。
一応赤坎旧鎮って書いてあるし。
いま日記書きながら調べたところによると、ここまもなく再開発されるんだそうですね。
きっとこの風景をよりおシャンにしてインスタ蠅がプンプン飛び回るような美景に仕立て上げて入場料わんさか取るんでしょう。
この「15人まで」という恐怖の耐久性の橋も建て替えられるんでしょうね。
思いのほか赤坎が短時間で見終えてしまったのでバスの時間にも余裕もって18:00頃乗れました。
したらば開平バスターミナル手前の渋滞でまさかの時間大浪費で結構ギリギリな時間に到着した罠
はい、
てな感じで広州に戻り、郊外の怪しいマンションの一角の宿で硬いベッドに身を沈めた次第です。
以上、
開平弾丸日帰りでした。
思ってたよりも613番バスは頻度あるし、難易度は低めでした。街中にATMもあるし。
福建土楼の方が難易度高かったです。
さて、
明日は引き続き広州です。
早いとこベトナムに向かいたいのですが、諸事情でスケジュールがFIXできないのですよKSわぎさーん!!
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