インフォメーションセンター前から出発し、
ホテルとレストランがある界隈で一度止まり、
橋の手前で止まり、
橋を渡った修道院前が終点です。
という事前知識なかったので
橋の手前でひとまず島の写真を撮りたかったのですが、乗り過ごしました。
ってことで、
恒例のモン・サン・ミシェルの写真よりもいきなりの近距離ですが、
おもったよりもでかいです。
高さがありますね。
うん、良いです。荘厳です。
島をとりまく遠浅もバッチリです。
さてここで毎度ながらのwiki講釈を引用しておきます。
ノルマンディー地方南部・ブルターニュとの境に近いサン・マロ湾はヨーロッパでも潮の干満の差が最も激しい所として知られる。潮の満ち引きの差は15メートル以上ある。このため、湾の南東部に位置する修道院が築かれた岩でできた小島はかつては満ち潮の時には海に浮かび、引き潮の時には自然に現れる陸橋で陸と繋がっていた(トンボロ現象)。島の入口には潮の干満時刻を示した表示があり、満潮時には浜に降りないようにと記されている。最も大きい潮が押し寄せるのは満月と新月の28-36時間後といわれており、引き潮により沖合い18kmまで引いた潮が、猛烈な速度で押し寄せる。このためかつては多くの巡礼者が潮に飲まれて命を落としたといい、「モン=サン=ミシェルに行くなら、遺書を置いて行け」という言い伝えがあった。 1877年に対岸との間に地続きの道路が作られ、潮の干満に関係なく島へと渡れるようになった。しかし、これによって潮流をせき止めることとなり、100年間で2mもの砂が堆積してしまった。急速な陸地化(陸繋島化)が島の周囲で進行しており、島の間際まで潮がくることは滅多になくなりつつある。かつての姿を取り戻すべく2009年には地続きの道路が取り壊され、2014年に新たな橋が完成した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%B3%EF%BC%9D%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%ABそうなんです。
モン・サン・ミッシェルの周囲には砂が堆積してしまい、
いまは浮島のようには見えないのです。
にしても「モン・サン・ミッシェルに行くなら遺書を置いていけ」っていいですね。
日常生活でも使えそうな表現です。
入り口の門。
もはや江ノ島。
そこらじゅうから日本語。
入ってすぐにプラールおばさんのお店。
ここのオムレツが有名な品となっています。
この地で暮らしていたプラールというおばさんが、
精進料理しか食べることができない巡礼者のために
栄養価の高い卵の大きなオムレツを作りもてなしたというのが始まりなんだそうです。
そしてここまで各メディアで評価の低い一品もなかなか無いです。
味がほとんどしないふわふわなだけの巨大オムレツなのに
値段がクソ高い、というのが理由だそうです。
そういう一品ほど私は気になるのですが
先立つモノがアレですので、ひとまずこのまま素通りします。
ここは一時期は百年戦争の砦として、
そして牢獄としても使われていたということで、
ドラクエみたいな鉄格子が頭上にありドキドキする。

唐突に、普通に民家の入り口があります。
50名くらいの住民がいらっしゃるとかなんとか。

鍵が暗証番号入力式です。
城壁から陸側を見渡す。
結構陸が遠いです。
まだまだ修道院は岩山の上です。
メイン通りから脇道が沢山派生しており、
ちょっと行ってみるとどんどん小径になる。
気がつけば城壁の上にいたり、

唐突に修道院に向けての急階段が登場したりする。

ボーヌ同様、お店の看板がいちいち可愛らしい。
この宙吊り?の家、の下端のギザギザが好き。

プラールおばさんクッキー登場。

ステラおばさんに便乗しているものと思われます。
この乗っかれるものに乗っかっとけ的なマインド、
嫌いではありませんが、
このモン・サン・ミッシェル修道院の頂点に掲げられている
黄金の大天使ミカエル様(の像があるのです)には
なんと説明したのでしょうか。
ないしはそんな信心は皆無なのでしょうか。
日本人だらけの島に、日本語ありです。

思い返すと、
日本人がぜんぜんいないセゴビア水道橋に日本語標識が多々あったのはやはり謎です。
いちいち可愛らしい看板②

いちいち可愛らしい看板③
あーもう面倒くさい可愛らしい看板たち④⑤⑥⑦⑧

に収まらなかった⑨
同⑩
同⑪⑫
なんてやってたらもう修道院入り口です。
本当に小さな島です。

料金表。
もはや見えないですが、入場料10ユーロ、
オーディオガイド3ユーロです。日本語あり。

入ってみましょう。
というかこの島はもはやここしかないです。
入ると早速大階段。
城壁が天高くそびえています。

↑
階段を撮ったつもりが、
この日本人の写真を撮る姿勢が大天使ミカエルもビックリな仕上がりだった一枚。
上部が逆光になってしまったため撮り直し。
この修道院は概ね三階層になっており、
ここは一階層です。
この大階段の右側は岩山の岩石なんだそうです。
大階段は続くよどこまでも。
日本人も続くよどこまでも。

というまだ序盤の城壁の隙間の大階段においても
見上げると随所にゴシック建築が。

三階層目まで上がってきました。
修道院から見渡す陸側。
端がくっきりと見えています。

テラスにでました。
北側の景色。

あの小島はトンブレーヌの小島と言うそうです。
このテラスを含め、
モンサンミッシェルは度々の復元工事を経ているのですが、
ここのテラスの石床には

番号が振られていました。
復元工事用でしょうか。
なにかの暗号とかでしょうか、
そういうの、ちょっとageです。
\age!!/

この修道院の教会です。

すてきな外観です。
オーディオガイドを聞いているとやはりこの外観、
ファサードと呼称するようです。
改めまして、すてきなファサードです。
頂点には大天使ミカエル様が。
お邪魔します。



説明を聞きたいからオーディオガイドを借りているのですが、
オーディオガイドのおばさんは
「回廊の天井はほにゃららヴォールトがロマネスク様式でほにゃらら年にほにゃららして100年戦争でほにゃりましたがその後に再建されフランスのほにゃららゴシック様式がほにゃんほにゃん」
ともはや何いってるかワケワカメちゃんです。
その上で時折に
「ね?とても綺麗でしょう?」と
どこからな物言いをしてきます。
この声は大天使ミカエル様なのでしょうか。
彫刻が素敵な回廊。
ここはラ・メルヴェイユと言う建物の最上階だそうです。
震えます。
メルヴェイユ。merveilles。
分かる人にはわかると思います。
ヴィジュアル系界隈に激震を走らせた伝説の名盤。
わからない人はわからないほうが良いです。
私も一時期逝っちゃってました。若気の至りです。
話を戻しまして、メルヴェイユ(言いたいだけ)最上階の回廊です。

ああメルヴェイユ・・・!(言いたいだけ)
食事室。
素敵過ぎる・・・。
この天井の木組み。
ここまでの景色がゴツゴツ・石々・してたくせに
ここにきて急に木造のぬくもり感を見せられちゃうと、ギャップにグッと来ますね。
しかもこの両サイドの円柱たちの隙間にはこの細長い窓たち。
オーディオガイド曰く、この部屋の建築技術は素晴らしいらしく、
天井を木組みにしてぬくもり出しておきつつ軽量化を実現し、
その賜物としてこの「一見円柱かと思いきや実は窓だらけの壁」を実現できたそうです。
窓の上の方に、、、、あれ?
まあそんなはずは無いか。
ねずみのお化けなど大天使ミカエル様が黙っていまい。
唐突に現れたこの像。
すごく重要そうなのですが、
オーディオガイドの調子が悪くよくわかりませんでした。
天使の顔は潰れており、
下の人間は顔の部分がちょうど石の切れ間にあたって上下真っ二つです。
これは意図的なのでしょうか。
ニ階層目まで降りてきました。
迎賓の間。
には大きな暖炉が2つ。

中から上を覗くとちゃんと煙突でした。
柱の礼拝堂。

円周5mの柱だらけの祈りの間。
建築観点で、この修道院を下から支える超重要な部屋なのだそうです。
聖エティエンヌのチャペル。

この祭壇の文字「A」「Ω」はどっかの言葉の
最初と最後の文字。=神を表すそうです。
修道院の内部はかなり複雑怪奇。
まだまだ続きます。
もういま何階層目なのかとかもはや不明です。

騎士の間。
と言いながら、修道僧たちの勉強の場だったそうです。
ということで修道院はここまでです。
やはりオーディオガイドがあると見ごたえがありますね。
たぶんわかった気になってるだけなのですが、
この分かった気になれるかどうかってすごく大事な気がします。
わからないよりは、ね。
桜・・・!? 咲いてました。

と思ったら毎度恒例の最後のお土産屋を出た途端に
手元のオーディオガイドが爆音で救急車のピーポーピーポーし始めました。
なんという辱め・・・!!!
お土産屋の入り口にあったポストに返却しなきゃいけなかったのですね。
なんだか私がオーディオガイドを持ち帰りたくてしょうがない人、
みたいに見られています。
この島のカモメは強気です。
まったく同じません。
むしろいつぞやのサルのように「飯はないのか」と主張しているように思います。
にしても
こうしてみると岩山にこんなでかい修道院ぶち上げるって凄いですね。
時刻15:30。
いったんここで宿に戻り、
チェックイン(16時から)を済ませて
もうちょっと着込めるものを着込んできます。
ここから宿までシャトルバス5分、徒歩5分なのです。
あのですね、凄いんです。風が。
気温は-2度。氷点下なんです。
耳が削ぎ落ちるかと。
見返りミシェル。
ということで舞い戻ってきましたミシェル。
なにをしたかったかって、干潟で遊んでみようかと。
凄いんですよ、
強風で砂が干潟の上を煙のように走り抜けているのです。
流砂のような、海流のような、気流のような。
幻想的です。
そういえば、砂浜といえばこれ。
砂がかったくて、
もはやぐっちゃぐちゃです。
前回のリオの反省を活かして場所名を併記しました。
スペル間違えました。
ミシェルってミカエルのフランス読みなんですって。
モンは岩山。
モン・サン・ミッシェルはミカエルの聖なる岩山。
なのでミカエルっぽいスペルにしたら間違ってました。
ミカエル様め。
急に干潟らしくぐっちゃりぬかるみにハマりました。

油断してました。
私の地元は日本屈指の潮干狩りスポットなのですが、
干潟の魂を忘れていたようです。
なお潮干狩りは小学生以来一度も行っていません。
DBは潮干狩りきついんです。
波際まで来ました。

波打ち際を横から見る。

波立ってる、というよりは
風+満潮で海がこちらへ押し出されてくる、
ような感じです。
さきほどの砂嵐もあって周囲には人っ子ひとりいない中で
この海の荒々しさはちょっと背筋ゾクります。
ここで、唐突にiphoneが電源落ちました。
おそらく、、、極度の低温によるものでしょう。
NYのカウントダウンでも経験しました。
ということはもうここはNYカウントダウン並の寒さということです。
私もう結構足の指先が痛いです。
こりゃあかん。
近くから見上げるモン・サン・ミッシェルの外郭。
15メートルくらいはあるでしょうか。

冒頭のwikiにもありましたが
MAXの満潮は15mもあったそうです。
あの高さまで海が持ち上がるということですよね。
ヤバイですね。
橋まで戻ります。
なんど見ても流砂がすごいので逆方面からもっかい。
端の近くの川まで来ました。
左が海、右が陸なのですが、
ここはかなり水が川を逆流しています。
ということで干潟めぐりはここまでです。
なんども恐縮ですが、
ここで再度一旦宿にもどります。
近くのスーパーでパスタ惣菜を買って本日初の食事とし(節約)、
今度は夕焼けを見に行ってみたいと思います。
道中にYOKO FUCHIGAMIみたいな牛。

スーパーにちっちゃいワインボトル!!
ボーヌ(ブルゴーニュワイン)にもこういう可愛げがあったらな。。。
モン・サン・ミッシェル写真スポットの橋にやってきました(地図参照)。
宿で「モン・サン・ミッシェル_写真スポット_絶景」
などなどググりまくった結果、ここが一番のようなのですが、
誰もいませんー!!
ただ、

最高です。
潮の満ち引きでどれだけ地形が変わるか不明ですが、
地図オタクの私がGoogleマップをグリグリしながら考えるに
ここ以外の場所はどうしても陸がかなり入り込んでしまうと思われるのです。
なので下手に移動せずにここで日暮れを待ちます。
徐々に薄暗くなってきました。
もう間もなく・・・!

なのですがここで西の空に分厚い雲が。
モン・サン・ミッシェルは薄暗くなっただけで終わってしまいました・・。

もうこんなん宣材写真でしかないのですが、
プロが盛々のアゲアゲで撮るとこうなるんだそうです。
おす。
先程も書いたとおり、
気温は氷点下かつ強風につき
もう人類は絶滅するんじゃないかという寒さです。
無論橋には誰もいません。
なのですが、
景色だけはいっちょ前にどんどん綺麗になっていくので
私は冷凍覚悟でもうちょっとここに
ああもう無理寒さで手が震えてピント合わないし。
無料シャトルバスに乗り、
モン・サン・ミッシェル島へ乗り込んでやります。
オムレツでも食いながら暖をとってやる。
すげえ!!!

すごい綺麗です!!!
夜景は近くから撮ったほうが綺麗ですね。
いやそれはiphoneだからか。
さあ、夜のモン・サン・ミッシェルを練り歩いてみましょうぞ!
・・・なのですが、
だ、誰もいない・・・。
修道院は美しくライトアップされているのですが、
あの昼間の江ノ島の喧騒はどこへやら、
シーンとしています。
ひとまず

どんどん進んで修道院まで来てみました。

当然閉まっているのと、
思った以上に急階段が真っ暗でいつ暗闇から刺客が現れて私を突き落とし金田一少年が出てきてもおかしくない雰囲気なのでそそくさと下山します。
途中教会を発見しました。
入り口は開いていましたが、これまた誰もいません。
もはや恐怖です。
ただ
大天使ミカエル像は収めさせていただきました。
道中、もっと安いオムレツ屋が無いか確認。
ここ15ユーロ。

ここ18ユーロ。
そしてプラールおばさんのレストラン。
メニュー表

48ユーロー!!!!!
これをマーケティングにおいては価格におけるブランド戦略と呼びます。
オムレツを諦め猫と絡む。
2秒で逃げられてしまったのでこちらの猫と絡む。

ただし目が見えていないようで相手にしてくれない。

路地裏、坂道、猫、
ああ、あと魔女だけが足りない。
誰か魔女をここに。
ということで夜のモン・サン・ミッシェルの中は
思った以上に寂しい雰囲気でした。
オムレツを食べるという強硬な凶行の意志がない限りは
島に行ってもあまり意味は無いかもしれません。
ただ夜景はやはり近影のほうが撮りやすいので、
無料シャトルに乗る価値は十分あると思います。

さて、 帰り道。
懐中電灯あったほうが良いです・・。
このあとは宿に戻り、
高い金払っただけあってシングルルームだったので
溜まりに溜まった洗濯物を片っ端からドライヤーで乾かしていたらブレーカーが落ち、
宿の人はもうおらず(いないってそもそもなんだし)暗闇の中でこれを書いているMAEDAKです。
明日もどうぞよろしくお願いいたします。
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