#140 秘境チンクエ・テッレ inイタリア(4) 2018.5.2
- 2018/05/04
- 18:00
以前、THE世界遺産(TV番組)で取り上げられていて、なんという秘境感!と思っていた「チンクエ・テッレ」がまさかの通り道に待ち構えていたので天命だと思って立ち寄ります。
大雨ですけどね。
※ここ最近画像が重すぎてブログが見れないというお声があったので、画像一括圧縮アプリを使ってみました。いかがでしょう。
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▼徘徊メモ
・行き先:ジェノヴァ
英表記:Jenoa
伊表記:Jenova
→マナローラ
英表記:Manarola
伊表記:Mlanarola
・手段:鉄道
①ジェノヴァ→ラ・スパッツィア La spezia
・料金:11.5€
・時間:1時間くらい
②ラ・スパッツィア→マナローラ
・料金:4€
・時間:30分くらい
※時刻表はGoogleMap経路検索で簡単に調べられる。
↓移動図
↓チンクエテッレ周辺図
赤いピンがそれぞれの村。右下から順に、
・リオマッジョーレ Riomaggiore
・マナローラ Manarola
・コル二リア Corniglia
・ベルナッツァ Vernazza
・モンテロッソ Monterosso
そしてこの海岸線を走る列車が
左オレンジ=レバント Levanto
右オレンジ=ラ・スパッツィア La spezia
を結んでいる。
↓チンクエテッレ詳細
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朝七時に起床。久々にやや遅めの起床です。
向かうは世界遺産、チンクエ・テッレ。
ジェノヴァから簡単に鉄道で行けることがわかり、思ったほど秘境では無い感が冒頭から。
ジェノヴァBrignole駅。
昨日モナコ行くときに使ったジェノヴァPiazza Principe駅が始発のようですが、宿からの双方の駅までの距離が同じなので、出発時間が遅い方にしました。
乗車券購入。
今さら気づきましたが、券売機、一番最初に「スリに気をつけて!」と警告してたんですね。やはりこういうタイミングって狙われやすいのでしょうね。
乗車する鉄道の行き先はローマです。
いつも難題となる「どれ行きに乗ればいいの!?」もGoogleMap経路検索で調べたときに出てたので無問題です。
神様仏様Google様です。
チンクエ・テッレは海岸沿いに広がる5つの村の総称です。チンクエ=5つの、テッレ=場所、という意味だそうです。
マップ
赤いピンがそれぞれの村でして、
右下から順に、
・リオマッジョーレ Riomaggiore
・マナローラ Manarola
・コル二リア Corniglia
・ベルナッツァ Vernazza
・モンテロッソ Monterosso
となっております。
そしてこの海岸線を走る列車が
左オレンジ=レバント Levanto
右オレンジ=ラ・スパッツィア La spezia
を結んでいます。
↓5つの村の詳細場所
今回の私の列車は急行みたいなやつで、
ジェノヴァから一発でこのラ・スパッッツィアに1時間で到着です。
そしてそこからレバント行きに乗り換え。
宿を取ってあるマナローラに到着です。
宿は前日予約でした。
宿自体が少ないので1万円超えると思ってましたが4000円で済みました。
それでも高いけどな。
ということで片手に風で吹き飛ばされそうな傘、右手にコロコロバッグ提げてマナローラの急な上り坂を上っていきます。
宿は16:00チェックインとBooking.comに書いてありましたが、陽気なおっちゃんがチェックインさせてくれました。
ということで、、、
大雨ですが、地中海の神秘、チンクエ・テッレに参りましょう。
何がどう神秘なのか、はこの後の写真から拾ってください。
まずはマナローラの駅へ行き、鉄道乗り放題+トレッキングコース入場がセットになったパスを買いに行きます。
その道中。
駅へのトンネル入り口
チンクエ・テッレは崖沿いに作られた、船でしか入れない要塞でございました。
イタリアが地中海を牛耳っていた時代、イタリア内の各都市も互いに競い合っており、この地域は北のジェノヴァと南のピサが巨大海港都市として争っていたそうで、その中間点にあたるこの場所に、ジェノヴァが要塞を築いたのがこの地の始まりだそうです。
今では鉄道も道路も通りましたが、昔は船ですかアクセスできない陸の孤島だったそうな。
マナローラ駅です。
この長いトンネルを抜けてきました。
伊豆や三陸と似てて、鉄道は基本トンネルが延々と続き、ちょっと外出た時に駅がある、という感じです。
駅のホーム脇にツーリストオフィスみたいのがあって、そこで色々なチケットを買えます。
A.トレッキングルート
各村を結ぶ絶景トレッキングルートは7.5€。
B.鉄道
既述の通り5つの村とラ・スパッツィアとレバントを結んでおり、1乗車4€です。
C.船
乗船券は片道料金で1乗船以下の通り。
・リオマジョーレ⇆マナローラ 5€
・マナローラ⇆ベルナッツァ 8€
・ベルナッツァ⇆モンテロッソ 6€
・マナローラ⇆モンテロッサは9€
私が買ったのはA+B一日乗り放題券=16€。
購入時に窓口のおばちゃんが、
今日は雨よ。滑りやすくてデンジャラスよ。
全てはat your own Risk, OK?
と脅してきます。
私を誰だと思ってるんですか。
この駅の裏からリオマッジョーレ方面へのトレッキングルートは「愛の小道」と言われ、愛のトンネルや愛のモニュメントなど、愛だらけなスポットとなっていますが、現在は岩が崩落してしまったようで愛の道は塞がれております。
2019年4月に復旧だとかなんとか。
愛の道は険しいのですね。
ただマナローラ側からならちょっとだけ行けるということで、行ってみます。愛とか恋とかではなく、単純に今日一日めっちゃ時間があるんです。
道中はもう崖に無理やりこじつけた歩道を進んで行きます。
開始5分でいきなり通行止めでした。
だったらもはや入り口から通行止めにしてください。
途中の水溜りですでに靴が水没しております。
愛の道、険しすぎませんか。
通行止めだぞ、
という看板にぶつけられている想いの丈達。
みんな南京錠引っさげて胸高らかにここまで来たのでしょうね。
真面目にやりなさいて。
思いの外、早々に道が閉ざされてしまったので、道を戻ります。
船に乗ります。
列車一日乗り放題券を買っておいてなんですが、船から眺めるチンクエテッレを一度体験しておきたいのです。
マナローラの乗船場は駅よりもう少し港側です。
、、、なんか当たり前のことを書きましたね。正しくは「駅の出入り口は港から離れている」ですね。
港の入り口に乗船券販売ボックスがあります。
チンクエテッレ最北の村=モンテロッソまで9€。高いなー、、。
船は1時間に一本くらいの間隔でした。
結構少ないです。
今11:20、次の船は11:50ということで、港近くの歩道をぶらぶらしに行きます。
そこから振り返ってのマナローラ!!
これこれ。これです。
これがよくポストカードになっているマナローラの絵です。
今回は運良くマナローラに宿が取れたので、後ほど夜景も見にきてみますよ。
動画も。
向こうに見えるは隣村のコルニリアです。
乗船時間20分前になると乗船場が混み始めたので急ぎ向かいます。
チンクエテッレは日本語がほとんど聞こえてきません。中国人も多少いますが、大半が欧米人です。
まだまだアジア圏ではマイナーなのですね。
船
これ船酔いする人は辛いでしょうね。
雨なのがもったいない、、。
あの村だけは崖の上に構築されており、港が無いため船では行けません。
鉄道駅はありますが、駅から凄まじい数の階段を上がっていく必要があるそうです。
ベルナッツァが見えてきました。
乗降完了待ち。
10分くらい掛かりました。
そして次の港、モンテロッサが見えてきました。
見どころは唯一ビーチがある村、ということで程よく最も見どころが少ない場所です。※雨ですからね。
ビーチはきっと今日が天晴れだったら大賑わいなんでしょうね。。
なおビーチ自体はすみません、普通です。
さ、ここを起点にトレッキング開始しますよ。
腹ごなしにフォカッチャを購入。
2つ買ったら思いのほかピースがデカくひとまずこのマルゲリータだけ頂きます。
なお本日は食費節約のために朝イチでゆで卵を茹でております。
そのことをすっかり忘れてフォカッチャ二枚やってしまいました。
いかんいかん。ついつい。
ゆでたまごは道中でかじるとします。
いざトレッキングルートへ。
海が綺麗です。
大雨で陽射しがありませんが、それでも透明度が高いのがわかります。
そしていきなり孤独です。
まあこんな雨の中を歩く人なんていないのでしょう。
ちょっと歩くとトレッキングルートゲートがありました。
きっとここで私が持っているパスを見せるのでしょうが、スタッフはずっと携帯いじってて沈黙してたので素通りしちゃいました。
そして道中。
想像をはるかに超える上り階段が続きます。。。
このマークがトレッキングルートの目印になってます。ポーランド国旗と同じマークなんですが偶然でしょうか。
そこら中が葡萄畑です。
にしてもこれ生半可なメンタルじゃ心折れますね。
さすが秘境。
ちょっと思った以上に観光客が多かったのでトレッキングルートも懇切丁寧設計だろうと甘くみていました。
この棘植物が何度も襲ってきます。
折り畳み傘がこれに引っかかりバランス崩すのでちょっと御容赦願いたいです。
行く手の柵が消えました。
バランス崩すと昇天です。
★ちょっと先
沢。
先ほどまでいたモンテロッサの街がどんどんだいぶ遠くなります。
そして行く先には隣村、ベルナッツァがちょっとだけ見えてきました。
!!!???
なぜか唐突なヌコたそ!!
こんな人里離れた場所になぜ?
猫小屋がちょっと高いところにあり見えないので携帯掲げて激写したらこの激怒っぷり。
Mapsme見たらちゃっかりマーク付いてました。こんなところまでアイコン付けるの誰技!?
★
ベルナッツァだいぶ近づいてきました。
ベルナッツァ到着。
13:00にモンテロッサを出発し、14:30に到着です。
意外となんとかなるもんですね。
てか私こんなに毎日歩いているのに全然痩せないのは、金欠を理由に炭水化物ばっか食ってるからだと思いました。
ここ最近ほぼ毎日パンとピザとサンドイッチしか食ってません。
話を戻しまして、裏路地すごし。
街は観光客で賑わってました。
体育1の私は実はもう足がガクブルなのでちょっと休憩。
写真ないですが、カプチーノを頼んだ喫茶店で店員が物珍しそうに私をチラチラ見て何か店員同士で喋ってます。
まあわからなくもないですが。
大雨極寒の中で半袖短パンですからね。
最近の街は聖堂やカジノなど半パンじゃ入りづらい場所が多く長パン続きだったので久々に半パンやりたくなりまして。
よし。
ではここから次の村、コルニリアも歩いて行ってみちゃいます。
時刻15:00。まだまだ全然余裕です。
ベルナッツァ駅。
を通過した先に、軒先のような場所にコルニリアへの目印が。
進んで行きます。
曇天でこの海。晴れてたらな。。。
ここの兄さんはちゃんと仕事しており、
ヘイ、ここから先は滑りやすいぜ、ベリーデンジャラスだぜ、
とおっしゃっています。
私を誰だと思ってるんですか。
感謝申し上げます。
体育成績1、Maedakです。
道中大いに注意して行きたいと存じます。
しばらく歩くとレストラン。
誰がこんな僻地に。
と思ったら絶賛営業中でした。
船出航。
が、こちらの道の方がまだ全然歩きやすいです。
むしろモンテロッサ→ベルナッツァ間の方が難易度全然高いです。
ここの入り口では兄さんがちゃんと警告してくれましたが、先ほどのおばちゃんはなんだったんでしょうか。
遠くにちょっとずつ次の村、コルニリアが見えてきました。
と思ったら唐突に一軒家登場。
併設のカフェは休業してましたが、なんでしょうかここ。
近づいてきました、コルニリア。
こうしてみるとややマチュピチュ感あり。
これによると、コルニリア→マナローラ間のルートもクローズしているみたいですね。
トレッキングはどうやらここまでのようです。
15:00にベルナッツァを出発し16:30にはコルニリアに到着しました。
ちゃんと道路ありますね。
エノテカ発見。ただお店は見つからず。
さて、次の隣村マナローラはトレッキングルートが閉鎖されてるみたいなので次は鉄道です。
コルニリア駅は丘の麓にあるので階段をグイグイ降りて行きます。
そして運良く列車が到着!!
このままマナローラを通過して、チンクエテッレ最南の村、リオマッジョーレへ。
荷物預かり所があるようですよ。
そしてそこから港へ。
いい絵です。。。
リオマッジョーレはこの絵以外とくに見どころが見あたりませんでしたが、十分満足できる素敵な景色でした。
マナローラに帰ってきました。
元々はリオマッジョーレで日が暮れるのを待ってから夜景にしけ込もうと思ってましたが、節約です。
チンクエテッレのワインのミニボトルを探し、まだ食べてないカバンの中で潰れかけてるトマト&モッツァレラのフォカッチャを魚肴に宿で食そうと思い立った次第です。
ただなかなかお土産屋やワイナリーのワインは本気のしかなく、どうしたものかと思っていると
まさかのスーパー(イタリアに多いCOOP)で発見。
この写真のよりもうひと回り小さい350mlが9€だったので即買い。
浮き足立ちながら宿に戻り、冠水した靴を洗い乾かないだろうとわかっていながら窓辺に干し、いざリビングへ。
宿内には
「No Alchole!」
とガツンと書いてあるので、こっそりワインを持ち込み、冷蔵庫へ。
しばし日記更新等々した上でいざ。
。。。栓抜きがない。
キッチンにあったナイフやフォークを駆使するもコルク栓が削れるだけで効果ゼロ。
思い切って何も知らないふりしてフロントのおばちゃんに、栓抜きあるか?(身振り手振り)と聞く。
おば「for wine??」
私「(恐る恐る)、、、はい。」
おば「ワインなんて、、、最っ高じゃない!」
ほんとこの宿の人たちは陽気です。
栓抜きゲット。
、、、、実はですね、本当にお恥ずかしい話をするのですが、私、ワインの栓を開けたことがないのです。
世の中のリア充各位は御自宅パーリィ云々でさぞかしスパンスパンとVinoを嗜んでいらっしゃるのでしょうが、私のような非リアはワインを頂くとしても自分で開栓するような立ち振る舞いなぞできませぬし、お持ちするお酒は大概ビール6缶パックかマッコリですし、コンビニ五百円ワインは栓抜き不要のバリアフリーですし、なかなか機会がなかったのですよね。
ということで、Google先生にまさかの質問。
「ワイン 栓 開け方」
→先生の回答 byメルシャン
お陰様で私、ワインの栓を一人で開けられるようになりました。
34歳、日々勉強です。おす。
そしてチンクエテッレのワインは、めーーっちゃいい香りです。
一番安いワインでこうなのだからもっといいお値段のは相当良いはず。
※シャケトラというワインが貴腐ワインで有名らしいです。
味は普通かな、、、まあ安ワインですし。
でもワインってあれですね、1人だと一回栓を開けると全部空けなきゃいけないのでちょっとアレですね。
なかなか良い気分ですね。
一方で9€を一回で飲んでしまったので、
結局コスト高なんじゃないかと思いました。
さて、良い気分なのでこのまま夜景を探しに行きます。
この夜景のためにわざわざこのチンクエテッレに宿をとったのですからね。
この時間も列車は動いていますが、1時間に一本です。
21:31の列車でマナローラからリオマッジョーレへ。
先ほど来た港まで来ました。
、、、思ったより暗いぞ。
船着き場まで行くと、、、
闇です。
闇がここにあります。
ただ絶景ウォッチポイントは照明が当たっているので、そこまで行ければ大丈夫です。
そこからの景色は、、、
素晴らしいです。
ちょっとiPhoneの撮影だと明るさ補正が入ってしまうのですが、実際はもっと暗いです。
マナローラに戻る列車は1時間後なので、この夜景スポット唯一のレストランを覗いてみましたが、想定を超えるお値段なのでとんずらしました。
先ほど来た時はリオマッジョーレの街をそんなに見ていないのでちょっとだけ足を踏み入れましたが、
やはりこの時間は何もないですね。。
駅へ戻ります。
22:30、列車到着。
マナローラ着。
ここでもせっかくなので港まで。
、、、闇です。
先ほどのリオマッジョーレ以上に人がいない、いないどころか皆無です。
この中で闇に1人突っ込むにはなかなか度胸が必要です。
来てみました。
ここを振り返ると夜景です。
この先にも行ってみましたが恐ろしいほどの漆黒の闇に心が汚染されそうだったのですぐに引き返して来ました。
こちらもiPhone補正が効いており実際はもう少し暗いのですが、良い景色です。
しばらくここでぼーっとしてましたが、木々がメキメキと言うような不穏な音が聞こえて来て我に帰りそそくさと宿へ。
宿
が開きましぇーん、、!
私がワイン宴している間に宿の人はチャーオってでてっちゃったのですよね。
なのでまさかとは思ってましたが。。。
という事態を予測して、
私リビングの窓の鍵を開けておいたのです。
ふふふ、私なかなか策士じゃないで閉まっている。。。!!!
誰だ、宿の人はもういないのにこんなちゃんとしてるやつ、誰だ。
余計なことしやがって。。。
もうどうしよう。
ひたすらインターホンを連打しながらドアを揺さぶりまくります。
空いちゃいました。
ヤバくないですか。揺さぶったたら開く宿。
まあ小さな村ですから治安は良いのでしょうけども。。。
ということで本日はここまでです。
明日からどんどんイタリアに踏み入っていきます。
明日はいよいよフィレンツェです。
美術力ゼロの私ですが、映画インフェルノの影響で実はめっちゃ楽しみです。
いざヴェッキオ宮殿!!!
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