【2018/2/24】#74 フランス(2) ブルゴーニュワインの聖地 ボーヌ①
- 2018/02/26
- 06:52
朝イチからスーパー後輩Yが強く推奨する
スポットに行ってきました。
内容は厨ニ病が大はしゃぎな
下世話スポットなので詳細は控えます。
ただ私は好きです。こういうの。
MAEDAKです。
本日はブルゴーニュワインの聖地、
ボーヌへ行きますよっ。
・・・予め申します。
私はお酒はほどほどに嗜みますが、
性格が豹変する(記憶がないので第三者談)
ので最近は控えめです。
そしてまったくの大人の嗜み不足で
ワインについてはド・ドドンパど素人です。サイゼリヤの180円ワインでも大いに愉しめます。
※iPhoneが「ど」を勝手に時速180kmに変換しました。
そもそもワインを愉しむ予算はそもそもございません。
ではなぜボーヌに訪れたか。
を以下に記します。
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▼徘徊メモ
・行き先:リヨン→ボーヌ▼徘徊メモ
・行き方:長距離バス(FLIX BUS社)
・料金:13.19ユーロ≒1780円
・時間:2.5時間(11:00発、13:30着)
※ボーヌ行きのバスは中々無く、eurolines, ouibus、他何社かチェックしましたがFLIXBUSのみでした。1日複数便くらいあるようですが時間によって値段が数倍変わります。上記が最安時間です。
↓ボーヌぶらりマップ
・黒:FLIXBUS乗降場所 ※道端
・青:宿
・赤:レストラン Le Benaton
・橙:オテル・デュー / Hôtel-Dieu Museum
・黄:ワイン貯蔵庫見学&試飲できるお店 / Boutique Wine Market
・黄緑:ブルゴーニュワインミュージアム / Musée du Vin de Bourgogne
・緑:聖堂 / Collégiale Notre-Dame
・緑:聖堂 / Collégiale Notre-Dame
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本日のバス
今回は初のネット予約です。
南米ではバスターミナルでの窓口購入が当たり前で、ネット予約があっても窓口と情報食い違ったりしそうで全く信用できませんでした。
それに比べてヨーロッパはネット予約が当たり前で、時刻表も値段も全て開示されていて乗り場も地図で教えてくれるし、
至れり尽くせりです。
概ね電源が付いており、
WiFiがちょっとだけ使えます。
※通信上限があり、SNS閲覧3分が限界。
難点は窓口が無いので、
いざという時にどうしていいかわからない点ですね。
バスターミナルはあまりWiFi飛んでないのでコミュニケーションが取れません。
さてバスは11:00過ぎに出発し、
フランス中央やや北寄りを目指します。
のどか、、、というか
なにもない草むらが続きます。
ボーヌ着。
冒頭の地図の通り、
街の中心地から遠く離れた道路にポツンと降ろされます。
遠く離れた道路、というよりは
高速降りたところです。
なんて売り手寄りな。
バスはそのまま高速に戻りパリ方面へすたこらさっさです。
まあ鉄道に比べたら安いので何の文句も言えないのですが。
なにもない道をひたすら歩きます。
このFLIXBUSの乗降場所から街の中心までは歩いてだいたい45分くらいです。
そして宿はその中間のところにあります。
このときのボーヌ最安宿、
それで44ユーロです。
リヨン宿の3倍。
モーテルでした。
そしてなんと、チェックインが24時間対応の自販機でした。
カード決済のみ。
対応決済ブランドのカードがなかったら宿に入れませんでした・・・。
時刻14:00。
ひとまずボーヌの町に行ってみます。
ボーヌはとても小さな町で、
ブルゴーニュワインの畑をはしごしまくり
ワインを試飲しまくる財力ならびに交通手段がない限りは行ける場所は大変に限られます。
ワイン畑もおもったよりも遠方にあり、
歩いていける距離ではなさそうです。
ワイン畑とか書いちゃった時点で
もうこの町に来る資格は無いですよね。
ついつい。
なお毎年11月の第三日曜から「栄光の3日間」というワインイベントが開催され、
世界中からワイン商社や観光客が詰めかけるそうです。
線路発見(左上)。
この線路はこのままボーヌ中心地まで行きます。
金持ちの特権です。
なんとなく町っぽくなってきました。
水路の水がとても綺麗です。
奥に見える壁は城壁です。
ボーヌは冒頭の地図の通り、
環状道路がぐるっと囲んでいるのですが、
並行して城壁が取り囲んでいます。
「城壁の上をぐるっと歩ける」と
あったのですが、
どこから城壁の上にアクセスできるのかわからず断念しました。
オテル・デュー。
ボーヌにある施療院。
いまではミュージアムになっています。
15世紀、貧困や飢餓が蔓延した百年戦争の頃にブルゴーニュ公爵の大法官であったニコラ・ロラン氏が貧しく病に苦しむ人々を救済する場所として建設。
15世紀、貧困や飢餓が蔓延した百年戦争の頃にブルゴーニュ公爵の大法官であったニコラ・ロラン氏が貧しく病に苦しむ人々を救済する場所として建設。
いまでは歴史的建造物に指定されているそうです。
入場料7.5ユーロ。
オーディオガイド代込、日本語もあります。
入ってすぐの中庭のこの屋根が大変に綺麗。
礼拝堂。
病院とお祈り。
大事な関係ですね。
バルセロナのサン・パウ病院の考え方にも通ずるでしょうか。
各部屋には絵画や
薬の部屋には小瓶でいっぱいになった
天井近くまである戸棚が部屋中に。
オーディオガイドの
「なかでもバニラは刺激剤として使われました」
が不本意ながら耳に残りました。
こちらの絵画「最後の審判」。

普段はこうなのですが、
これは扉絵で、
週の数日かな?扉は開かれ、以下の素晴らしい画が登場します。

ロジェ・ヴァイデンという画家によるもので、もともと礼拝堂にあった8枚の絵画の一つですが、なんらかの戦争の際に絵画は無くなってしまい(紛失か消失か強奪かは失念)、
この一枚だけは天井裏に隠したので助かったんだそうです。
ただ隠したことを忘れてしまい、
30年以上たって偶然発見されたのだと。
そしてこのオテル・デューは
広大なワイン畑を保有しており、
先述の「栄光の3日間」でも大きなオークションが開催されるそうです。
このオークションがその年のワイン相場を占うのだとか。
街中には当然ながらワイナリーだらけです。
だらけです、と言いながら
明らかにワインなんて買えないだろうみなりの私には入りづらい雰囲気のお店が多いのと、
週末につき閉まっているお店も多く、
ちょっと町が閑散としていました。
ワインミュージアムも週末につき休館中。
街中の小洒落た看板達。
最後の一つは銀行です。
描かれているのはキャッシュカード、、、ですね。
町の真ん中にある聖堂。
叔父様。
ブルゴーニュ公爵だったらすみません。
おもったよりも時間を持て余してしまったので、
明日行こうと思っていたワイン市場「Marche aux Vins」へ行きます。
ワイン試飲前提のワインセラー(カーヴィというのかな)見学ができるお店です。
料金はテイスティングするワイン数で変動。
4ワイン=10ユーロ
6ワイン=15ユーロ
9ワイン=21ユーロ
上記+グランクリュ(特級ワイン)2点=29ユーロ
だそうです。
今宵大事なイベントがあることもあり、
小生ひとまず4ワインにしておきます。
料金を払うと小さな銀杯をもらいます。
これ持ち帰りOkらしいです。
そしてカーヴィ見学はセルフ。
一人でぷらぷらと階段を降りていきます。

・・・誰もいない・・・。
暗闇に浮かぶ高級ワイン達。
ボーヌ周辺(黄金の丘というらしい)の
ワイン畑のエリア図。
ワインの等級説明図
ワイン雑学あれこれ
ワインボトルサイズファミリー。
左から3番目がマグナムです。
一番右とか、もはやなんなんでしょうか。
そして肝心の試飲ですが、
カーヴィ内に無造作に置かれた樽の上に
ボトルが置かれており、
これを頂きます。
一つ目。
BOURGOGNE ALIGOTE。
いつのか失念。
白。
二つ目。
MARSANNAY
2015年
白。
三つ目。
BOURGOGNE DU CHATEAU
2014年。
赤。
四つ目。
BEAUNE-GREVES
2008年。
赤。
五つ目。
PULIGNY-MONTR
2013年。
白。
六つ目。
MARSANNAY
2011年。
赤。
私当初4試飲だとおもっていましたが、
なんかよくわかりませんが、
そこらじゅうに樽があったので片っ端から
やらせてもらいました。
冒頭に記載の通り、
詳しいことは微塵もわからないですので
大変稚拙な感想ですみません。
ひとまず「全部美味い」です。
ワイン試飲の自販機みたいのもありました。
そして試飲したワインは最後の売店で販売されています。
隣には別室で
ワインソムリエが沢山のボトルを並べて
老夫婦に試飲を進めていました。
この街の本来のターゲットはああいった方々なのでしょう。
ちょっと私は善良な旅人なので当然そんなことはやっておりませんが、
地下のカーヴィは全く人がいなかったので、遠慮なく飲み放題でした。
あー酔った酔った 。
ん?
あぁ、お酒弱いのです、私。
あぁ、お酒弱いのです、私。
親子専用道路かよw
と思って写メを撮った気がするのですが、
この時点で私、相当出来上がっていたのでしょう。
日本料理屋もありました。
閉まってましたが。
さて、ここからが本番です。
なぜ私がこのボーヌの町を訪れているか、という冒頭の問題提起に立ち返りましょう。
実は私の前職の上司のお兄様がこのボーヌで一つ星レストランのオーナーシェフをなさっておるのです。
そして前職の上司がお兄様に私をご紹介いただき、お店の席を確保いただいているのです・・・!!!
なんということでしょう。
・フレンチの一つ星レストラン
・私はコース料理がメインの本格的なフレンチレストランに行ったことがない
・一人、もとい独り
・前職の上司(分かる人はわかると思いますがあの方。そう、あの方)
・のお兄様
・土曜日は夜営業のみで大繁盛
という、大緊張6要素を見事に網羅しました。
失礼があってはなりません。
この数日、フレンチコースのお作法や、
こちらのお店のバックグラウンド、
料理の内容など、
すみません、お恥ずかしながら
実は仕事のとき以上に徹底調査&心の準備をしました。
シャワーを浴び、
リヨン・ユニクロで新調した靴下を履き、
NY以来のアローズのシャツを羽織り、
ウルトラライトダウンで武装します。
すみません最後の一品は致し方なく。
そもそも「遠慮はいらない」「服装は気にするな」と事前にかなり強めに釘は刺されているのですが。
宿から歩いて30分、お店に到着です。
「Le Benaton」(ル・ベナトン)
(街灯が強くてどうしても逆光)
19:00開店。
時刻18:50。
まだ店内は最終準備中のようなので、
外で待ちます。
気温は0度を下回るでしょうか。
とんでもない寒さです。
メニュー。
訪問者の口コミ情報から得たメニューリストと照らし合わせて傾向と対策を練ろうと図るも、フランス語のためわからず断念。
19:00、入店です。
開店と同時に金髪美女二人が先に入店し、
私二番乗りです。
普段なら馬鹿面して写真をバシャバシャ撮りながらきゃっきゃするのですが、すみません、ご容赦ください。
巨大なワインリストを手渡され、
お値段の桁を数度見返しながら平静を装っていると、唐突にシェフ登場・・・!!
こちらのブログを見ている方は前職関係者の方も多いので言葉を選ぶのが難しいのですが、えっとですね、
とても、似ていらっしゃる・・・!!!
わ、私この瞬間に固まってしまい、大変にぎこちないご挨拶になってしまいました・・。
言葉が詰まるってこういうことを言います。
※外で待っていた間にすっかり身体が凍えていたというのも一因です。
写真どうぞー、
ということなので遠慮しがちを装いつつ、
シェフは辻調理師専門学校フランス校の出身ということもあり、Tsujiのプレートが。
そのとなりはブルゴーニュの名レストランのガイドブックです。
もちろんこちらのお店も紹介されております。
さりげなくシェフのお写真も掲載しました。
さて、
その後ホールスタッフがワインリストを回収し、食前酒とAPPETIZERが来ました。
コースはやはりおまかせのようです。
恐縮です。。
説明が英語+私の前提知識不足で細部はまったくわからないのですが、
シャーベット、マカロン、シュー、そして
食べたことの無い甘いソースが柔らかい何かに包まれた何か(写真真ん中手前)、です。
※日本人スタッフもいますのでご安心を!
私は細かいことはわからないため英語の説明で十分なので特に再説明は求めませんでした。
ポテトのムース。
スタッフの方も貧相な私を気にかけて頂き都度都度お声がけいただきます。
私はいまのところデリシャス(英)orデリスィウー(仏)しか持ち合わせていないので、
この至福の喜びを満面の満足顔でお返しします。
さぞかし不気味に思われたことでしょう。
そしてこちらが「パテ・アン・クルート」です。
可愛らしい・・・!!
パテ・アン・クルートの世界大会でシェフはかつて2位を受賞したとのことで、
自信作なのだそうです。
鳩肉・豚肉・子牛の胸腺肉と、自家製ピクルス、焼き茄子のピュレ、
そして中央のキノコの胴の部分はフォアグラです。
岩塩、キンカンソース、ジャム?など様々な彩りでいただきます。
なんだかもうディズニーランドの園内マップを見ているかのような
夢と魔法の世界・・・。
つづいてこちらがトリュフのスープ。
これが、信じられない美味さでした。
トリュフはもちろんなのですが、
このスープは何のスープだったのでしょうか。
食したことのない味ですが、
口にするとほんのりと甘いのですがその後どんどん旨味を感じる濃厚なスープでした。
スープの底から黄身が・・・!!
写真はもう崩してしまったあとですが、
これを溶かし込んだスープはもう宇宙です。
これを溶かし込んだスープはもう宇宙です。
メインはスペイン・ガルシア産(かどうかは自信なし)の牛のステーキ
この、ご一緒しているお野菜さんたちが大変に良い仕事をしていました。
このちっちゃいキャベツが私、超好きです。
ちゃっかり赤ワインも頂いております。
銘柄については無知なので
試飲させていただいて選定。
時刻20:00。
このあたりから店内が混み合ってきて、
もはや満席です。
私の席はもっとも厨房寄りで、
厨房が戦争状態なのが垣間見えます。
たまにシェフの姿も見えるのがやっぱり緊張します。
チーズ。
なんというチーズか聞き取れなかったのですが、
常温でもはやチーズフォンデュ直前かの柔らかさのやつと、
温められたチーズ。前者、好きです。
デザート。
メレンゲにアイスとブリュレ?が包まれた品。
ナイフとフォークで頂きましたが、正しいでしょうか。
と、
チョコレート。
コースは以上です。
お値段は、、、すみません、わかりません。
というのも、なんとご馳走になってしまったのです。
なんということでしょう・・・。
お値段相場は先程のメニューの写真を御覧ください。
30ユーロ~100ユーロで、
アラカルトメニューもあります。
フランス料理は披露宴等々でいただく機会はありましたが
レストランでいただくのは初めてですし、
なおさらこんな本場の地で、
しかも一つ星のレストランで頂けるだなんて、奇跡的な体験でした。
ちょっと私の拙い語彙でこの感動を表現することは不可能なので
この日記においては美味いだのヤバイだのという記述は極力しませんでしたが、
どの品とっても本当に美味しいです。
日高屋ラーメン以外勝たん!
とか言ってた自分が恥ずかしいです。
いや、あれはあれで美味いので今後も言い続けます。
あのトリュフのスープが忘れられません。。。
こんな奇跡的な機会をいただいた
前職の上司、そしてLe Benatonのシェフに
心から感謝致します!!!
以上でボーヌ観光は終了です。
明日はとうとうパリINです。
花の都、芸術の街。
どちらも素養のない私なので、
あっさり数日で通過してしまう予定ですがご容赦ください。
明日もどうぞよろしくお願いいたしますー!!
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